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いずみシンフォニエッタ大阪 第52回定期演奏会「スペインの風景-庭から望む森」

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いずみシンフォニエッタ大阪 (C)樋川智昭

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近・現代音楽を主なレパートリーとする住友生命いずみホールのレジデント・オーケストラ、いずみシンフォニエッタ大阪(ISO)。7月13日(土)の第52回定期演奏会は「スペインの風景-庭から望む森」と題し、スペインの現代作品を採り上げる。2023年9月に急逝した作曲家でISOの音楽監督、西村朗が、常任指揮者の飯森範親、プログラム・アドバイザーの川島素晴らとともに温めていた企画である。

いずみシンフォニエッタ大阪 (C)樋川智昭
ピアノ:萩原麻未 (C)Marco Borggreve
ホルン:福川伸陽

開幕はまず20世紀初頭スペイン音楽台頭の旗手となったアルベニスの『アストゥリアス』、そしてアルベニスと並ぶ国民楽派のグラナドスの『12のスペイン舞曲集』からの作品をISOの魅力が際立つ弦楽合奏版で。その芳醇な香りはピアノ独奏に萩原麻未を迎えたファリャの交響的印象『スペインの庭の夜』にも引き継がれる。スペイン独特の歴史に培われた「庭」の風景を巡る全3楽章。萩原の繊細なピアノと、3管編成の原曲を室内オーケストラサイズにアダプトした川島素晴の編曲の妙が聴きどころだ。現代スペイン音楽の巨匠ロドリーゴの『ある庭園のための音楽』もまた「庭」の美しさを移ろう時間の中に描き出した作品。最後に置かれたカタルーニャの現代作曲家、カサブランカスの『...灰色の森が彼の下で揺れ動く』(ホルンと室内管弦楽のための室内協奏曲 第2番)では日本を代表する名手、福川伸陽のホルンの響きが、聴く者をまだ見ぬスペインの森へと誘うことだろう。

記者会見より。川島素晴(プログラム・アドバイザー)と萩原麻未(ピアノ)

公演に先立って行われた記者会見には川島素晴、萩原麻未が出席。川島は「ロドリーゴの『ある庭園のための音楽』は日本初演。彼は『アランフェス協奏曲』の作曲家として有名ですが、ポピュラーな『アランフェス』よりもこちらの方が、現代作曲家としての彼本来の姿を伝えているように思います。この作品は今回のプログラムに非常にうまく収まっていて、そうした意味では全体的にスペイン音楽の真価を問うというか、これまで知られて来なかったその流れを興味を持って眺めていただける内容になったのではないかと考えています」とプログラム・アドバイザーならではの視点から聴きどころを紹介。萩原も「ファリャは、ラヴェルやドビュッシーの影響も感じられる美しさの中に、ファリャ独特のリズム感やエスプリが感じられる本当に魅力的な作品。多くの方に聴いていただきたい」と意欲を滲ませた。

取材/文:逢坂聖也

<公演情報>

いずみシンフォニエッタ大阪 第52回定期演奏会「スペインの風景-庭から望む森」
▼7月13日(土) 16:00
住友生命いずみホール
一般-5500円(指定)
[指揮]飯森範親
[共演]萩原麻未(p)/福川伸陽(hrn)
[曲]ロドリーゴ(ある庭園のための音楽[日本初演])/他
[問]住友生命いずみホールチケットセンター■06-6944-1188

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2451941

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