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『2024イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』板橋区立美術館で 児童書のトレンドや今後の動向を展観

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毎年イタリアのボローニャで開催され、絵本作家や新人イラストレータの登竜門となっている伝統ある『ボローニャ国際絵本原画展』。58回目となる2024年の入選作品を紹介する恒例の展覧会が、7月2日(火)から8月12日(月・祝)まで、東京の板橋区立美術館で開催される。

『ボローニャ国際絵本原画展』は、国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」にともなって開催される公募展の入選作を展観する展覧会。児童書のトレンドや今後の動向に接することのできる展覧会として常に注目を浴びてきた。本年は、81の国と地域から3,520名の応募があり、日本人4名を含む32の国と地域の78名が入選を果たした。今回の展覧会の大きな魅力は、その全入選作品が一堂に展示されること。多彩な表現やテーマ、技法からなる絵本原画が堪能できる。

また特別展示として、2023年に「ボローニャSM出版賞」を受賞したイタリアの作家アンドレア・アンティノーリによる新作絵本の原画が紹介される。同賞は、35歳以下の入選者を対象に、イラスト分野の新しい才能を支援するために設けられた賞で、スペインの出版社SM社から絵本出版の機会と賞金が授与されるもの。今年刊行されたばかりのアンティノーリの絵本『Solo una noche(ある夜に)』の原画の愛らしい魅力にふれられる貴重な機会となっている。

アンドレア・アンティノーリ「ある夜に」表紙(Andrea Antinori, Solo una noche, Ediciones SM, 2024)

今回はまた、ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアがすでに出版された絵本を対象に授与している国際的な絵本賞「ボローニャ・ラガッツイ賞」の受賞作の特別展示もある。登場するのは、2024年の特別部門「海」でスペシャル・メンションを授与された、下田昌克の『死んだかいぞく』(ポプラ社刊)。「死」を見つめ、「生」を考える絵本として、音楽劇の上演も決まっている話題作だが、今回はその原画の一部が展示される。

下田昌克『しんだかいぞく』(ポプラ社、2020年)

印刷・製本産業が盛んで、区立図書館でも絵本の蔵書に力を入れている板橋区は、「絵本のまち板橋」として、様々な分野で絵本を活かした取り組みを進めているという。今回も展覧会と合わせ、講演会や連続講座、ワークショップ、区内や周辺の会場では、入選者たちの展覧会を開催する。展覧会での鑑賞だけでなく、様々な場で新しい才能と出会えるチャンスとなるだろう。

<開催概要>
『2024イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』

会期:2024年7月2日(火)〜8月12日(月・祝)
会場:板橋区立美術館
時間:9:30~17:00(入館は16時30分まで)
休館日:月曜(7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)
料金:一般650円、大高450円、中小200円(土曜は高中小無料)

公式サイト:
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/index.html

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