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新国立劇場『デカローグ』最終章がいよいよ開幕! 出演者からコメントが到着

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『デカローグ10 ある希望に関する物語』より (右から)竪山隼太、石母田史朗 (撮影:宮川舞子)

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新国立劇場 2023/2024シーズン 演劇『デカローグ7~10』(プログラムD・E 交互上演)が、2024年6月22日(土) に東京・新国立劇場 小劇場で開幕。併せて舞台写真と出演者からのコメントが到着した。

『トリコロール』三部作、『ふたりのベロニカ』で知られる、ポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキが発表した『デカローグ』は、旧約聖書の十戒をモチーフに1980年代のポーランド、ワルシャワのとある団地に住む人々を描いた十篇の連作集。『デカローグ7~10』はこの10篇すべてを舞台化、4カ月にわたり上演するという一大プロジェクトの最後を飾る公演となる。

上村聡史が7話「ある告白に関する物語」、8話「ある過去に関する物語」の演出を、小川絵梨子が9話「ある孤独に関する物語」、10話「ある希望に関する物語」の演出を担当。各話、十戒の戒律に対応しており、7話は「盗んではならない」、8話は「隣人に関して偽証してはならない」、9話は「隣人の妻を欲してはならない」、10話は「隣人の財産を欲してはならない」をモチーフとしている。

『デカローグ7 ある告白に関する物語』より (奥 左から)吉田美月喜、津田真澄 (手前 中央)三井絢月
『デカローグ8 ある過去に関する物語』より (右から)高田聖子、岡本玲
『デカローグ9 ある孤独に関する物語』より (左から)伊達暁、万里紗

『デカローグ7~10』は、7月15日(月・祝) まで同所で上演される。

<プログラムD『デカローグ7 ある告白に関する物語』キャストコメント>
■吉田美月喜
いよいよ新国立劇場の舞台『デカローグ』最後のシーズンが始まりました。
今までのデカローグ1〜6の方々が繋げてきたバトンからはとても大きな重みを感じています。
私の出演するデカローグ7は母と娘の物語です。少し癖のあるキャラクターたちが起こす行動は理解し難いこともあると思います。
ただ、私たち人間なら誰しもが持っている内なるものは、きっと似たようなものなのかもしれないと日々稽古を通して気付くことができました。
皆様がどう感じてくださったか、感想を楽しみにしながら最後まで頑張りたいと思います。

■章平
大事に温めてきたこの作品がようやく皆様に観てもらえたことでひとつの作品として昇華されました。
子どもというひとりの人間を介して、大人がいかに自分の人間性について向き合うべきかという作品かと思います。
私自身もふたりの子の父として日々、自分と向き合い、子どもと向き合っています。
子を持つ持たない関係なく、人間が他者と向き合う上で、失敗とどう向き合うべきか。
ヴォイテクを演じながら考えさせられます。
この問いを皆様と共有し、豊かな時間になるよう残り13公演生きていきたいと思います。

■津田真澄
初日の幕が開きました。
沢山の人に支えられて今日があることを感謝しています。
決して明るくはない物語なのに笑いの絶えない稽古場でした。
アニャ役ふたりのおかげです。
まだ幼いのに責任もってお芝居してる姿にその瞳に、しっかりせねばと自分に鞭打つ毎日です。
私たち7話の家族の、大きな苦悩と小さな前進がお客様の心に残りますよう、最後まで大切に演じていきます。

<プログラムD『デカローグ8 ある過去に関する物語』キャストコメント>
■高田聖子
ものすごいスピードで稽古が進み、振り落とされないようにと肩に力が入りっぱなしだったのですが、舞台から見える漆黒の闇を前にすると、そんな力みも無意味だと思いました。ゾフィアの台詞にもあるように、その先には空虚ってものだけしかなくて、もしそうだったら……でももしかしたら……(孤独だけじゃない、何かが始まる)と実感しています。舞台上には共に力んできた仲間がいて、漆黒にみえる客席には、心は前のめりのお客様がいる。私たちは全然孤独じゃありませんね、是非劇場でお会いしましょう。

■岡本玲
いよいよ開幕です。
劇場での通し稽古を経て、あらためてデカローグ7と8を続けて観劇する面白さを感じています。
人物は違いますが、どちらも6歳の少女が登場します。
手放してしまったあの手と、再会しつながったあの手。罪、告白、救済、偽証、信仰……。 デカローグ8は他に比べ堅苦しい言葉が多い作品ですが、だからこそ奥に隠れている生身の「何か」を届けられるよう、最後まで作品に、目の前の人間たちに向き合いたいと思います。
劇場でお待ちしています。

■大滝寛
ついに最終章の幕が開きました。既に世に出た愛しい住人たちの列に加わることができました。舞台に立てた喜びもひとしおです。冷たい孤独感の中に体温や息づかいを感じる舞台です。キェシロフスキの世界を、説明しきれない割り切れない時間を、体中で感じたいと思います。今日まで様々なインスピレーションを与えて下さった共演者やスタッフの皆さんと全力で舞台を立ち上げます。美しく悲しく滑稽で不器用な住人たちに会いに来て下さい。

<プログラムE『デカローグ9 ある孤独に関する物語』キャストコメント>
■伊達暁
『デカローグ』合同制作発表は冬の寒さの残る3月でした。Eプロはまだ先だなんてのんびり構えていたのが、あっという間に季節は初夏を過ぎ、いよいよ最終話の初日を迎えることになりました。基本的な美術セットは各話共通だったので、9話の外科医ロマンもこの団地で暮らしているのか、などと先行プログラムを客席から観ておりました。この長い旅にこれまで関わってきた全てのキャスト、スタッフ、お客様への感謝とともに、粛々とゴールテープを目指します。

■万里紗
無事の開幕、関わった皆様やお客様に感謝いたします。稽古の中で印象に残ったのは、「人間は臆病だから」という絵梨子さんの言葉。一番大切な人に本心を伝えると言うのは、どうしてこうも難しいのでしょうか。孤独を知るすべての人の心に、この作品が蝋燭のような光を灯せたら、と願いつつ千穐楽まで励んで参ります。劇場でお待ちしております。

■宮崎秋人
無事に幕が上がったことに感謝です。初めて小川絵梨子さんとご一緒させていただいてるのですが、もっと稽古していたいと思う稽古期間でした。毎日の稽古がとても充実していて、小川さんや共演者の皆さんからもっと吸収したいと夢中になる日々でした。きっと本番期間はより一層夢中になってしまうと思います。デカローグの魅力は底知れないとやればやるだけ感じます。これからの俳優人生において間違いなく大きな点が打たれた瞬間だと感じてます。最後まで真摯に向き合います。

<プログラムE『デカローグ10 ある希望に関する物語』キャストコメント>
■竪山隼太
デカローグ プログラムE、初日が開きました。キェシロフスキさんが人を見つめ続けた作品群であるデカローグ。そのカバー範囲の広さに心躍り、演じる上で時に悩みながらも、約1カ月、心の底から尊敬できる小川さんと共演者の皆様とスタッフの皆様とともに、濃密で豊かな愛おしい稽古を重ねてきました。10話は最高にパンク!! 14回アルトゥルとしてこのライブを楽しみます!! ぶち上がりたい方はぜひ劇場まで!!

■石母田史朗
『デカローグ』プログラムE、無事に初日を迎えることができました!
とても刺激的な稽古場で過ごした仲間たちとの時間を信じて、千穐楽まで精一杯生きたいと思います。関わった全ての人に感謝しかありません。
是非多くの方々に目撃していただきたい物語です。劇場でお待ちしております!

撮影:宮川舞子

<公演情報>
『デカローグ7~10(プログラムD&E 交互上演)』

原作:クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ
翻訳:久山宏一
上演台本:須貝英
演出:小川絵梨子/上村聡史

【プログラム D】
■デカローグ7「ある告白に関する物語」
出演:吉田美月喜 章平 津田真澄
大滝寛 田中穂先 堀元宗一朗 笹野美由紀 伊海実紗 安田世理・三井絢月(交互出演)
亀田佳明

【あらすじ】
両親と同居している22歳のマイカは、最終学期中に大学を退学。彼女は6歳の妹アニャを連れてカナダに逃れたいと考えていた。実はアニャはマイカが16歳の時に生んだ子どもで父親はマイカが通っていた学校の国語教師ヴォイテクであった。校長であったマイカの母エヴァは、その事実が醜聞になることを恐れ、アニャを自分の娘としていたのだった……。

■デカローグ8「ある過去に関する物語」
出演:高田聖子 岡本玲 大滝寛
田中穂先 章平 堀元宗一朗 笹野美由紀 伊海実紗
亀田佳明

【あらすじ】
スポーツ好きの女性大学教授ゾフィアは、隣人の切手コレクターと親しくしている。勤務先の大学に、ある日ゾフィアの著作の英訳者である女性大学教員エルジュビェタが来訪する。ゾフィアの倫理学講義を聴講した彼女は、議論する為の倫理的問題提起の題材として第二次大戦中にユダヤ人の少女に起こった実話を語り始めるが、その内容はふたりの過去に言及したものであった……。

【プログラム E】
■デカローグ9「ある孤独に関する物語」
出演:伊達暁 万里紗 宮崎秋人
笠井日向 鈴木将一朗 松本亮 石母田史朗
亀田佳明

【あらすじ】
40歳の外科医ロマンは、同業の友人から性的不能になったと診断され、若い妻であるハンカと別れるべきではないかとほのめかされる。夫婦は診断結果を話し合い、お互いに別れる気はないことを確認するが、実はハンカは若い大学生マリウシュと浮気をしていた……。

■デカローグ10「ある希望に関する物語」
出演:竪山隼太 石母田史朗
鈴木将一朗 松本亮 伊達暁 宮崎秋人 笠井日向 万里紗
亀田佳明

【あらすじ】
パンクロックグループのリーダーである弟のアルトゥルは、コンサート会場にやってきた兄イェジから、疎遠になっていた父が亡くなったことを告げられる。父のフラットを訪れた兄弟は、彼が膨大な切手コレクションを残していたことを知る。父のコレクションに計り知れない価値があることを知った兄弟は、次第にコレクションへの執着を募らせ、偏執的になっていく……。

2024年6月22日(土)~7月15日(月・祝)
会場:東京・新国立劇場 小劇場

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2449609

公式サイト:
https://www.nntt.jac.go.jp/play/dekalog/

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