京山陽春×田中涼星が語る『カリスマ de ステージ』の魅力
ステージ
インタビュー
左から)京山陽春、田中涼星 (撮影:石阪大輔)
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すべて見る『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』の開発・運営を手がけるEVIL LINE RECORDSと株式会社Dazedによる、YouTubeのドラマ配信をメインとした⼆次元キャラクタープロジェクト『カリスマ』。
2024年6月28日(金) から上演される『カリスマ de ステージ』~おかえり!カリスマハウス~に向けて、初演に続き正邪のカリスマ・伊藤ふみやを演じる京山陽春と性のカリスマ・天堂天彦を演じる田中涼星にインタビューを行った。
反響が大きかった1作目を超えるものを届けたい
――2作目が決定した時の想い、意気込みから教えてください。
京山 次に繋げられて単純に嬉しかったです。1作目に負けず、より良いものを届けられるように頑張ろうと思いました。
田中 「豊富なエピソードの中で、次は何やるの?」と思いました(笑)。前回は舞台を初めて観る方も多い印象でした。その方々がまだ観たことのない方に広めてくれたので、いい意味で衝撃を与えられたのかなと。今回はよりパワーアップした作品を届けられると思います。
――今回の台本を読んだ感想はいかがでしょう。
京山 前回はキャラクターとコンテンツの紹介という側面が強かったですが、今回はより深く『カリスマ』の世界・日常を見せられるオムニバスになっていると感じました。読んだ感想は、単純に「動いたらどうなるんだ」と(笑)。
田中 「やばいな、これを舞台でやるのか」というのもあるし、前回が序章だとすると、ようやく第一章が始まった感じ。今回はシェアハウスの物語という雰囲気が強くなって、より『カリスマ』っぽさが出ている印象ですね。
――原作・舞台問わず、『カリスマ』で好きなストーリーやシーンはありますか?
京山 どのシーンも好きなので難しいですが、楽しみなのはエピソードによってボケとツッコミが変わる部分。今のところ、僕が演じるふみやはあまりツッコミをやらないけど、原作だとあるのでやりたい気持ちがあります。
田中 前回の「買い物」というエピソードが好きです。ヒートアップしているから自分のテンポもどんどん早くなっていって、早口言葉を噛まないかヒリヒリしていたけど乗り切ることができました。
――今お話に出た早口言葉をはじめ、楽曲もクセになるものだらけでした。歌っていて感じる魅力、大変な部分はありますか?
京山 魅力はやっぱり一回聴いたら覚えられるほどのキャッチーさ。大変なところは、個人的な話ですが、今回は“一人でちゃんとソロ曲がある”ところです。役によって曲や歌詞にも個性があるので、逸脱しているのがいいのか、世界に馴染む方がいいのか、バランスが難しいけどやりがいを感じますね。
田中 めちゃかっこいいですもんね、ふみやの曲。楽曲のクオリティが高いし、いい意味で脳内を占拠されたり、気付いたら口ずさんでいたりする中毒性もある。キャラクターの要素を最大限活かした曲を作る天才クリエイターたちがすごいなって思います。
注目ポイントはざっと数えて100以上?
――1作目を踏まえて、パワーアップさせたい・変化させたいと考えている部分があったら教えてください。
田中 今回はいろんなテイストのお話があるので、役の可能性や表情をたくさん見せたいです。あと、セクシーが過激になっているので(笑)。前回よりもパワーアップしたと感じてもらえるように、キャラクターの解像度を上げていきたいですね。
京山 前回の本番を経てレベルアップするのはもちろん、前回見せられなかった伊藤ふみやを見せたい。僕自身、原作2ndシーズンを通して新しいふみやを知ったので、そこをしっかり落とし込みたいです。
――おふたりが考える注目ポイントはどこでしょう。
京山 今回はアドリブシーンがすごく増えたよね。
田中 1日たりとも同じ公演がないのでヒヤヒヤしています。前回はエピソードごとの区切りがあったけど、今回は生活の流れを見ていくような感覚。注目ポイントが100はありますもんね。
京山 いや、110はある(笑)!
田中 (笑)。セットがすごく大きくなり、できることも増えたので、また面白いことが生まれると思う。パワーアップしすぎて怖いくらいです。ジェットコースターな感じなので、僕らもお客様もカロリーをかなり消費すると思います。
京山 『カリスマ』の楽曲ってキャッチーでユニークなイメージがあるけど、今回は違うテイストもあり、新たな一面を見せられるかなと思います。あと、前回もあった舞台のオリジナルストーリーはどうなるのか。
田中 今回、一緒に戯れるシーンがたくさんあるので、そこも楽しみです。
――現時点での手応え、稽古場エピソードはありますか?
田中 ずっと笑ってます(笑)。この現場に入るとみんなおかしくなる。ネジが外れるというか……。
京山 脳が3歳児くらいになるよね(笑)。
田中 天彦周りの話をするときは、ふざけてないけど言っていることがぶっ飛んでいて面白い。普段絶対に言わないことでも『カリスマ』フィルターがかかると言えちゃって、スタッフさんたちにどう思われているかわからない(笑)。
京山 大人が全力で、真剣にふざけているっていう。
田中 笑って稽古が進まない時ありますもんね。川尻(恵太)さんも白鳥(雄介)さんも全員ツボに入っちゃって。
京山 ある! 1シーン、1ワードをみんなで大真面目に考える時もあるし。
田中 笑いはありつつ、みんなで作品についての意見を出し合っている、良い雰囲気の稽古場だと思います。
『カリスマ』をさらに盛り上げていきたい
――演じるキャラクターの好きなところを教えてください。
京山 7人それぞれ好きですが、ふみやは演じていてより好きになるキャラクター。ぱっと見ではわかりづらいけど、ゾーンに入るとどんどん沼にハマっていく感覚がありますね。「これはこういう解釈なのかな」と考えさせられるのが魅力だと思っています。あとは、原作でもあるけど、お客様に直接問いかけるチートっぽいところも好き。
田中 天彦は気づいたら虜になっている感じがする。みんなのことをちゃんと大好きなのが可愛らしいなと思いますし、シンプルに大人の魅力を感じる時もあって、すごく楽しいです。
京山 楽しそうだもん(笑)。
田中 相手に何か投げかけて反応を楽しむところは役者にも通じる。はちゃめちゃだけど、実は人間力が高くて愛されるべき人間です。ただ、この役を演じていると、全部の単語がセクシーに聞こえちゃうんですよ(笑)。
京山 シーンが進まない時あるもんね(笑)。それでツッコんじゃったら全部そうだよみたいな。
田中 そう。「ツッコんじゃったら」とかも変換される(笑)。頭が乗っ取られるくらい引力があって、周りをハッピーにできる人だと思います。
――日替わりゲストがいらっしゃいますが、特に楽しみなのはどのカリスマでしょう。
京山 個人的に、こどもたちのカリスマが来た時の天彦が気になる。キャラクターとしては逆だから(笑)。
田中 二丁目のカリスマは天彦と気が合うかもしれません。あとは2.5次元のカリスマじゃないですか? 我々も目指さないといけない存在ですし、誰が来るのか。
京山 幕が開かないとわからないので、「この人だったんだ」という面白さもあると思う。
田中 初日と千穐楽の日は配信もあるので、チェックしてほしいです。
――楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いします。
京山 前回よりパワーアップしているのはもちろん、「あっという間だった」という時間をご提供できる自信はすでにあります。規模が大きくなったステージを7人でどう埋めるのか、どんなエピソードをやるのかを楽しみに来ていただきたいと思います。
田中 もし悩みがあっても、この作品を観終える頃には悩みが消える。それくらいのパワーを持っている作品だと思います。『カリスマ』というコンテンツ自体と生の舞台のパワーが噛み合ったものを届けられると思うので、楽しみにしていてほしいです。原作もかなり盛り上がっていて、舞台もシリーズの新たな風になるという期待と責任を感じています。さらに波に乗せて、『カリスマ』も僕ら自身も愛してもらえるように一緒に楽しんでいきたいです。
取材・文:吉田沙奈
撮影:石阪大輔
<公演概要>
『カリスマ de ステージ』~おかえり!カリスマハウス~
期間:2024年6月28日(金)〜7月7日(日)
劇場:品川プリンスホテル ステラボール
原作:Dazed CO.,LTD. 松原 秀
脚本・総合演出:川尻恵太(SUGARBOY)
演出:白鳥雄介
音楽:月蝕會議
【キャスト】
伊藤ふみや役:京山陽春
草薙理解役:岩田知樹
本橋依央利役:持田悠生
猿川慧役:寶珠山駿
湊大瀬役:露口祐斗
テラ役:丸山和志
天堂天彦役:田中涼星
ほか
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/charisma-de-stage/
公式サイト:
https://charisma-de-stage.com/
公式X:
https://x.com/charisma_de_st
主催:『カリスマ de ステージ』製作委員会
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