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退団の楊琳「人生のすべて」、舞美りら「夢を叶えてくれた場所」 OSK日本歌劇団『レビュー 夏のおどり』開幕へ

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OSK日本歌劇団『レビュー 夏のおどり』製作発表会見

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OSK日本歌劇団『レビュー 夏のおどり』が2024年8月7日(水) から11日(日) まで、新橋演舞場で上演される。

1922年に誕生し、今年4月に劇団創立102年目を迎えたOSK日本歌劇団。昨年10月から今年3月まで放送された連続テレビ小説『ブギウギ』では、かつてOSKに在籍していた笠置シヅ子をモデルとしてその生涯が描かれ、OSKもUSK(梅丸少女歌劇団)に名を替えて登場し、現役の劇団員も多数出演したレビューシーンでも大きな話題を呼んだ。今回は、トップスターの楊琳と、相手役の舞美りらの退団前のラストステージとなる。

OSKのレビューも数々手がけてきた日本舞踊上方舞 山村流六世宗家家元三代目 山村友五郎の構成・演出による和物レビュー『春楊桜錦絵(ヤナギニハナハルノニシキエ)』と、宝塚歌劇団出身で、連続テレビ小説『ブキウギ』の舞台演出も務めた荻田浩一の構成・演出による洋物レビュー『BAILA BAILA BAILA(バイラバイラバイラ)』の2本立て。開幕を前にした7月2日、製作発表会見が行われた。

会見で、楊琳は「第一部の和物のレビューショーは、4月の大阪松竹座を経てさらに華やかに、第二部の洋物のレビューショーは、7月の南座公演でも上演させていただきます。松竹座、南座を経て、さらにさらに熱く、暑い夏を熱くお届けできるよう、お稽古に邁進していきたいと思います」と話した上で、「本当にOSK人生最後の舞台となっております。この気持ちを観に来てくださる皆さまと共有して、かけがえのないときを1日1日大切に過ごしてまいりたいと思いますので、どうぞたくさんの皆さまに観ていただきたいと思います」と挨拶した。

一方、舞美りらも「卒業するまで1カ月と少し。1分1秒無駄にすることなく、大切に過ごしてまいりたいと思いますし、OSK人生15年の集大成を皆さまにお届けできるように、最後の日まで自分自身と向き合って戦ってまいりたいと思います。どうぞ最後まで見守っていただけたら幸いです」と語った。

退団するふたりにとってOSKとは何かを問われると、楊は「言葉にしてはちょっと簡単に聞こえてしまうんですけど、人生のすべてですね」と話し、「濃厚な日々は忘れたくても忘れられないでしょうし、何よりも自分を形成した時間だと思います。本当に素晴らしくきらびやかな宝物です」とも。舞美も「夢を叶えてくれた場所です」と言い、「舞台に携われる仕事に就くというのが夢だったんですが、そのときの私に『こんな素敵な、皆さまに愛される劇団に入れたよ』と伝えてあげたい。100年以上も愛される劇団はあまりないと思いますので、本当に幸せな日々を過ごさせていただいた居場所」と思いを語る。

楊や舞美から学んだことを聞かれると、千咲えみは「芸やパフォーマンスを妥協せず、それぞれ理想に近づくための努力をされる、ストイックなお姿。また、お客様やスタッフさんなどに対する思いを普段からお話しいただいたり、舞台上でのご挨拶を聞いたりして、芸以外に対する思いも学ばさせていただいた」と話す。華月奏は「舞美さんからは諦めないこと、楊さんからはいろいろな美しさを見せてもらった」と言い、翼和希は「芸に対する貪欲さをひしひし感じる」などと話していた。

取材・文:五月女菜穂

<東京公演>
OSK日本歌劇団 レビュー 夏のおどり

公演期間:2024年8月7日(水)~11日(日)
会場:新橋演舞場

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/osk/