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山下麻衣+小林直人の展覧会が7月27日から水戸芸術館で 自然や動物も含めた「他者」との関わりを映像やインスタレーションで表現

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《人が花に対して、また花と共に行う営み》のためのイメージスケッチ、2024年

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『山下麻衣 + 小林直人 他者に対して、また他者と共に』が7月27日(土)〜10月6日(日)、水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催される。

2001年から千葉県を拠点に国内外で活動する、1976年生まれの山下麻衣と1974年生まれの小林直人。ふたりは「山下麻衣 + 小林直人」というひと組のアート・ユニットとして活動。コントロールの効かない不確かな存在としての自然を、わからないままに捉え、どうにかして関係性を構築しようとする過程を、写真や映像、インスタレーションなど多彩な形で表現している。

《A Spoon Made From The Land》2009年(ヨコハマトリエンナーレ2011での展示風景) 撮影:岡野圭

それらは、人と自然との共同制作により、「無」から「有」を生み出す行為ともいえそうだ。例えば、千葉県飯岡海岸で磁石を使って砂鉄を集め、その砂鉄から還元反応により鉄を抽出し、1本のスプーンをつくり出した《A Spoon Made From The Land(大地から作った1本のスプーン)》。あるいは、富山県黒部市の護岸に「m」型の巨大看板を設置し、蜃気楼が発生すると「m」の像が反転して下方に現れ、「∞(無限大)」のマークに見える現象を対岸から撮影する《infinity–mirage》。今回の個展では、最初期の作品や国内未発表作を含めて網羅的に紹介し、その全貌を紐解く。

《infinity~mirage》2021/2023年~ 

また、水戸芸術館の広場では、「大丈夫」という文字を描いた大きな花壇をつくる。会期中に花苗を持ち寄り、花壇に植えることができる参加型のプロジェクトだ。展覧会閉幕に合わせた10月5日(土)・6日(日)には、その花壇の花を自由に持ち帰ることができる。

自然は、動物を含めた「他者」でもある。不確かな存在を楽しみ、普段は見過ごしてしまうような瞬間を奇跡と感じるような、世界の見え方が変わる展覧会になりそうだ。

<開催概要>
『山下麻衣+小林直人 他者に対して、また他者と共に』

会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー、広場
会期:2024年7月27日(土)~10月6日(日)
時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜(8月12日、9月16日、9月23日は開館)、8月13日(火)、9月17日(火)、9月24日(火)
料金:一般900円
公式サイト:
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5312.html

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