『スマホを落としただけなのに』韓国でワールドプレミア開催 クォン・ウンビ&中田秀夫監督が舞台挨拶
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『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』 レッドカーペットより
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すべて見る韓国・富川(プチョン)で開催されている第28回プチョン国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)にて、映画『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』のワールドプレミアが行われた。
本作は、スマホを落としたことで連続殺人鬼に命を狙われるヒロインを描いた、SNSミステリー映画『スマホを落としただけなのに』シリーズの最新作。2018年に公開された第1作は北川景子がヒロインを、2020年に公開された続編『~囚われの殺人鬼』では刑事役の千葉雄大が主演を務めた。今作では、連続殺人鬼・浦野を演じた成田凌が主演を務める。
1作目の北川、2作目の白石麻衣に続いて本作でヒロインを演じるのは、期間限定の日韓合同アイドルグループIZ*ONE(アイズワン)でリーダーを務め、現在はソロアーティストとして活躍するクォン・ウンビ。韓国での撮影も敢行された本作において、謎の黒髪美女・スミンを演じて映画デビューを果たした。
プチョン国際ファンタスティック映画祭は、1997年から韓国ソウル郊外の京畿道富川市(キョンギ道プチョン市)一帯で開催される映画祭。ホラー、SF、ファンタジー、アクション、サスペンス、スリラーなどエンタメ性の高い話題作が世界中から集まり、スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭や、ベルギーのブリュッセル国際ファンタスティック映画祭、ポルトガルのポルト国際映画祭などの世界のファンタスティック映画祭と並ぶアジア最大級のファンタスティック映画祭だ。
今年は49の国と地域の長編・短編映画計255作品が上映。本作は、歴史に名を連ねてきたジャンル映画の巨匠が描く話題作や、タブーを突き抜け挑戦的な作品が多く上映される【マッドマックス部門】で選出された。選出理由は、韓国でもリメイク作品が出るほど原作小説と映画の人気があること、ジャパニーズホラーの巨匠・中田秀夫監督の大人気シリーズの最新作にして最終章となる本作の舞台が韓国であること、そしてK-POPアイドルのクォン・ウンビが出演することなど、多くの魅力が伝わり招待が決定した。
7月4日(木) 18時、公式上映に先駆け、昨年5月に完成されたばかりの富川アートセンターにて行われたレッドカーペットセレモニーに、華やかなドレス姿で登場したクォン・ウンビと中田監督が登場すると大歓声が。クォン・ウンビはファン一人ひとりの声援に応えるかのように笑顔でにこやかに手を振り、中田監督はスマホをかかげながら映画をPR。
セレモニーの感想を聞かれ、クォン・ウンビは「とても幸せでした。歌手としてはレッドカーペットを歩いたことがありますが、今回、俳優としてレッドカーペットに参加するのは初めてなので、わくわくする気持ちでした。緊張しましたが、映画祭に参加できること自体とても感謝したいですし、私たちの映画もたくさんの方に観てほしいという気持ちが大きくなりました」。中田監督は「プチョン国際ファンタスティック映画祭に参加するのは今回で3回目ですが、オープニングセレモニーに参加してレッドカーペットを歩くのは、初めてだったので緊張しました。報道陣やファンの方々も予想よりも多く、少しドキドキしましたが、ウンビさんの横で歩けて非常に光栄でした」と答えた。
そして翌日5日(金) 13時からは、今回の映画祭のメイン会場・最大規模の座席数を誇る富川市役所オウルマダンにて、本作のワールドプレミア&舞台挨拶を実施。客席には20~30代の観客を中心に、中田監督がメガホンを取った『リング』のポスターを持参してきた10代のファンの姿も見受けられるなど、熱気に溢れていた。
上映前には、本作の主演である成田凌からのコメントも到着。「アニョハセヨ!」と韓国語も交えながら挨拶し、「プチョン国際ファンタスティック映画祭がワールドプレミアとなります。皆さんは世界最速でこの映画をご覧になる方々ですので、楽しんでもらえると嬉しいです」とメッセージを送った。
上映前に、韓国でのシリーズの人気や、日本より先に韓国でワールドプレミアとして上映されることについて聞かれた中田監督は「韓国でリメイクされた『スマホを落としただけなのに』は私たちが作ったものとはまた違った魅力、社会派的魅力と聞きました。そうやってこのシリーズを好きでいてくれる韓国の皆さんにこのようにお披露目できるのはすごく嬉しくもあり、緊張もします」とコメント。
映画上映後にはクォン・ウンビと中田監督が登壇し、会場からは大きな拍手と歓声があがった。今作は、舞台がソウルで日本人キャストと韓国人キャストがそれぞれ日本語・韓国語を交えて撮影。そんな現場の苦労を聞かれた中田監督は「日本語と韓国語が出てくる映画は初めてで緊張もしましたが、やりがいもありました。デジタル犯罪のスケールもアップして楽しさもありました」と語った。
初の映画出演作として日本作品に挑戦したことや苦労に対し、クォン・ウンビは「演技に興味がありましたし、とても良い作品のシリーズにキャスティングされたので、躊躇なくすぐにやりたいとお返事しました。やっぱり言語は一番時間がかかりました。私は日本語が上手ではないので、セリフの感情的な部分をうまく伝えることができるのか、悩みましたし、心配になりました。3人の日本語の先生にお願いし、レッスンを受けて、スミンという人はどんな人なのか、悩み考えながらキャラクターを分析して準備しました」と、今作への意気込みや役作りについて語った。
クォン・ウンビについて中田監督は「3人の先生について日本語を特訓したことは、彼女が日本の撮影現場で自信をもって参加することに繋がったと思いますし、ウンビさんご自身が、スミンがどういう女性か、どういう人間かをとことん考えてくれた。あるいは生きてくれた。それが彼女の役の魅力になったので、素晴らしいことだと思います」と絶賛。
お客さんとのティーチインではキャスティングについて聞かれると、「スミンという役は韓国の方にお願いしようという話をプロデューサーとしていた時に、日本でも活動されているウンビさんのお話や、ウンビさんがこの役に対して熱い想いを持っていることを聞きました。実はスミンという役は最初こんなに大きな役ではなかったのですが、ウンビさんの役への想いと熱意と美しさでこんなに大きな役になりました」と裏話も。それを受け、クォン・ウンビも「ありがとうございます」と笑顔。会場からも拍手が起こり、温かい空気が流れました。
また、映画の公開を楽しみにしている日本のファンに向けてのメッセージでは、クォン・ウンビは「私たちが本当によく使うスマートフォンのお話なので、この映画自体が共感ポイントがとても多いと思います。そして少し怖い部分にも注目して観てほしいと思います」と答え、中田監督は「今回、『ファイナル ハッキング ゲーム』という副題がついているように、ファイナルです。それにふさわしく、ウンビさんに出演いただき、成田くんとのスパイ合戦や騙し合いを軸に、千葉くんとのハッキングゲームもスケールアップして描いています。そして、衝撃のラストが待っていますので、是非お見逃しなく!!」と語った。
<作品情報>
映画『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』
11月1日(金) 公開
公式サイト:
http://sumaho-movie.jp/
(C)2024「スマホを落としただけなのに最終章」製作委員会
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