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「愛に乱暴」チェコでワールドプレミア上映、監督・森ガキ侑大は「自信のある作品」

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第58回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭よりレッドカーペットの様子。

映画「愛に乱暴」が、第58回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭のメインコンペティション、クリスタル・グローブコンペティション部門に選出された。チェコ現地時間7月4日にワールドプレミア上映が行われ、監督の森ガキ侑大らが舞台挨拶に登壇した。

「悪人」「怒り」の吉田修一による同名小説をもとにした本作。夫の実家の離れで暮らしている主人公の桃子は、義母から受ける微量のストレスや夫の無関心を振り払うために、日々“丁寧な暮らし”に勤しんでいた。そんな彼女の周囲では、相次ぐ不審火や愛猫の失踪など不穏な出来事が起こり始め、少しずつ日常が乱れていく。江口のりこが桃子役で主演を務めた。

ワールドプレミア上映の舞台挨拶には森ガキのほか、プロデューサーの横山蘭平と吉田卓麻が参加。森ガキはチェコ語で「カルロヴィ・ヴァリ映画祭へご招待いただきありがとうございます。幸せです」と挨拶し、「今は僕らだけがここに立っていますが、たくさんの日本のスタッフと丁寧に丁寧に紡いで本当に自信のある作品になったと思っています。そのスタッフへの敬意も込めて、今日は皆さんに楽しんで頂ければと思っています」と思いを伝えた。

ワールドプレミア上映の翌日には、作品上映後に森ガキが観客からの質問に答えた。江口のキャスティングについて尋ねられると彼は「江口さんとは以前ドラマとCMでご一緒したことはありますが、映画は初めてでした。すごく難しい役だったので、この役は江口さんじゃないとできないんですと、ラブコールしました」と回答。また、タイトルの意味を問われると「人を好きになることは幸せなことなんですが、人を愛しすぎると人は狂っていく。愛の中に乱暴さがあり、乱暴さの中に愛があるという、物事は表裏一体、紙一重であることがタイトルに込められていると僕は捉えています」と明かした。

「愛に乱暴」は8月30日に全国でロードショー。

(c)FILM SERVIS FESTIVAL KARLOVY VARY