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唐ゼミ☆「少女仮面」に演出の中野敦之「熱狂の裏に隠された唐十郎の冷静を」

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劇団唐ゼミ☆第32回公演「少女仮面」チラシ表

「劇団唐ゼミ☆第32回公演『少女仮面』」が7月25日から28日まで東京の恵比寿・エコー劇場にて上演される。

「少女仮面」は、1969年に早稲田小劇場に書き下ろされ、第15回岸田國士戯曲賞を受賞した唐十郎の作品。宝塚歌劇団に憧れる貝は、いつも少女フレンドを抱える老婆とともに、大スター・春日野八千代が営む喫茶店・肉体にやってきて……。

上演に向けて演出を手がける中野敦之は「唐十郎が旅立ってから、新聞にもSNSにも武勇伝が溢れている。ケンカ、乱闘、機動隊、海外遠征、拳銃、いかにも物騒で血湧き肉おどる。一方、私が直に接する唐さんはいつも細心で、周到で、心配性で、生真面目のかたまり。『少女仮面』には、その両方が激しく競り合っている。まるで、氷と炎の中に交互にこぶしを突っ込むことで必殺の拳を磨くカンフー映画のように。熱狂の裏に隠された唐十郎の冷静は、初演を託された早稲田小劇場の鈴木忠志さんを、唐さん自身をも抉(えぐ)りながら劇を鍛えたに違いない。間近に接してきた唐さんの、暑さのうちに秘められたとびきりの冷たさを伝えたい。氷と炎で研ぎ澄まされた芝居がさらに鋭く、観る人の胸をつらぬくように」とコメントした。

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