第91回アカデミー賞が本日発表！ 日本の映画ファンはどう楽しむ？

毎年恒例の映画界最大級の祭典、第91回アカデミー賞の授賞式が本日、行われる。本イベントはアメリカの特定地域で“昨年”に公開された映画を対象にしたもので、賞の行方は気になるものの、日本の映画ファンとしては、公開を待ちわびている作品も多くエントリーされている。そこで現在、鑑賞できる候補作を楽しみ、待機作への期待が膨らむよう、今年のオスカー候補作をおさらいしてみよう。

1：まずはおさらい。オスカー候補になる“条件”

アカデミー賞は、アメリカを中心とする映画人が集う“映画芸術科学アカデミー（Academy of Motion Picture Arts and Sciences）”が授与する映画賞。

1929年に第1回が開催され、今年が91回目。長い歴史の中で部門の増減や候補作数の変化など様々な変遷を経ているが、現在は“アメリカ・ロサンゼルス地域の映画館で連続7日以上に渡って有料で公開された40分以上の作品で、劇場公開以前にテレビ放送、ネット配信、ビデオ発売などで公開されていないもの”が対象。各映画会社が「オスカーを狙える」と見込んだ作品を年末ギリギリに駆け込みで公開することも恒例になっている。

その結果、全世界同時公開ではない“駆け込み”作品は、アメリカ以外では対象年の“翌年”に公開を持ち越すことになり、前評判が高い作品は“受賞による宣伝効果”を期待して公開日がオスカー授賞式より後に設定されることも多い。

日本の映画ファンにとってアカデミー賞は“すでに映画館で楽しんだ作品”と“これから公開される作品”が混ざり合うイベントで、授賞を予想したり、お気に入りの映画を応援したりしながら、オスカー関連の報道で気になる映画に出会う人も多いのではないだろうか。

2：今からでも日本で楽しめるオスカー候補作

では、今年のオスカー作品賞候補で、いますぐに楽しめる作品はどれだけあるだろうか？

まず、最もすぐに鑑賞できるのは、作品賞最有力候補のひとつと言われているアルフォンソ・キュアロン監督作『ROMA／ローマ』だ。本作はNetflixオリジナル映画で、同サービスで独占配信中。会員になれば、再生ボタンを押すだけで作品を全編楽しめる（なお、現在は最初の30日間は無料で体験できる）。

現在、映画館で公開中の作品もすぐに鑑賞可能だ。日本でも大ヒット中の『ボヘミアン・ラプソディ』をはじめ、『アリー／スター誕生』『女王陛下のお気に入り』が公開中。外国語映画賞にノミネートされている『万引き家族』も現在、多くの映画館で凱旋上映中だ。

そして昨年、記録的なヒットを飛ばした『ブラックパンサー』はすでにブルーレイ／DVDが発売されデジタル配信が始まっている。最高の画質でじっくり楽しみたい人は4KUHDで、多彩な特典も合わせて楽しみたい人はMovieNEXで、気軽に鑑賞したい人はデジタル配信で“ワカンダ王国のヒーロー”の活躍を楽しめる。

3：期待膨らむ公開待機作

オスカー関連の報道で何度も名前は目にするけれど、まだ日本では公開されていないのが以下の作品

『グリーンブック』3月1日(金)公開

『ブラック・クランズマン』3月22日(金)公開

『バイス』4月5日(金)公開

どの作品も多くの映画賞で称賛を集めている映画ばかりで、仮にオスカーに輝かなくても映画ファンなら押さえておきたいところだ。

アカデミー賞はアメリカだけでなく全世界の映画ファンが注目し、その結果についてあれこれ話したくなる“お祭り”だ。日本の映画ファンは現段階では全候補作を鑑賞できないけれど、“これからの楽しみ”が増えるお祭りでもある。速報や生中継で授賞式の行方を追いながら、自分の観たい映画リストを増やしていく。そんな楽しみ方もできるはずだ！

なお、「ぴあ」では水先案内人によるオスカー直前予想を掲載中。賞の行方を占うだけでなく、案内人の“推し”タイトルや熱い想いも掲載されている。

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