米俳優シェリー・デュヴァルが死去、「シャイニング」ウェンディ役で鮮烈な印象

「シャイニング」のウェンディ・トランス役などで知られるアメリカの俳優シェリー・デュヴァルが75歳で死去した。IndieWireなどによると、糖尿病による合併症を患っていたという。

1947年、米テキサス州で生まれたデュヴァル。1970年にロバート・アルトマンに見出され「バード★シット」に起用されたのち、「ギャンブラー」「ボウイ＆キーチ」「ナッシュビル」、そして第30回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した「三人の女」と立て続けにアルトマン作品に出演する。

1980年にはスタンリー・キューブリック監督作「シャイニング」でジャック・ニコルソン扮する夫ジャック・トランスの狂気に追い詰められる妻ウェンディを演じ、ホラー映画史に刻まれるインパクトを残した。アルトマンが実写映画化した「ポパイ」のオリーブ役でも知られる。2002年の「Manna from Heaven（原題）」を最後に俳優業から離れていたが、2023年にホラー映画「The Forest Hills（原題）」でスクリーンに舞い戻った。

彼女の遺作となり、約20年ぶりの復帰作でもあった「The Forest Hills」の監督スコット・ゴールドバーグは「素晴らしい遺産を残したシェリーは、私を含め、とても多くの人に惜しまれることでしょう。逆境を乗り越えて再び行動を起こした彼女を誇りに思うし、友情と優しさに永遠に感謝するだろう」とIndieWireにコメントを寄せた。

（情報提供：IndieWire / VM / ゼータ イメージ）