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自分には価値がない?思春期の“嵐”を描いた「インサイド・ヘッド2」に監督が込めた思い

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ナタリー

「インサイド・ヘッド2」より、高校入学という人生の転機を控えたライリー。

全米をはじめ世界各国で大ヒットを記録しているアニメーション映画「インサイド・ヘッド2」より、監督のケルシー・マンが本作に込めた思いを語るコメントが到着した。

2015年に公開された「インサイド・ヘッド」は、11歳の少女ライリーの“頭の中”に住むヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリという感情たちの物語。9年ぶりの新作となる続編では、高校入学という人生の転機を控えたライリーの頭の中に、シンパイやハズカシといった“大人の感情たち”が現れる。そして彼女は今までと違う自分に戸惑い、自分らしさを見失っていく。

先輩に憧れて背伸びした行動を取ってみたり、他人と比べてできない自分に強い不安を抱いたり、思春期を迎えたライリーは悩みや葛藤に直面する。マンは、そうした思春期ならではの感情を描くうえで、“欠点がある自分を受け入れることの大切さ”を作品に込めたという。

彼は自身の経験を振り返りながら「幼い頃、僕は自分が好きで、自分は祝福されるに値する存在だと思っていました。でも歳を重ねていくと自分に厳しくなり、自分を好きではなくなり、自分には価値がないように感じるようになりました。それは、思春期の年齢になると起きることです。そうしたことにどう対処すればいいのかを僕は学んできたので、欠点がある自分を受け入れるということについて語る映画を作りたいと思いました。ダメなところも含めて自分を愛すること。誰しも愛されるために、完璧である必要はないというメッセージを込めています」と語る。

この映画を観た人が自分を愛し、少しでも前向きになってくれたら。そんな思いを抱くマンは「自分が10代の頃にこんな映画があってくれたらよかったのにと思います。僕は自分の子供に本作を見せたいです。世の中のすべてのティーンだけでなく、大人やもっと幼い子供たちにも見てもらいたいなと思います。自分には価値がないという思いには、誰もが共感できるはずです。あなたには価値があるのだと知ってもらいたい。この映画を観終わった人たちが鏡を見て、そこに映る自分自身の内面にあるものを素直に愛してくれたら素敵だなと思います」とコメントしている。

ディズニー&ピクサーが贈る映画「インサイド・ヘッド2」は8月1日より全国でロードショー。

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