「男はつらいよ」新作の主題歌を桑田佳祐が担当、オープニングに出演決定
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桑田佳祐
山田洋次が監督を務める「男はつらいよ」シリーズ最新作のタイトルが「男はつらいよ お帰り 寅さん」に決定。このたび桑田佳祐(サザンオールスターズ)が主題歌を歌い、オープニングに出演することがわかった。
「男はつらいよ」50周年を迎える2019年、シリーズ50作目として公開される本作。新撮パートと旧作の名場面を組み合わせた構成となり、倍賞千恵子演じるさくらの息子で吉岡秀隆扮する満男を中心に物語が展開する。主演には渥美清演じる“寅さん”こと車寅次郎役の渥美清がクレジットされた。
桑田があるテレビ番組で主題歌「男はつらいよ」を歌うのを、山田が目にしていたことがきっかけとなり今回のコラボが実現。新作を製作するにあたり、山田自ら手紙をしたため「新しい寅さんの幕開けをあの素晴らしい桑田さんの『男はつらいよ』で始められないか。出来れば出演もしていただき、華を添えてもらえないだろうか」と提案したという。桑田もかつて「桑田佳祐の音楽寅さん ~MUSIC TIGER~」と題した冠番組を持っていたほどの“寅さん”ファン。山田直々のオファーを、すぐさま承諾した。桑田と山田のコメントは下記に掲載。
「男はつらいよ お帰り 寅さん」は12月27日より全国で公開される。映画の撮影はすでに終了しており、現在鋭意編集中。
山田洋次 コメント
桑田佳祐という人と渥美清さんは、心情において深く重なっているのではないか、と前々から思っていて「男はつらいよ」の50作目を作るなら、なんとかして桑田君に主題歌を歌ってもらいたいと強く願って直接に手紙を書きました。いわばラブレターです。その承諾の返事を聞いたときは本当に嬉しかった。桑田君が歌う「男はつらいよ」は、人を優しい気持ちにさせ、元気づけてくれる。「まあ、こんな私でもなんとか生きていけるんじゃないかな」観客の背中をポンと押してくれるような素晴らしい主題歌となり、記念すべき50作目のオープニングを飾るに相応しい名シーンとなりました。桑田君、「寅さん」の世界に飛び込んで来てくれてありがとう! 「音楽寅さん」はまさに「映画寅さん」でもあった。渥美さんもきっと喜んでくれると思います。
桑田佳祐 コメント
山田洋次監督始め、山田組や松竹映画スタッフの皆様には、何と御礼を申し上げたら良いのか言葉もございません。
映画「男はつらいよ」には、我々世代も沢山の笑いと涙と感動のドラマを“魅せて”頂きました。渥美清さん演ずる「寅さん」には、あの方ならではの男の色気で、恋することのもどかしさ、家族や人間同士の絆、生きることの脆さ、儚さ、せつなさ、そして渥美さんご自身の「粋な口上」の数々や、お上手な歌などもたくさん教えて頂き、私も渥美清さん演じる「寅さん」を、どこかファンのひとりとして、真似をしながら生きて来たような気が致します。
昨年末、私のライブにまでわざわざお越し頂き、4時間越えのステージを最後までお立ちになったままご覧頂いた山田監督。憧れの人にお逢い出来た瞬間、私は全身から力が抜けてしまった事を忘れません。撮影スタジオでは、主題歌を歌うシーンで、私のおぼつかない「演技」に、暖かく御指導をいただきましたことは、一生の思い出です。
今回、この夢のようなお話を頂き、本当にありがとうございました。そして天国におられる渥美清さんには、心より深く感謝申し上げます。
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