ICCで夏恒例の子供向けメディア・アート展 2024年はプログラミングをテーマに開催
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サスカッチ+ ksmt《touch:waves》2021年
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すべて見るNTTインターコミュニケーション・センター [ICC] では7月23日(火)〜8月25日(日)、『ICC キッズ・プログラム 2024 キミ( ).コード( ).セカイ( )』が開催される。
今、小学校では、論理的思考力や創造性,問題解決能力などを育成する一環として、プログラミング教育が必修化されている。こうした現状を踏まえ、今年の『ICC キッズ・プログラム』では、規則性・ランダム性・自律性・数学といったプログラミング的な要素から、感覚的にだけではなく、論理的思考にもつながる「モノゴト」のとらえ方でメディア・アート作品を鑑賞・体験する場をつくる。モノゴトを論理的に分析・分解し段階的に捉えるプログラミング的思考は、課題や問題に直面したときに解決策を見つけ出すスキルを養う手立てにもなるだろう。
展覧会タイトルの『キミ( ).コード( ).セカイ( )』のカッコとピリオドは、プログラミング言語の構文にならったもの。「キミ」「コード」「セカイ」というワードは、展覧会のテーマに深く関わっている。例えばエンジニア/テクニカルアーティストの飛雷による作品《うまれる、かかわる、またうまれる》では、生きものの振る舞いを再現したプログラムにより、コンピュータの中で、人工生命の1匹1匹が自分の考えで動き、食事し、仲間と集まり、子孫を残していく。存在単体ではなく、存在同士の関わりから、単純な総和を超えた性質が「全体」として現れる「創発」という現象に気づかされるだろう。
また、東京都生まれ、マレーシア在住のLilyは、旅先で見つけた美しい模様や好きな形を写真に撮り、コーディングによって表現するプロジェクト「tabicording」を行っている。クリエイティブ・コーディングを通じて、さまざまなコーダーとつながり、世界を探求するというものだ。
「ワタシだけのセカイ」ではなく「キミがいるセカイ」で、モノゴトを体系的に捉えることを「コード(する)」とする。「キミ(と)コード(と)セカイ」「キミ(が)コード(で見る)セカイ」「キミ(が)コード(でつくり変える)セカイ」など、多様な意味づけができそうだ。7組のアート作品を体験してみよう。
<開催概要>
『ICC キッズ・プログラム 2024 キミ( ).コード( ).セカイ( )』
会期:2024年7月23日(火)~8月25日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
時間:11:00~18:00
休館日:7月29日(月),8月4日(日),5日(月),13日(火),19日(月)
料金:無料(事前予約優先)
公式サイト:
https://www.ntticc.or.jp/
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