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和田泰右&鍵本 輝が語る新作への意気込み

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チケットぴあ

左から)和田泰右、鍵本 輝 (撮影:吉田沙奈)

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キリストの教えをポップな歌とダンスに乗せて届け、世界中の迷える子羊を救う5人組ボーイズグループ“アルターボーイズ”を描いたダンス・ミュージカル『ALTAR BOYZ』。日本では2009年の初演以来様々な俳優が出演し、多くのチームが誕生してきた。

そんな中、2023年の『ALTAR BOYZ』でTeam SPARKとして公演を行なった鍵本 輝(Lead)、米原幸佑、和田泰右、川原一馬、若松渓太が再び集結。『Blue Spark Show~ALTAR BOYZ Team Sparkがダンス&ボーカル&アクトで織りなす煌めきの夢GALAXY!~』が、2024年9月19日(木)~22日(日)、博品館劇場で上演される。

青春を過ごした仲間と新たな作品を立ち上げる

――まずは和田さんに、企画立上げの経緯をお聞きしたいです。

和田 『ALTAR BOYZ』の打ち上げにプロデューサーもいて、「ぜひこのメンバーで新作を作ろう」ということから始まって。僕らは半信半疑だったんですが、有言実行の方なのでとんとん拍子で話が進みました。

鍵本 新キャストチーム、僕らSPARK、実力主義みたいなGOLDと3チームいた中で声がかかるのはすごく嬉しかった。

和田 チームワークの良さもあるし、5人の年齢が近くてバランスもいい。「新しい作品をやったら面白いんじゃない?」という感じでした。

和田泰右

――それぞれDIAMOND☆DOGS、Leadでのグループ活動もしているおふたりですが、Team SPARKの魅力はどこに感じますか?

鍵本 Leadは中学生で結成し、右も左もわからない中で自分が表現したいことを必死にやってきた。アルターで4人と出会い、改めてチームを作ることをすごく新鮮に感じましたし、改めて青春ができている気がして楽しかったです。22年間の芸能活動の中で忘れていたものを思い出させてくれたような感じです。

和田 Leadが22年、D☆Dも20周年。ひとつのチームで10年以上活動を続けているとコツみたいなものが掴めてくるんです。違う人間同士が集まる中でうまくバランスを取れるようになってきた大人たちがもう一度青春する感覚。一馬もこうちゃん(米原)もグループ活動の経験があるので、より良いチームになったのかなと感じます。

――改めてお互いの印象をお伺いしたいです。『ALTAR BOYZ』ではキャスト同士、今回はそれぞれプロデュースと振付というポジションも担当されますが。

鍵本 僕以外はアルター出演経験があったので、顔合わせの時点でみんな仲が良くて。みんなから「泰ちゃんは宇宙人だから」と紹介され、「なるほど!」って(笑)。ぱっと見クールで切れ者なイメージだったんですけど、喋り出したらずっとニコニコしてるし。印象は宇宙人ですね。

和田 僕はLeadとDA PUMPとw-inds.を見てダンスを始めたので、初めましてのときは仕事仲間というよりファンとしての感覚になってしまいました。第一印象はテレビで見ていたまま。アルターはキャストとして一緒に作ったけど、今回は新作をプロデュースして、振付してもらう。アルターでの「こうしていきたい」を実現できるスタートラインに立てたのがすごく嬉しいです。

鍵本 失礼かもしれないけど、「宇宙人」って聞かされてたのに今の発言も含めてめっちゃしっかりしてる。

和田 宇宙人なりにね(笑)。

鍵本 (笑)。ふわふわしているところもあれば一本筋が通っているところもある。この企画を決めた大元の方は、そういう部分を理解してプロデューサーに抜擢したんだと思いました。

鍵本 輝

――チームの皆さんの強みを教えてください。

鍵本 強みしかないと思っています。この5人が集まるからこそ、個々のステータスがマックスになる。泰ちゃんはプロデューサーとして俯瞰してチームを見てくれるだろうし、一馬は僕の中で歌のリーダー。耳がいいので、コーラスで不協和音があるとすぐ指摘してくれる。渓ちゃん(若松)はみんなが悩み始めた時に空気を変えてくれるし歌も上手い。こうちゃんは大阪の血って感じ(笑)。俳優としての経験も豊富なので、芝居の辻褄が合わなくなった時にアドバイスをくれる。

和田 個性が強いよね。それぞれが独立した強みとキャラクターを持っている。あとはみんな穏やかっていう共通点もあります。平和だよね。

鍵本 音程や振付についての指摘も、みんな穏やかだからこそ揉めない。

和田 いい状態で高め合えるよね。僕の中で、あっくんはこれぞセンター。それぞれが芯を持っているので信頼度がすごくあります。

ALTAR BOYZファンには嬉しい要素も?

――現段階ではどのくらい進んでいるんでしょうか。

和田 お芝居の第一稿上がってきたところと、今回はオリジナル曲に加えてカバー曲もやるんですが、その構成が少し固まってきたところです。

――お芝居について、現段階での見どころを教えてください。

鍵本 タイトルがすごく長いんですが、それにも意味がある。作品をそのまま文字起こししたようなサブタイトルになっています。お芝居もあるし、お芝居の延長線の曲もあるし、ライブでもある。いい意味で「なんだこの時間は」という感じにしたいです。

和田 “ALTAR BOYZ Team SPARK”とはなっているけど、全くの新作です。ただ、アルターに通じる部分もテイストとしては入っている。アルターファンには喜んでもらえると思うし、初めての方には驚いてもらえるエンタメショーになると思います。

――『ALTAR BOYZ』ファンとしては皆さんがどんなキャラクターを演じるのかも気になります。

鍵本 じゃあこれは和田Pから。

和田 アルターのキャラをなぞっている部分は多少あります。5人に共通点があるという部分は残していますね。

鍵本 関係性も、もしかしたらなぞっている部分はあるかもしれない。

――鍵本さんは振付も担当されますね。

鍵本 アルターは歴史が長いので、振付やフォーメーションが受け継がれているんです。それも大好きですが、時代も変わっているので、もっとやれるということを感じました。それを踏まえて、今作に活かしたいと思っています。

和田 踊ってきた人生が長いので、オリジナルをリスペクトしつつ、最新のものを入れたいという思いもあったんだよね。

鍵本 それを覚えていて、「振付やってみる?」と声をかけてくれた。総合の振付師の方はいらっしゃるんですが、自分が参加できそうなところはやっていこうと思っています。

――『ALTAR BOYZ』やD☆Dファンにはお馴染みのミュージシャンの皆さん、スタッフさんが揃っているのも嬉しいポイントです。

鍵本 アルターの一番素晴らしいところはライブ感だと思いますが、この作品もそこは同じになるはず。バンドサウンドだったり、ギターやドラムのワイルド感だったりは、このチームだからこそできることなのかなと。

和田 同じスタッフさん、同じミュージシャンなので、任せられる安心感もある。10年以上の付き合いがあるミュージシャンと本番で生のセッションが生まれたり、アクシデントに対するアドリブ感が増したりするのがアルターや舞台の良さだと思います。あと、アルターを見た方はわかると思うんですが……。

鍵本 ソウルセンサーある?

和田 (笑)。ソウルセンサーはないけど、日替わり要素があります。毎日来ても絶対飽きないですね。

――楽曲についても、話せる範囲でお聞きしたいです。

和田 ミュージカルの楽曲も少し取り入れようと話しています。オリジナル楽曲はこれから制作するのでわかりませんが、5人の色がしっかり出て、自分たちのスタイルがより輝くようなものになると思います。あっくんの振付はオリジナル楽曲になると思うので、そこも注目ポイントです。

暑い夏に最高の思い出を届けたい

――ビジュアル撮影は終わっているとのことですが、撮影時のエピソードはありますか?

鍵本 撮影自体より、みんなと久々に会えたのが嬉しくて(笑)。泰ちゃんがプロデューサーのポジションにいるので、楽屋前で待っていてくれたり、お疲れ様って見送ってくれたりしているのが面白くて。

和田 (笑)。さっきまでポーズ取ってたよね? みたいなところもあったね。

鍵本 またこのメンバーで作れるんだと思うとワクワクしました。オンラインで打ち合わせはしていたんですが、実際に会うと懐かしさがあった。

和田 今回、ビジュアル撮影の衣装も全部僕がコーディネートさせてもらいました。知っているからこそ、あっくんにはこれ、渓太にはこれ、と考えて「この服どう?」っていうやりとりができるのも楽しかったです。それが演者として出ながらプロデュースをする強みなのかなと感じました。振付をするときもそういう会話が生まれていくだろうし、楽しみな要素のひとつですね。

――お稽古で楽しみにしていることはありますか?

鍵本 楽しみにしていることは、稽古後、外でみんなでくつろぐこと(笑)。アルターではそれが日課だったし、そこで生まれるものもあって。稽古場で詰めている時間よりも外で話している時間のほうが濃いんじゃないかってくらい(笑)。あの夏がまたくるのが楽しみです。

和田 アルターは歴史があるからこそ、あっくんは初めて習う、僕らはやってきた楽曲というのがあった。今回はそれがなく「せーの」でゼロから一緒にハーモニーや振付、お芝居を作れるのがすごく楽しみです。

――楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いします。

鍵本 オリジナル作品を作り上げていく中で自分自身も楽しみにしていることがたくさんあります。オリジナルって、「どんなものが始まるんだろう」という期待と不安が半々だと思います。でも、この作品については、いきなり心を掴まれると思う。「これ知ってます」というところから始まるので、不安が一瞬で消えるはず。なんの心配もせず足を運んでいただけたら最高に楽しめると思います。劇場で待っています!

和田 一番の目的として、「舞台を見たことがない方にも伝えたい」というのがある。気軽に映画館へ行くような感覚で、「今日、舞台見にいこうか」と思える入口のような作品にしたいという思いです。無条件に楽しいし、笑ってサクッと見て帰れる。「すごく面白い作品、博品館でやってたよ」と広まっていったらいいし、そうなるだろうと思っています。また、僕らがSNSを駆使して作品を盛り上げ、若い世代にも伝えていこうと考えています。世の中を巻き込んで、楽しい一夏の思い出にしたいです。気軽に来ていただいたら絶対に楽しませる自信があります!

取材・文・撮影:吉田沙奈

<公演情報>
Blue Spark Show
~ALTAR BOYZ Team Sparkがダンス&ボーカル&アクトで織りなす煌めきの夢GALAXY!~

公演期間:2024年9月19日(木) ~22日(日)
会場:博品館劇場

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/bluesparkshow/

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