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写真家・十文字美信の個展が資生堂ギャラリーで 大乗寺客殿を撮り下ろした写真を大型インスタレーションで展開

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孔雀の間 円山応挙

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古くからの日本の伝統文化に向き合い、そこに底流する普遍的な価値をとらえようと試みてきた写真家・十文字美信(じゅうもんじ・びしん)。江戸時代の絵師・円山応挙らが襖絵を描いたことで知られる兵庫県の大乗寺客殿を撮り下ろした写真を大型インスタレーションとして展開する個展が、8月27日(火)から10月20日(日)まで、東京・銀座の資生堂ギャラリーで開催される。

1947年生まれの十文字は、1971年に写真家として独立。1974年にニューヨーク近代美術館で開催された『New Japanese Photography』展にデビュー作「UNTITLED」(首なし)シリーズが出展され、以後、日本写真協会新人賞や土門拳賞、日本写真協会作家賞など、数々の賞を受賞してきた。資生堂では、「シフォネット」の連作広告や「ゆれる、まなざし」の広告のほか、企業文化誌『花椿』などで多くの撮影を手掛けている。

郭子儀の間 円山応挙

今回、十文字が取り組む大乗寺は、兵庫県美方郡香美町の国立公園山陰海岸に位置する高野山真言宗の寺院。応挙とその一門が描いたとされる襖絵が多数あることから、「応挙寺」の名でも親しまれている。近年の研究から、大乗寺では、障壁画で囲まれる各部屋の空間が「立体曼荼羅」を構成しているとも言われており、応挙の空間プロデューサーとしての側面も再評価されているという。

写真を通じて自身の経験や記憶を掘り下げ、独自の思考をめぐらせながら、時を超える日本の美を表現してきた十文字が、その特徴ある大乗寺の客殿空間をインスタレーションのかたちで再構成することが、今回の展覧会の大きな見どころだ。そこに生み出される新たな空間は、かつて応挙らかがつくり上げた仏教的世界観を包み込みながら、その空間に身をおく者たちに驚きに満ちた体験をもたらすに違いない。

猿の間 長沢芦雪

なお、同展に合わせ、世界88の国と地域で展開する「SHISEIDO」の化粧品の最高峰ライン「フューチャーソリューションLX」が十文字とコラボレーションを行う。日本の美意識や自然観をたずね、未来へと時を超える美の体現を目指す同ラインの世界観をとらえた十文字によるビジュアルが、今秋「SHISEIDO」の公式SNSより発信される予定だ。

<開催概要>
空想の宙(そら) 『静寂を叩く』 大乗寺十三室|十文字美信

会期: 8月27日(火)~10月20日(日)
会場:資生堂ギャラリー
時間:11:00~19:00、日祝は18:00まで
休館日:月曜
公式サイト:
https://gallery.shiseido.com/jp/?rt_pr=trq64

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