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アートチームSIDE COREの大規模個展がワタリウム美術館で 「視点・行動・ストーリーテリング」3つのテーマで作品群を紐解く

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rode work tokyo_spiral junction year: 2022 photo: Natsuko Fukushima, Tokyo Art Beat

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公共空間や路上を舞台としたアートプロジェクトを展開し、ストリートカルチャーを切り口として、「都市空間における表現の拡張」をテーマに活動するアートチーム「SIDE CORE」の個展が、8月12日(月・祝)から12月8日(日)まで、外苑前・ワタリウム美術館で開催される。

SIDE COREは、2012年に高須咲恵、松下徹、西広太志をメンバーとして活動を開始し、映像ディレクターとして橋本和宣が参加している。公共空間におけるルールを紐解き、思考の転換や隙間への介入、表現やアクションの拡張を目的とする活動は、常に更新されるその表現方法ゆえに、今まさに現在進行形の見逃せないアーティストとして注目を集めてきた。

patch work my city year: 2021 photo: Yutaro Tagawa

東京で初となる大規模な個展にあたり、SIDE COREはこうしたコメントを記している。「地下やトンネル、工事現場や真夜中の道など都市の暗部で時間を過ごすと、自身の内面/身体的な感覚から都市の形を感じ取り、地図に規定された都市の姿が歪んで感じられる。すると普段見ている風景の中に抜け穴のような空間/状況が可視化されてきて、日常の行動規範から外れた行動/アクションの衝動が駆り立てられる。ただそれは私たち自身の想像力だけの賜物ではなく、かつて誰かが見た都市のビジョンを引き継ぎながら、これを継承していく行為であると思う」。そして「ストリートカルチャー」とは、そうした都市の暗部から生まれる想像力と行動が世界的な共通感覚となる現象であり、またワタリウム美術館は、そのストリートカルチャーの水脈が混在する場所なのだという。

dream house year: 2024 photo: Osamu Nakamura

今回の展覧会では、「視点・行動・ストーリーテリング」をキーワードとして3つのテーマに分類した作品群が展示される。道路工事のサインといった主に路上の素材を用いて、都市のサイクルをモデル化する立体作品の新作シリーズや、都市の状況やサイクルの中に介入する行動/表現の映像・写真のドキュメント、東京の地下空間をスケートボードによって開拓していくプロジェクトの最新版などが並ぶ。

音響や照明、映像を用いたインスタレーションや陶器の立体作品など多彩な作品群となるが、展示は美術館内部だけでなく周辺環境にも展開されるという。都市への想像力がアートを通して広がっていく様がヴィヴィッドに感じられる、ダイナミックな展覧会となるに違いない。

<開催概要>
『SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット』

会期:2024年8月12日(月・祝)~12月8日(日)
会場:ワタリウム美術館 + 屋外
時間:11:00~19:00
休館日:月曜(8月12日、9月16日、9月23日、10月14日、11月4日は開館)
料金:一般1,500円、学生(25歳以下)1,300円)
※会期中、何度でも入場できるパスポート制チケット
公式サイト:
http://www.watarium.co.jp

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