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2023年「年鑑代表シナリオ集」本日発売、アニメーションの2本同時選出は35年ぶり

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「'23年鑑代表シナリオ集」書影

2023年に劇場公開された日本映画の中から選りすぐりのシナリオを収録する「'23年鑑代表シナリオ集」が、本日7月31日に日本シナリオ作家協会から刊行された。価格は税込2990円。

1952年から毎年、その前年を代表する優れた邦画のシナリオを収録してきた「年鑑代表シナリオ集」シリーズ。2023年は、ファイル共有ソフトにまつわる実話をもとにした「Winny」、関東大震災の直後に発生した虐殺事件を題材に日本の負の歴史を描き出す「福田村事件」、ひそかに交際していた男性を交通事故で亡くした既婚者の女性の揺れ動く心情をつづる「ほつれる」、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の劇場版として因習渦巻く村の怪奇を描いた「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」、第2次世界大戦末期を舞台に黒柳徹子の自伝的物語をつづるアニメーション映画「窓ぎわのトットちゃん」など、11作品のシナリオが掲載される。

アニメーション作品が選出されるのは、片渕須直の「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」以来4年ぶり。今回のように同じ年にアニメーションが2作品同時で選出されるのは珍しく、宮崎駿の「となりのトトロ」、高畑勲の「火垂るの墓」が載った1988年版以来、35年ぶりとなる。また「せかいのおきく」が掲載された阪本順治は、2022年の「冬薔薇」に続いて2年連続での選出となった。

収録作品と脚本家の一覧は下記の通り。編纂は「'23年鑑代表シナリオ集」出版委員会。「聖の青春」「ある男」を手がけた脚本家の向井康介が委員長を務めたほか、荒井晴彦、いながききよたか、印東由紀子、篠崎絵里子、里島美和、長谷川隆、松下隆一、吉村元希が名を連ねている。

'23年鑑代表シナリオ集 収録作品・脚本家

「Winny」松本優作、岸建太朗
「せかいのおきく」阪本順治
「渇水」及川章太郎
「福田村事件」佐伯俊道、井上淳一、荒井晴彦
「ほつれる」加藤拓也
「さよなら ほやマン」庄司輝秋
「正欲」港岳彦
「花腐し」荒井晴彦、中野太
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」吉野弘幸
「ほかげ」塚本晋也
「映画 窓ぎわのトットちゃん」八鍬新之介、鈴木洋介
※劇場公開順

※宮崎駿の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
※篠崎絵里子の崎は、立つ崎(たつさき)が正式表記
※塚本晋也の塚は旧字体が正式表記