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うなぎパイなどご当地ゴミにも注目 劇団四季、約10年ぶりの『キャッツ』静岡公演9月まで

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劇団四季『キャッツ』より (撮影:荒井健)

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劇団四季を代表する人気レパートリーのひとつ、ミュージカル『キャッツ』の静岡公演が、7月17日(水)から9月23日(月・祝)まで、静岡市の静岡市民文化会館で上演中だ。

『キャッツ』の日本初演は、1983年11月、東京・西新宿に、それまでに例のないひとつの演目に特化した仮設専用劇場キャッツ・シアターを建設し、「ぴあ」と提携して、これも日本初のオンラインを使ったチケット大量販売システムを導入。1~2ヶ月の公演が主流だった当時としては画期的な、1年間のロングランを達成した。以来、大阪、名古屋、福岡、札幌と全国の主要都市で年単位のロングラン公演を次々と成功させ、98年の福岡再演では初の常設劇場公演もおこなう。日本上演20周年に当たる2003年には、“新都市公演”と銘打ち、静岡、広島、仙台の公共ホールを使用し、2~4ヶ月の長期公演を実現した。劇場の中に舞台装置をすっぽりと入れこむ“シアター・イン・シアター方式”の採用で、既存のホールでも大がかりな改修工事をすることなく、さまざまな装飾や仕掛けを施したキャッツ・ワールドを作り出せるようになったのだ。今回の静岡公演は、03年、13年に続き、約10年ぶり3度目となる。

劇団四季『キャッツ』より(撮影:荒井健)

個性豊かな24匹の猫たちが、年に1度、都会の片隅のゴミ捨て場に集まって舞踏会を開き、天上に昇って再生を許されるただ1匹のジェリクルキャッツを選ぶ。T・S・エリオットの詩に、アンドリュー・ロイド=ウェバーが曲をつけた、この人間がひとりも出てこない異色のミュージカルは、初演から約40年間で、上演回数は1万1千回を超える。それほど愛される理由のひとつが、各公演地で地元の祭やイベントに参加するなど、地域に密着した交流をおこなっていることだろう。今回の静岡公演でも、開幕前から静岡鉄道が舞台写真をあしらったラッピングトレインを走らせたり、公演中、ショッピングセンターで衣裳や小道具の展示をおこなうなど、観劇以外にも楽しめる企画が次々考え出されている。

さらに、『キャッツ』と言えばやはり“ご当地ゴミ”も忘れてはならない。舞台や客席の壁を埋め尽くす特大のゴミの中には、その公演地ゆかりのゴミのオブジェがいくつも見つかる。今回は、“うなぎパイ”や県内の小学生が持つ“横断バッグ”など18種21点のご当地ゴミが紛れ込んでいるとのこと。開演前などにゴミ捜しをするのも楽しいだろう。

静岡公演の後、11月から25年2月までは広島公演も決まっている。次はどんなご当地ゴミが登場するか、そこにも注目したい。

文:原田順子

<公演情報>
劇団四季『キャッツ』

曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
詞:T・S・エリオット「Old Possum's Book of Practical Cats」より
オリジナル演出:トレヴァー・ナン
オリジナル振付:ジリアン・リン

日本語台本・初演日本版演出:浅利慶太

【静岡公演】
2024年7月17日(水)~9月23日(月・休)
会場:静岡市民会館 大ホール

【広島公演】
2024年11月11日(月)~2025年2月23日(月・祝)
会場:上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)

★ぴあアプリでは、『キャッツ』広島公演の一般発売に先がけて、チケット先行販売中! 受付は8月14日(水) 10:00まで
https://lp.p.pia.jp/article/news/379537/index.html

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