主将に立川を指名! ジョーンズHC「ジャパンでプレーしたい欲、やる気、エネルギーを持っている」
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立川理道 (C)JRFU
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すべて見る『パシフィックネーションズカップ(PNC)2024』に向け、8月10日より宮崎合宿をスタートさせたラグビー日本代表。8月14日、エディー・ジョーンズHCと立川理道主将がオンライン会見に出席し、『PNC』への意気込みを語った。
ジョーンズHC「『PNC』は我々若いチームとして挑み、新たなキャプテンを迎える形となり、いいチャンス。『PNC』では『ラグビーワールドカップ(RWC)』で大活躍したフィジー、『RWC』でタフな戦いをしたサモア、さらにトンガも手強い相手、同じプールにはカナダ、アメリカといい対戦相手が揃う。初戦のカナダはアウェイでこれまでと違うチャレンジになる。我々のプレイヤーにとっても価値のあるテストマッチになると思う。いいチャレンジになる」
立川主将「『PNC』に向けてこのサマーシリーズ5試合で出た課題を修正していきながら、テストマッチでクリアにし、成長していくいい機会になる。若い選手も多く、ここでしっかり結果を残すことによって、自信が付くと思う。すごく楽しみだし、ここでいい経験をしたい」
HCは立川を主将に指名した理由、立川は主将を打診された際の心境を問われると。
ジョーンズHC「若いチームということを加味しても、若手のロールモデルになるキャプテンとして活躍してほしいと思い選出している。ハルは56キャップあり、クボタ(スピアーズ船橋・東京ベイ)でもウイニングキャプテンの経験がある。周りの選手としっかりコミュニケーションを取り、厳しさを持って要求することもできるキャプテン」
立川主将「プレッシャーを感じたし、責任も感じたが、チームでキャプテンをやっている選手もいるし、『RWC』に複数回出ている選手もいるので、そういう選手と一緒に協力して『PNC』へ向けてチーム作りに参加できる。この役割をできる光栄な気持ちの方が大きい。僕自身成長するいいチャンスでもある」
サマーシリーズを経て、『PNC』で求められるステップを聞かれたふたりは?
立川「基本的にサマーシリーズで出た課題をこの合宿で取り組んでいる。ハンドリングエラーやセットピースの安定性を各ブロックで取り組んでいる。勝つために勝負どころでのプレー選択やペナルティも大事だが、経験を積む中で成長していくと思うし、『PNC』で勝つためには今やっていることを信じて、取り組むことが大事だと思う」
ジョーンズHC「ハルが言った通り、連続でいい局面を重ねるところで精査しないといけない。大事なところでのラインアウトもイタリア戦では精度を欠いた。ハンドリングエラーは超速ラグビーの実現性に直結する。ターンオーバーが多過ぎたのも課題。セットピースの安定とハンドリングエラーを減らし、立川の言った通り、大事な局面での正しい判断をしていくことが大事。これができれば正しい方向で成長していると言える」
代表資格が居住60か月から協会登録60か月へ変更になることへのコメントを求められた指揮官はこう返答した。
「個人的に若い日本人選手の育成にしか注力していないし、懸念していない。若い日本人選手の育成こそが日本ラグビーの肝だと思っている。代表資格のある外国人も適宜選んでいくが、日本人の成長が大切だと思っている。『PNC』でも村田(大和)、海老澤(琥珀)、矢﨑(由高)が、それぞれいい形でトレーニングに励んでいる。今後もどんどん若いタレントを発掘し排出していきたい」
立川はSO起用かCTB起用か、質問を受けたジョーンズHCは次のようにコメントした。
「両方が答え。10番より12番だと思うが、だからと言って10番でプレーしないとは限らない。ハルはクボタでのプレーを見ても落ち着いて、成熟している。いい判断を下している。キッキングゲームなどいい選択ができている。若い選手が多いとアップダウンが激しくなるので、ハルの落ち着きと次に何をすべきか的確な判断力はとても助けになっている。ハルに一番感銘しているのが、シーズン中に手をケガしたが、フィジカル面でかなり改善して戻って来てくれたこと。これは彼のジャパンでプレーしたいという強い思いを表している。さきほど代表資格が変更になった話も出たが、ハルの持っているジャパンでプレーしたいという熱意が必要だし、必須条件になってくる。ハルはジャパンでプレーしたいという欲、やる気、エネルギーを持って参加してくれている」
日本代表は『パシフィックネーションズカップ 2024』ではプールBに属す。8月25日(日)・カナダバンクーバーでのカナダ戦、9月7日(土)・熊谷スポーツ文化公園 ラグビー場でのアメリカ戦を経て、ファイナルシリーズへ突入する。『PNC』ファイナルシリーズは9月14日(土)・秩父宮ラグビー場にてプールA3位×プールB3位、プールA1位×プールB2位、15日(日)・秩父宮にてプールA2位×プールB1位、21日(土)・東大阪市花園ラグビー場にて3位決定戦、決勝を開催。ちなみにプールAはフィジー、サモア、トンガが属している。アメリカ戦のチケットは発売中。ファイナルシリーズのチケットは8月17日(土)一般発売。
パシフィックネーションズカップ2024 プール戦 プールB 日本代表vsアメリカ代表のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2453265
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