舞台『劇走江戸鴉～チャリンコ傾奇組～』でダブル主演！井上瑞稀と橋本涼「自転車が苦手」「マジで大丈夫なの？」

舞台『劇走江戸鴉（ゲキソウエドガラス）～チャリンコ傾奇組～』の製作発表会見が8月27日、都内で行われ、ダブル主演を務める井上瑞稀と橋本涼、共演する武田玲奈、脚本・演出の横内謙介が出席した。

2013年9月に大阪・新歌舞伎座で初演された『元禄チャリンコ無頼衆 浪花阿呆鴉』を、劇団・扉座主宰の横内謙介が今回の上演用に、舞台を江戸に置き換えブラッシュアップ。元禄時代を舞台に、世直しのためにこの時代には存在しえないチャリンコを駆使し、街を激走する若者たちの姿が描かれる。

井上は同心の手先として街の浄化作戦の任に当たる布袋数右衛門（ほていかずえもん）、橋本は荒くれもの集団「江戸鴉」のリーダー雁金弾七（かりがねだんしち）を演じる。普段は人気グループ「HiHi Jets」のメンバーとして活動を共にしており、「昨日も一緒にタクシーに乗ったら、自然と台詞合わせが始まったり」（井上）、「普段の空気はありつつ、役者さんとして接しているので新鮮で楽しい。相方の瑞稀と一緒にステージに立てることがすごく嬉しいです」（橋本）と、確かな信頼関係を見せた。

ただ、井上は「自転車が苦手」と発言し、心配そうな表情も。「去年、自転車で転んで、もう乗らないと宣言した直後で（笑）」と明かすと、橋本は「マジで、チャリンコ大丈夫なの？」と気遣っていた。また、橋本は映画『E.T.』を彷彿させる、自転車に乗っての宙づりに挑戦するといい「楽しみですね。先輩の皆さんにも、井上と橋本が新橋演舞場で座長をやっているぞというところをお見せしたい」と意気込みを語った。

横内は、井上について「かわいらしさの中にある根性がひらめくと面白くなると思う。あえて弟役にし、守られた存在だが、男気を爆発させる一番ふり幅の大きな役なので、エネルギーを見せてほしい」とエール。橋本に対しては「頼もしい人柄で、リーダーにふさわしい。（江戸鴉の）若者がついていく強さを持っている」と太鼓判を押した。

数右衛門の姉でヒロインを演じる武田は、「今回初めて新橋演舞場で演じられるということで、とても光栄でとても嬉しく思います」と喜びを語り、「客席の一番後ろまでパワーを届けられるように頑張りたいと思っております。新しい江戸の青春群像劇をお楽しみにしていただければと思います」とアピール。武田の出演舞台『モダンボーイズ』で脚本を担当していた横内は、「当時、稽古場で見ていて、大きな存在感があり、時代劇もいいんじゃないかと思っていた。美しさの中にある儚さと強さを表現してもらえれば」と期待を寄せた。（編集注：武田さんの役柄は上演決定時「妹」でしたが、スチール撮影時に「姉」に変更になったとのこと）

取材・文・撮影：内田涼

＜公演情報＞
『劇走江戸鴉～チャリンコ傾奇組～』

脚本・演出：横内謙介
出演：井上瑞稀、橋本涼
武田玲奈、押田岳、富本惣昭、オレノグラフィティ、山本亨、浜中文一、山口馬木也ほか

【東京公演】
日程：2024年10月5日(土)～27日(日)
会場：新橋演舞場

【大阪公演】
日程：2024年11月2日(土)～10日(日)
会場：大阪松竹座