伊東&三笘が代表復帰! 長谷部コーチが入閣!! 森保監督「長谷部コーチの経験が必要」
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伊東純也 (C)スエイシナオヨシ
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すべて見る8月29日、『FIFAワールドカップ26』アジア最終予選(3次予選)のSAMURAI BLUE(日本代表)のメンバーが発表された。記者会見に登壇した山本昌邦ナショナルチームダイレクター(TD)、森保一監督は次のようにあいさつした。
山本TD「いよいよ『W杯』アジア最終予選がスタートする。過去の大会を振り返れば、9月のシリーズは苦戦してきた。初戦の中国はすでにキャンプをして準備を進めているが、これまでにないスタートを切りたい。今回新たなコーチを迎えることになった。長谷部誠コーチが今回から参加してくれる。フランクフルトの仕事もあるので、IW(インターナショナルウィンドウ)の期間は我々と一緒に活動する。簡単なスタートにはならない。みなさんの力が必要。一人でも多くの方に埼玉スタジアムに集まっていただき、我々にエネルギーを与えてほしい」
森保監督「いよいよ『W杯』へ向けて、アジア最終予選がスタートする。山本TDがおっしゃった通り、本当に厳しい戦いになると思うが、勝っていく覚悟を持って、目の前の試合に最善の準備をして、粘り強い戦いをして前進していきたい。まず9月シリーズ、中国戦に勝利ができるようチーム一丸となって最前の準備をしていきたい。サポーターにも一緒に戦っていただきたく思う」
SAMURAI BLUEメンバー27名は以下の通り。
【GK】
大迫敬介(サンフレッチェ広島)8試合6失点
谷晃生(FC町田ゼルビア)2試合0失点
鈴木彩艶(パルマ・カルチョ/イタリア)10試合8失点
【DF】
長友佑都(FC東京)142試合4得点
谷口彰悟(シントトロイデンVV/ベルギー)28試合1得点
板倉滉(ボルシア・メンヘングラートバッハ/ドイツ)29試合1得点
中山雄太(FC町田ゼルビア)22試合0得点
町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)11試合0得点
菅原由勢(サウサンプトンFC/イングランド)13試合1得点
望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)0試合0得点
高井幸大(川崎フロンターレ)0試合0得点
【MF/FW】
遠藤航(リバプールFC/イングランド)62試合3得点
伊東純也(スタッド・ランス/フランス)54試合13得点
浅野拓磨(RCDマジョルカ/スペイン)52試合9得点
南野拓実(ACモナコ/フランス)59試合21得点
守田英正(スポルティングCP/ポルトガル)34試合3得点
鎌田大地(クリスタル・パレス/イングランド)33試合7得点
三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)20試合7得点
小川航基(NECナイメヘン/オランダ)3試合5得点
前田大然(セルティック/スコットランド)18試合3得点
旗手怜央(セルティック/スコットランド)9試合0得点
堂安律(SCフライブルク/ドイツ)50試合10得点
上田綺世(フェイエノールト/オランダ)26試合12得点
田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)27試合8得点
中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)10試合8得点
久保建英(レアル・ソシエダード/スペイン)35試合4得点
細谷真大(柏レイソル)6試合1得点
※所属クラブの後の試合・得点(失点)は国際Aマッチの数字
今年1月に行われた『AFC アジアカップ カタール 2023』の期間中に性加害疑惑が報じられて途中離脱した伊東の代表復帰について問われると、ふたりはこのように返答した。
山本TD「メンバーを決めるのは監督の専権事項。起訴・不起訴が理由ではない。監督が協会全体として、我々が選ぶところのプレッシャーはない。今回環境が整ったということ」
森保監督「招集するしないというところで、私自身考えてきた。以前、招集できたが、『招集しないのは彼を守るため』と伝えた。彼が落ち着いてサッカーに向き合う、チーム全体で落ち着いてサッカーに向き合っていけるかを考えた時、疑問が残っていた。今回招集したポイントとして、スタッド・ランスの一員としてジャパンツアーに来た際、マスコミ、ファンが温かく迎えてくれた環境を見て、招集させてもらった。みなさんが彼が思い切りプレーできる環境を作っていただき感謝している。また彼が日本のためにプレーしてくれると思うので、温かい目で応援してくれればと思う」
長谷部コーチ就任の経緯について質問が飛ぶと。
山本TD「現場からの要望もあり、フランクフルトのコーチでもあるので、チームとの詳細の詰めをしないといけないということで、しっかり形が整って、IWの期間は来ていただけることになった。フランクフルトからも好意的なコメントをいただいた。ウィンウィンの関係でこういうことが実現した」
森保監督「長谷部コーチの就任について、私が協会に提案をさせてもらった。コーチ陣とも話して、これから我々がアジアで確実に勝っていく、世界一を目指して戦っていくため、今のスタッフでも前進していけるが、長谷部コーチが持っている欧州の経験が、我々が前進するためにより必要だということで、スタッフとも話し合って決めた。現状、世界の価値観、日本の価値観をミックスして、日本らしく、最大限アウトプットしていく形でやっているが、長谷部コーチの経験がそこに大きく貢献してくれると思う。コーチ経験はまだスタートしたばかりだが、より選手目線で伝えられる大きな武器を持っていると思う」
『アジア杯』以来の代表復帰となる三笘、プレミアリーグ移籍を果たした鎌田について、コメントを求められた指揮官は?
「三笘、鎌田がプレーしているところはサッカー界の最高峰のリーグだと思っている。彼らが世界選抜のような中でプレーしていることは同じ日本人として誇りに思う。三笘に関してプレシーズンの時からどういう形でコンディションを上げているかチェックしている中で、プレミアが始まって彼の良さであるドリブル、献身性を見させてもらって招集させてもらった。主に左サイドのところで所属先のようなプレーをしてくれると思うが、まずは得点に絡む、チャンスメイクのところを期待している。鎌田に関してもプレミアで、点を取ったのはカップ戦だったが、プレシーズンからチェックし、チームから戦力として高い期待を受けていると見ている。3バックのシャドーやボランチでプレーしたり、チャンスメイクもできるし、プレーメイクも関わっている。プレミアの強度の高い中、球際の部分も守備の部分も日本代表の戦力として大きく評価して招集させてもらった」
森保監督は初選出の高井と望月をこう評価した。
「初招集しているふたりは所属チームで存在感を発揮しているのを評価している。高井は『五輪』に出て、国際大会で高いポテンシャルがあることを示した。まだ完成された選手ではなく、これから日本代表の戦力として経験を積んで、よりいい選手に成長していってほしいと思う。望月は現在監督の信頼を経て、レギュラーとして活躍している。非常にフィジカルの能力が高く、SBとして上下運動ができて、まだまだ守備の部分で成長しなければならないが、落ち着いてビルドアップに関わっている。時にターゲットとして攻撃の起点になれる。高井と同じく、チーム活動を通して、まだまだ見ていかないといけないが、これまでやってきたに自信を持ってチャレンジしてほしい」
高井と同様に『パリ五輪』を経験し、A代表に戻ってきた細谷についてはこう語った。
「細谷に期待しているプレーは得点を決めるプレーを期待したい。そこに至るプロセスで背後に鋭く抜け出す動きやポストプレーで起点になってチャンスメイクするクオリティが高くになっているので、貢献してほしい。アジアで勝ってく、世界で勝ってく中で、前線の選手が守備でハードワークすることでもチームに貢献してほしい」
森保監督は初戦の相手・中国を警戒した。
「非常に警戒しないといけない相手だと思うし、(ブランコ・)イバンコビッチ監督が就任してから新たなチーム作りをしているところだと思うし、非常に力があるチーム。百戦錬磨の監督、前回の『W杯』予選、オマーンとして初戦戦っている。かなり分析された印象が残っている。今回も我々のことを徹底的に分析して戦いに挑んでくると思うので、我々は戦術面もメンタル面も今まで以上に準備しないといけない。中国にはポテンシャル高い選手が多く、戦術的にも対応する選手が多いので、警戒しないといけない」
『W杯』アジア最終予選・日本×中国は9月5日(木)・埼玉スタジアム2002、バーレーン×日本は10日(火)・バーレーンナショナルスタジアムにてキックオフ。中国戦のチケットはチケットJFAにて発売中。中国戦の模様はテレビ朝日系列にて全国生中継、2試合ともDAZNにはライブ配信。
取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
チケットJFA
https://ticket.jfa.jp/
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