松本清張原作TVドラマ『黒革の手帖』大谷直子主演版、初デジタル配信スタート
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『黒革の手帖』 (C)松竹
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すべて見る1984年に放送された松本清張原作TVドラマ『黒革の手帖』大谷直子主演版(全37話)の初デジタル配信がスタートした。
『黒革の手帖』は、日本の推理小説の第一人者松本清張の『ゼロの焦点』『点と線』『砂の器』などと並ぶ代表作品のひとつ。支店勤務の地味な女性銀行員が、数々の架空名義の隠し口座に不正に預金されていた巨額の金を横領し、銀座のクラブのママに転身。魑魅魍魎が跳梁跋扈する夜の銀座を、むき出しの野心と不屈の闘志を武器に次々と獲物を狙い仕留め、度々ピンチに追い込まれながらもたくましくのし上がっていく姿を描いた、ノンストップ・ジェットコースター・ピカレスク・サスペンス。これまで、1982年、1984年、1996年、2004年、2017年の計5回にわたりTVドラマ化されている。
一般的には、2004年に米倉涼子主演で連続ドラマ化され高視聴率を記録したシリーズで認知が飛躍的に大きく広がったと言える本作。いちばん最初に連続ドラマ化された山本陽子主演、田村正和、三國連太郎、ハナ肇、萬田久子、吉行和子ら豪華キャスト競演による1982年放送版(全6話)は、一昨年2022年に初配信され大きな話題となった。なお、その第1話・第2話は、YouTube「松竹シネマPLUSシアター」チャンネルで無料公開されている。ちなみに主人公のヒロイン(原口元子)は、米倉、山本の他に、これまで大谷直子、浅野ゆう子、武井咲が演じている。
今回初のデジタル配信となったのは、1984年放送版全37話。主演は、NHK連続テレビ小説や大河ドラマ、鈴木清順監督『ツィゴイネルワイゼン』主演などで活躍していた大谷直子。歴代主人公を演じた俳優たちとは一風違った、可憐で清純な美しさをベースに、気弱で不安げ、物憂げな表情がむしろ強烈な印象を残し、物語が進展するに従って煌びやかな美しさへと変貌する様が圧巻だ。共演陣は、奈良富士子、宮下順子、潮哲也、谷啓、戸浦六宏ら癖のある実力派が集結、濃厚な演技の応酬が見ものだ。
<作品情報>
『黒革の手帖』
配信中
原作:松本清張
脚本:柴英三郎、田上雄、鶴島光重、田口耕三
監督:富本壮吉、番匠義彰、広瀬嚢
音楽:鏑木創
■出演
大谷直子、奈良富士子、宮下順子、潮哲也、谷啓、戸浦六宏、梅津栄、本阿弥周子、御木本伸介 ほか
配信はこちら:
https://lnk.to/Kurokawa84
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