“関心領域”の向こう側には何があるのか、ナチスドイツやホロコースト関連の映画を特集
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「関心領域」場面写真
「特集:関心領域の向こう側」が9月6日から19日にかけて京都・出町座で開催される。
ナチスドイツによるユダヤ人虐殺が行われている強制収容所の隣で、壁一枚隔てて優雅な暮らしを営むナチ将校一家の姿を描いた「関心領域」。第96回アカデミー賞では国際長編映画賞と音響賞、第76回カンヌ国際映画祭ではグランプリを獲得するなど高く評価され、日本の興行でも封切りから3カ月を超えるロングランを記録している。
本特集では、人間の関心の内と外を浮かび上がらせた同作の公開に合わせ、「その向こう側には何があるのか」 という視点から、ナチスドイツとホロコーストにまつわるドキュメンタリーや劇映画を紹介。ドイツ映画研究者で日本大学教授の渋谷哲也がナビゲーターを務める。
「ホロコースト証言シリーズ」からは、ナチス宣伝大臣ゲッベルスの秘書として働いた103歳の女性の独白を収めた「ゲッベルスと私」、強制収容所を生き延びたかつての少年の視点から数々の非人道的な人体実験を行った医師の実像に迫る「メンゲレと私」の2本が上映される。
さらに、戦勝国がナチスドイツ関係者を裁いたウクライナでの国際軍事裁判の模様を再構成したセルゲイ・ロズニツァ監督作「キエフ裁判」、史実をもとにユダヤ人がホロコーストで殺された人数と同じだけのドイツ人600万人を標的にした復讐計画を描く「復讐者たち」がラインナップに並んだ。
「関心領域」を含む特集では連日2本ずつ上映。初日の6日から10日にかけては渋谷によるトークも行われる。スケジュールは映画館の公式サイトで確認を。
特集:関心領域の向こう側
2024年9月6日(金)~19日(木)京都府 出町座
上映作品
- 関心領域
- ゲッベルスと私
- メンゲレと私
- キエフ裁判
- 復讐者たち
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