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男子セブンズ日本代表、パリ五輪5戦全敗からの再出発! グリーニング新HC「まずはクラブや大学と信頼関係を」

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(写真左より) 梅田紘一男女セブンズ日本代表チームディレクター、フィル・グリーニング男子セブンズ日本代表ヘッドコーチ

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9月10日、男子セブンズ日本代表ヘッドコーチ(HC)に就任したフィル・グリーニングの記者会見が行われた。現役時代はHOとしてグロスターやセール・シャークス、ロンドン・ワスプスなどで活躍し、イングランド代表27キャップを保持。指導者としてはセブンズイングランド代表アシスタントコーチやセブンズアメリカ代表アシスタントコーチ兼ハイパフォーマンスコーディネーターなどを務めてきたグリーニングHCは次のようにあいさつした。

「日本に来ることができて光栄に思う。今回新たな挑戦ができることをうれしく思う。セブンズを育成し、その上15人制につなぐパスウェイをできればと思っている。若い才能が多い日本での仕事を楽しみにしている。
まず『ワールドシリーズ』へ戻ること。選手の強化はセブンズだけに終結するのではなく、『リーグワン』、そして15人制の日本代表につなぐことを目指したい。選手のマインドゼットも変えていきたい。セブンズの場を通して学ぶだけではなく、プロ意識を持ってもらいたい。クラブや大学との連携も重要になる。厚い選手層の中から若いベストプレーヤーを探す。チームとの信頼関係のもと、選手を送り出してもらう必要性がある。エキサイティングでチャレンジングな仕事をやり抜き、日本のチームや大学と素晴らしい関係性を築いていきたい」

クラブや大学と信頼関係を構築するため、グリーニングHC自ら各地へ飛び回るつもりである。
「それをやろうと思っている。そういう関係構築がすべて。クラブや大学からいかに信頼を得るか。『少しの間、セブンズに選手を預けてもいいかな』と思ってもらえるようにしたい。各チームとも選手層が厚いし、プレーする機会を与えればもっと伸びる選手がいる。信頼して預けてもらえれば、我々はその信頼に応えるために責任を持ってその選手を次のレベルに引き上げなければならない」

9月7・8日『アジアラグビーセブンズシリーズ 2024 韓国大会』で指揮した新HCは日本の可能性と課題を口にした。
「スキルセットを見る限り日本人選手は素晴らしい。大きな課題はフィジカリティ。私から見て不十分。これを解消するには時間がかかる。選手たちのラグビーIQも高いので、足りないコンタクトとS&Cを特に強化していきたい。それはセブンズだけではなく、ラグビーの試合を作っていくためにとても重要。10年間指導してきたアメリカ人はパスはできないがアスリートだった。日本人は逆にパスはできるが、アスリートの部分が足りない」

男子日本代表は3大会連続で『五輪』に出場したが、『パリ五輪』は5戦全敗の最下位12位に甘んじた。『ロス五輪』のターゲットを質問されると、グリーニングHCは?
「『五輪』までの時間を考えると、まずここからの2年間で『ワールドシリーズ』に戻って、その後の2年で『五輪』の準備をするつもり。韓国大会を見てもコンタクトエリアでの仕事を伸ばしていかないといけない。スタンダードを備えて『ワールドシリーズ』でも戸惑わないように成長していかないといけない。小さなステップの積み重ねで、いかにベストプレーヤーを代表に呼べるか。『ワールドシリーズ』復帰を果たせば、いろいろいい方向に進めると思うし、クラブも大学も前向きに派遣してくれると思う。ロスへ向けての目標も自ずと出てくる。まずはチームと信頼関係を築いていきたい」

男子セブンズ日本代表は9月14日(土)~18日(水)に男子セブンズ・デベロップメント・スコッド(SDS)福岡合宿を行い、9月21日(土)・22日(日・祝)・『アジアラグビーセブンズシリーズ 2024 中国大会』に参戦する。