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「極悪女王」ゆりやんが白石和彌に竹刀打ち、涙で感謝「世界一を獲れる」

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白石和彌(左)をしばき倒すゆりやんレトリィバァ(右)

Netflixシリーズ「極悪女王」の緊急完成報告会が本日9月12日に東京・後楽園飯店で行われ、キャストのゆりやんレトリィバァ、唐田えりか、剛力彩芽、総監督の白石和彌が出席した。

本作は女子プロレスブームの一翼を担ったダンプ松本を主人公に据えた半自伝ドラマ。正統派プロレスラーとしての成功に憧れながらもクビ寸前だった松本は悪役に転身し、葛藤を抱えながら“最恐ヒール”に成り上がっていく。ゆりやんがダンプ松本、唐田と剛力がダンプ松本と相対する“クラッシュ・ギャルズ”の長与千種、ライオネス飛鳥に扮した。

「ダンプ松本役の、ゆりやんレトリィバァだコノヤロー!!」と、役さながらに登場したゆりやんは「『極悪女王』観ないやつは、息の根止めてやる!」と声を荒らげる。一方で唐田は「普通にいかせていただきます(笑)」とほほえみ、剛力も「クラッシュ・ギャルズは普通にいきましょうね」と続けて笑いを誘った。

白石は本プロジェクトへの参加を二つ返事で引き受けたことを明かし、「女子プロレスは魂を削って試合をしている印象があって、それが年々と受け継がれて今に至る。(試合で)すべてを見せているんですよね。技術や衣装もそうですが、エキストラの皆さんに本当に支えてもらいながら試合を作っていった。その熱狂に乗せられて僕らは『極悪女王』を突っ走ってきました」と述懐する。

オーディションで役を射止め、過酷な撮影に体当たりで臨んだキャスト陣。ゆりやんは「アメリカで売れたいと思っていたところに、マネージャーから今回の話を聞きました。『ダンプ松本さんの役、受けますよね!?』と。これでアメリカで売れると、私利私欲の思いだけでオーディションを受けました」と振り返る。また彼女は、110kgあった体重を数年かけて45kg減量し、プロレスラーになりたいと強く夢見る少女・松本香を体現。それからダンプ松本へと変貌を遂げるにあたり、40kg増量して同役を演じたことを明かした。

また本作では、長与とダンプ松本による対決“敗者髪切りデスマッチ”の様子も描かれる。プロレスシーンはほぼすべてを出演者が自ら演じており、唐田は「坊主にならなければいけない条件よりも、“長与千種”という人間に惹かれていました。髪の毛はまた生えてくるので」と覚悟をのぞかせる。剛力は「20代最後、30代の始まりに何か新しいことに挑戦したいと思っていた。不安はもちろんありましたが、これからの自分に対する高揚感のほうが強かったので、ブレることなく演じられました」と語った。白石は「皆さんが人生の大きな一部を作品に捧げてくれた」とキャストをたたえた。

イベントではダンプ松本を象徴する“竹刀打ち”にちなみ、本作のヒットを祈願した“極悪験担ぎ”を実施。ゆりやんは「竹刀を持って暴れ回るのが楽しかった」と撮影を回想しつつ、白石たっての希望で竹刀打ちを披露した。ゆりやんは「私たちをここに連れてきてくれて、ありがとうございます! 『極悪女王』で世界一を獲れるのは白石和彌だろ、コノヤロー!!」と涙ながらに感謝。彼女にしばき倒された白石は「いろんな熱い思いが、気合いが伝わってきました! 痛かったです(笑)」と、竹刀の感触を噛み締めていた。

全5話の「極悪女王」は、9月19日にNetflixで世界独占配信。企画・プロデュースを鈴木おさむ、脚本を鈴木と池上純哉が担当した。