ラグビー日本代表の10番は9年ぶりの立川理道! ジョーンズHC「10番として一番大事なものは……」
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立川理道(左端) (C)JRFU
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すべて見る10番は頼れるキャプテンに託された。『アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ 2024』準決勝・サモア戦で立川理道がラグビー日本代表の10番を背負う。大半がテストマッチキャップ数ひと桁という若い日本代表を束ねるのが、34歳のベテランである。テストマッチでスタメンに名を連ねるのは6年ぶり、先発SOとして出場するのは『ラグビーワールドカップ(RWC)2015』スコットランド戦以来、実に9年ぶりだ。
9年前の『RWC2015』で立川を10番としてグラウンドに送り出したエディー・ジョーンズHCは全幅の信頼を寄せた。
「ハルはとても強くて、足のさばきもうまい、パスもキッキングゲームも長けている。10番として一番大事なチームに落ち着きをもたらすこともできる」
久々の先発、しかも所属するクボタスピアーズ船橋・東京ベイで主戦場とするCTBではなく、SOとしての起用であるにもかかわらず、立川は落ち着きを失わない。
「役割は10番と12番では変わってくるが、自分が持っているスキルは変わらないので、持っているスキルを出していきたい。いつ出てもいいように準備はしてきた。10番であれ、12番であれ、22番であれ、自分のやるべき仕事をするだけ。もちろん、チャレンジングな部分はあるし、久々の先発で高ぶってきている気持ちもあるが、そこもしっかりコントロールしていきたい」
ジョーンズHCはSOとFBの人選について、次のように説明した。
「ハルに関しては合宿合流当初は課題もあったが、今回しっかりスターターとして準備がしっかりできているということで10番を託した。(李)承信の15番での起用は(コベルコ)神戸(スティーラーズ)でうまく機能しているし、組織力のある判断ができるのでチームの強みになる。前回のパフォーマンスで山沢(拓也)は15番で課題が残ったので、今回はこのようなメンバーになった」
サモア戦の鍵に指揮官は劣勢になった局面、主将は15時キックオフを挙げた。
ジョーンズHC「今週末の試合に関してはどこかのタイミングでサモアが前のめりになって畳み掛けてくるタイミングがある。彼らはモメンタムを作り、ラック周りでどんどん前へ出るプレーが得意。サモアにアドバンテージを取られてしまう局面があると思うが、その時大事なのは、我々がチームとしてどういう対応、どういう順応をしていくのが肝になってくる。ハルはそういうところに長けている。彼はチームをまとめる能力、チームを同じ考えに導く能力、同じページを見てピンチを脱却していく能力に長けている。今回の試合では劣勢になった状況でどういう対応をするのか見てみたい。先週のアメリカ戦も7点差に迫られた時に諦めることなく、残りの時間でスコアし、相手を突き離した。こういう成長は実際に経験しないと学ぶことができない」
立川主将「日曜日3時キックオフで、暑いことはわかっているし、それは日本に有利になる。早いテンポで入っていきたい。(SH)藤原(忍)と一緒にゲームをコントロールすべき立場なので、チームのやるべきことをリードしていきたい。彼の持ち味であるスピード、テンポの良さの部分を引き出していきたいし、サモアに対して最初のところで特にスピードを引き出していきたい。試合をやりながらになるが、自分たちの勢いがどこまであるか。ジャパンに勢いがある間はボールを動かし続けたいので、ボールをしっかりスペースに運んでいきたい。それが外なのか、後ろなのか、スペースを見付けてボールを運んでいきたい」
サモア戦の日本代表試合登録メンバーは以下の通り。
1三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ)12
2原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)5
3竹内柊平(浦安D-Rocks)8
4エピネリ・ウルイヴァイティ(三菱重工相模原ダイナボアーズ)0
5ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)16
6ファカタヴァ アマト(リコーブラックラムズ東京)8
7下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)8
8ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)10
9藤原忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)4
10立川理道(主将、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)58
11マロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ)2
12ニコラス・マクカラン(トヨタヴェルブリッツ)2
13ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)22
14長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)12
15李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)16
16松岡賢太(コベルコ神戸スティーラーズ)0
17岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス)2
18為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)5
19アイザイア・マプスア(トヨタヴェルブリッツ)2
20ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ)4
21小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ)4
22 梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)2
23 高橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)1
※所属チームの後の数字は代表キャップ数。
果たして、決勝に進出するのは日本代表か、サモア代表か。『アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ 2024』準決勝・日本代表×サモア代表は9月15日(日)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。もうひとつの準決勝・フィジー代表×アメリカ代表と5位決定戦・トンガ代表×カナダ代表は本日14日・秩父宮にて開催。決勝と3位決定戦は9月21日(土)・東大阪市花園ラグビー場にて行われる。チケット発売中。日本×サモアの模様はBS日テレにて生中継。
アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2024のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2453265
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