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KAATの劇場空間を使った展示シリーズ第9回は美術作家 ・南条嘉毅によるインスタレーション

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「スズ・シアター・ミュージアム 光の方舟」奥能登国際芸術祭2020+(撮影:木奥惠三)

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KAAT神奈川芸術劇場の劇場空間を、現代美術のアーティストが演劇とはまた異なる使い方で活かす企画シリーズ『KAAT EXHIBITION』。9回目となる今回は南条嘉毅を迎え、9月23日(月・祝)〜10月20日(日)、『南条嘉毅|地中の渦』が開催される。

南条嘉毅は1977年香川県生まれ。東京と和歌山を拠点として、訪れた土地の地理や歴史などをリサーチした上で、風景とその場所性をテーマに、現地のものや土や砂などを使ったインスタレーションや絵画作品などを制作してきた。近年では瀬戸内国際芸術祭や能登半島の最深部、石川県珠洲市を舞台とした「奥能登国際芸術祭」に参加。「奥能登国際芸術祭2020+」では、集落の蔵に眠っていた民具や生活用具などを集め、保存・調査・展示する博物館と現代美術作家が作品を展示する美術館とを融合した「スズ・シアター・ミュージアム」の立ち上げからキュレーション・演出を担当した(今年1月1日に発生した能登半島地震の影響で現在は休館)。

「スズ・シアター・ミュージアム 光の方舟」奥能登国際芸術祭2020+(撮影:木奥惠三)

KAAT神奈川芸術劇場が建っている地域は、先史時代から人々が住み始め、明治時代には文明開化の窓口である開港地として外国人居留地が設置されるなど、現在の横浜の発展へとつながる場所。同展では、横浜の地層に埋もれた歴史や人々の生活の痕跡から、そこに生きた某(なにがし)を感じることで、今を生きる私たちの生活をあらためて考える。

光や音なども用いて、記憶を揺さぶるような劇場型のインスタレーションを展開してきた南条。作曲家・阿部海太郎の音楽、詩人の大崎清夏も加わり、どんな空間が展開されるのか楽しみだ。また、9月28日には、南条が同展のために創作した横浜に生きた某の物語を、大崎が文章として綴り、KAAT神奈川芸術劇場芸術監督で劇作家・演出家・俳優の長塚圭史が朗読するイベント「リーディング|地中の渦 ある案内係についての覚書」を開催。29日には、山下居留地遺跡の発掘調査を行ったかながわ考古学財団特別研究員の天野賢一と南条のトークも行われる(要予約)。公式ウェブサイトをチェックしてから出かけたい。

「スズ・シアター・ミュージアム 光の方舟」奥能登国際芸術祭2020+(撮影:南条嘉毅)

<開催概要>
『KAAT EXHIBITION 2024 南条嘉毅展|地中の渦』

会期:2024年9月23日(月・祝)~10月20日(日)
会場:KAAT 神奈川芸術劇場 中スタジオ
時間:11:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:火曜(9月24日は開場)
料金:一般1,000円、大学・65歳以上:500円
※神奈川県民割引あり、コンセプトブック付き

公式サイト:
https://www.kaat.jp/d/chichu_no_uzu

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