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『カナレットとヴェネツィアの輝き』10月12日から ヴェドゥータ(景観画)の巨匠、カナレットの全貌を紹介

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カナレット《サン・ヴィオ広場から見たカナル・グランデ》 1730年以降 スコットランド国立美術館蔵 ©National Galleries of Scotland

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2024年10月12日(土)より、新宿のSOMPO美術館では、『カナレットとヴェネツィアの輝き』展を開催する。18世紀にヴェネツィアで活躍し、「ヴェドゥータ(景観画)」というジャンルを確立したカナレットの全貌を紹介する日本初の展覧会だ。

ヴェネツィアの都市は、物語画の背景や鳥瞰図として、地誌的に正確に再現されてきたが、16世紀の末になると北方の画家達によってラグーナ(潟)の景観が描かれるようになり、これがカナレットのヴェドゥータへと発展した。

カナレット《カナル・グランデのレガッタ》 1730-1739年頃 ボウズ美術館蔵、ダラムThe Bowes Museum, Barnard Castle, Co. Durham, England

舞台美術家の父の見習いとして舞台の背景画を描いていたカナレットが、ヴェドゥータを描き始めるのは、1719年頃のこと。堅固な建物が整然と並ぶヴェネツィアの都市景観を、祝祭的な雰囲気や陽光に輝く水面とともに表現した彼の景観画は、大変な人気を博していく。当時、英国の上流階級の間では、教育の仕上げとして長期にわたってヨーロッパを周遊するグランド・ツアーが全盛期を迎えており、ヴェネツィアを訪れた多くの英国紳士が、旅の思い出としてカナレットのヴェドゥータを買い求めた。

同展では、サン・マルコ広場の壮麗な景観や、晴れやかな昇天祭の様子を描いた油彩画に、素描や版画を含めたカナレットの作品を、スコットランド国立美術館など英国コレクションを中心に紹介。さらにヴェドゥータ成立の歴史や、カナレットの影響を受けた同時代の画家、そしてブーダンやモネのように、19世紀に近代的な感覚でヴァツィアを描いた画家の作品なども紹介する。

カナレット《サン・マルコ広場》 1732-1733年頃 東京富士美術館蔵 Ⓒクレジット:©東京富士美術館イメージアーカイブ/DNPartcom

学芸員のギャラリートークや、休館日に貸し切りの美術館でボランティアガイドと話す「ギャラリー★で★トーク・アート」など関連イベントあり。詳細や申し込み方法は美術館ホームページにて確認を。

<開催概要>
『18世紀、ヴェドゥータ(景観画)の巨匠 日本初の展覧会 カナレットとヴェネツィアの輝き』

会期:2024年10月12日(土)~12月28日(土)
会場:SOMPO美術館
時間:10:00~18:00、金曜は20:00まで(入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜(10月14日、11月4日は開館)
料金:一般1,800円、大学1,200円

公式サイト:
https://www.sompo-museum.org/

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