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「ザ・コンランショップ」で知られるデザイナー、テレンス・コンランの実像に迫る展覧会が東京ステーションギャラリーで

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バートン・コート自邸内の仕事部屋、2004年撮影

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英国の生活文化に大きな変化をもたらしたデザイナー、サー・テレンス・オルビー・コンラン(1931-2020)。日本では、初出店から30周年を迎える西新宿の「ザ・コンランショップ」でもお馴染みの、著名なデザイナーにして起業家でもあるコンランの人物像に迫る展覧会が、10月12日(土)から2025年1月5日(日)まで、東京駅の東京ステーションギャラリーで開催される。

学生時代にドイツのバウハウスや自国のアーツ・アンド・クラフツ運動に影響を受けたコンランは、戦後まもなく、テキスタイルや食器、家具のデザインを手がけ始める。デザイナーとして活動するなかで起業に目覚めると、若者文化が炸裂した1960年代にはライフスタイルを提案する画期的なショップ「ハビタ」を、また1970年代にはセレクトショップ「ザ・コンランショップ」を立ち上げ、起業家としての手腕を発揮。さらに新たな英国料理のスタイルを提案するレストラン事業、出版業、建築とデザインを融合させた都市の再開発プロジェクトにまで活動範囲を広げ、1989年には、デザインの奨励と社会貢献を目的として、世界初のデザイン・ミュージアムも設立している。

コンランが手がけたレストラン「ブルーバード」(1997年開店) Photo: Alex Pareas, Courtesy of Conran and Partners

「無駄なく、シンプルで、機能的」なデザインが生活の質を向上させるという信念のもと、個人の生活空間から都市や社会までも広く視野に入れ、デザインによる変革に突き進むと同時に、世界のデザインブームの火付け役ともなったコンラン。同展は、彼がパターン・デザインを手がけた食器やテキスタイルなどの初期のプロダクト、家具デザインのためのマケット、ショップやレストランのアイテム、発想の源でもあった愛用品、著書、写真、映像など、300点以上の作品や資料に加え、彼から影響を受けた人々のインタビューを交えながら、様々なコンラン像を浮かびあがらせていく。

コンランのパターン・デザインによるディナープレート《チェッカーズ》、1957 年

「デザインが暮らしを豊かにすること、いつでもこれが私にとって一番大事なことだった」と語っていたコンランの魅力がたっぷりつまった展覧会で、暮らしを豊かにするデザインの数々を堪能するととともに、デザインが果たす役割や意義にも思いを馳せたい。

Courtesy of the Conran family, Conran Foundation and Conran IP LTD.

<開催概要>
『テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする』

会期:2024年10月12日(土)〜2025年1月5日(日)
会場:東京ステーションギャラリー
時間:10:00~18:00、金曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(10月14日、11月4日、12月23日は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)、12月29日(日)~2025年1月1日(水) 料金:一般1,500円/大高1,300円

公式サイト:
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/

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