43年ぶりに再公開、アル・パチーノ主演作「クルージング」予告編が到着
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映画「クルージング」日本版新ポスタービジュアル
43年ぶりに再公開される映画「クルージング」の予告編がYouTubeで公開された。
本作は1970年代、米ニューヨークで実際に発生したゲイの男性ばかりを狙った猟奇連続殺人事件に着想を得たクライムサスペンス。1980年の初公開時は同性愛への差別を助長するとして全米各地で抗議を受けたが、現在はHIVウイルスが世界に蔓延する前のゲイカルチャーを記録した作品として再評価の機運が高まっているという。「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフン、「燃ゆる女の肖像」のセリーヌ・シアマといった監督もフェイバリットに挙げている。
予告にはアル・パチーノ演じる市警のバーンズが連続殺人事件の捜査のため、ゲイになりすまし、SMクラブに潜入する様子を収録。やがて彼は男たちの性の深淵に触れ、身も心も擦り減らしていく。バーンズが「もう限界なんだ。降ろしてくれ」と口にするシーンも映し出された。なお撮影は、当時のロウアーイーストサイドに実在していた「マインシャフト」や「アンヴィル」という、異性愛者の人物は立入禁止のSMクラブで行われている。
2023年8月に87歳で死去したウィリアム・フリードキンが脚本・監督を担った「クルージング」は、11月8日より東京・シネマート新宿ほか全国で順次ロードショー。
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