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『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』海外でも好評、主演の円井わんは「本当に仕事が増えまして」

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左から)夏生さえり、円井わん、竹林亮

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TOHOシネマズが邦画、洋画問わず“いま、気になる映画・映画人”をピックアップして観客へ届ける「TOHOシネマズ・ピックアップ・シネマ」が10月8日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。第8弾となる今回の上映作品は、2022年に劇場公開された『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』。上映前には竹林亮監督、主演を務めた円井わん、脚本の夏生さえりによる舞台挨拶が行われた。

タイムループに陥った小さなオフィスの社員たちが脱出を目指して、その鍵を握る部長(マキタスポーツ)に事態を気づかせようと悪戦苦闘する姿を描いたコメディ。2022年10月14日に3館で先行上映され、その後、全国80館以上で上映。日本映画批評家大賞で新人監督賞と編集賞を受賞し、世界三大ファンタスティック映画祭のひとつであるシッチェス・カタロニア国際映画祭をはじめ、10を超える国際映画祭でも上映された。

竹林監督は「日本の常識って、多少違うのかなと思っていたが、ヨーロッパの皆さんも大爆笑して楽しんでくださった。『また、月曜日が来るのか……』という部分に共感してもらえた」と海外での好リアクションに確かな手応え。「皆さんに応援していただき、たくさんの人に観てもらえる映画になった」と躍進を支えたファンに感謝を伝えた。

竹林亮

「本当に仕事が増えまして」と本作の反響を語るのは、小さな広告代理店に勤める主人公・吉川朱海を演じた円井だ。地上波の連ドラ出演も決定し、「ちょっとピリついた、クセが強い吉川的な役が多いんですけど(笑)、それがうれしいですし、そこを打破し、どんな役でも演じたい」と、俳優としての抱負を語った。

円井わん

竹林監督との共同脚本を手掛けた夏生は、「何回スクロールしても、同じシーンが出てくる恐ろしい脚本で、書いているときは地獄の日々でした」と、本作ならではの苦労を回想。「手探りで映画を作り始めて、公開から2年経っても、こんなに愛される映画になるとは、想像もしていなかった」と喜びを噛みしめていた。

夏生さえり

長編デビュー作『14歳の栞』、そして本作に続く竹林監督の3作目『大きな家』が、12月6日(金) から先行公開、同月20日(金) に全国公開される。齊藤工が企画・プロデュースを務め、児童養護施設に密着したドキュメンタリー作品だ。この日は、特別に予告編が上映され、竹林監督は「いろんな事情を抱えて、親と離れて暮らしている子どもたちの日常と本当の声を、映画としてまとめた作品。子どもたちの生き生きとした姿が見られる、すごく新鮮な映画になっている」と話していた。

取材・文・撮影:内田涼

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