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山田杏奈が語る連続ドラマ版『ゴールデンカムイ』「みなさん、本当にクセが強いです!」

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山田杏奈 (撮影:川野結李歌)

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北海道を舞台に、一獲千金を狙う者たちがそれぞれの思惑や欲望を胸に失われた金塊を求めて戦いを繰り広げる人気漫画『ゴールデンカムイ』。今年1月に実写映画が公開され大ヒットを記録したのに続き、その続編を描く連続ドラマ版『ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』がWOWOWの連続ドラマWにて放送中だ。金塊を強奪した者により父を殺されたアイヌの少女で、知恵と優れた狩猟技術を武器に山﨑賢人演じる“不死身の杉元”の相棒を務めるアシリパを演じる山田杏奈が、新たなキャラクターも続々登場する連ドラ版の魅力を語ってくれた。

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萩原(聖人)さん演じる辺見の変態性がすごいんです(笑)

――まず、劇場版の大ヒット、周囲の反響をどのように受け止められましたか?

山田 ヒットして本当によかったなという安堵の気持ちが一番大きかったですね。「原作どおり」や「キャラクターがハマってる」と言っていただけたのも、すごくありがたいことで、私自身、ファンの方の多い原作でもあるので、(映画が)どう捉えられるのか?と思っていた部分もあったので、そう言っていただけて安心しました。

――今回の連続ドラマ版は、映画から続く物語として「北海道刺青囚人争奪編」というタイトルどおり、埋蔵金のありかを示す刺青が彫られた囚人たちを巡る戦いが繰り広げられます。

山田 本当に登場人物たちのクセが強いし、ドラマの方はオムニバス感があるのが面白くて、テンポの良さをより感じられるし、私自身も1話1話の区切りがついていることで、どんどん次を観てしまうという感じでした。エンディングテーマが毎話違うんですけど(※8組のアーティストが週替わりで担当)、それもすごくかっこよかったです。

映画版では、あまり関わらなかったキャラクターたち――尾形(眞栄田郷敦)と行動したり、牛山(勝矢)と出会ったり、そういうところがまた新しい展開になってくるので、それぞれのキャラクターとの関係性にも注目してもらえたらなと思います。

――各話で、原作からそのまま飛び出してきたような、個性あふれる変態的なキャラクターたちが新たに登場しますが、山田さんのお気に入り、もしくは「この人、ヤバいな……」と感じた新キャラクターは?

山田 「この人、ヤバいな」っていうのはみんなヤバいですけど(笑)……好きなのは萩原(聖人)さん演じる辺見ですかね……。萩原さんが、さすがだなという感じですごいんですよ、変態性が(笑)。ちょっとした話し方や、言葉の端々に怪しさを感じるんですけど、でも物腰の柔らかい話し方をするというアンバランスさがあって、すごく素敵でしたね。

――アシリパらがニシン漁場で出会う、“煌めき”を求める変態・辺見和雄ですね。萩原さんがこんな変態を演じるのか!という驚きもあります。

山田 面白いですよね。私は萩原さんとご一緒するのが2回目なんですが、以前にご一緒したとき(映画『ひらいて』)も、変な役だったので、「今回も変な役ですね」という話をしていました(笑)。

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他のみなさんもすごくて、江渡貝くん(古川雄輝/人間の皮を使った服を作成する剥製職人)は現場で会えていないんですが、江渡貝くんの衣装コレクションだけが現場に置かれている状況だったので、現場でリアルに見てみたかったですね(笑)。みなさん、本当にクセが強いです!

原作でおなじみの酔っぱらうシーンは恥ずかしかった

――今回のドラマ版では、原作でもおなじみのアシリパが酒を飲んで、酔ってくだを巻くシーンもありますが、意識されたり、参考にしたことなどがあれば教えてください。

山田 お酒を飲んでみんなでワーっとなるところは、撮影が始まって、私がクランクインして本当にわりとすぐ、1週間後ぐらいで、まだみなさんがどんな感じなのか掴みきれていないときだったので恥ずかしかったですね(笑)。ただ、あのシーンを終えたことでそれぞれの持つ雰囲気やキャラクターの濃さであったり、どうやっていこうみたいな部分が見えてきた気がします。参考にしたのは、原作の漫画です。面倒くさい酔い方というのを頭に置いてやっていました。

――それ以外に、コミカルなシーンで山田さんのお気に入りのシーンを教えてください。

山田 コミカルなシーンでいうと、“キサラリ”という、アイヌの村にある、子どもたちを驚かせるための道具をみんなで使うシーンがドラマで出てくるんですけど、そこがものすごいシュールで好きですね(笑)。

――これまでも主演作を含め、数多くの作品に出演されてきましたが、これだけ規模の大きな作品に、しかも映画、連続ドラマと長期間にわたる撮影、プロモーションに参加されたことで、作品への向き合い方などに関して、ご自身で変化を感じたり、新たに気づいたことなどはありますか?

山田 芝居への向き合い方ということに関しては、どの作品も同じという気持ちが大きいんですけど、こういう作品になると、取材をしていただく機会や宣伝の機会も多かったりするので、そういうところで、まず「観てもらう」ということがすごく大事なんだということを感じますし、同時にそれがすごく難しいということも感じます。そこはできる限り努力したいなと思いますが、あらためて多くの人に観てもらうってとても大変なことなんだなと。

今は、映画館での公開があって、その後配信されることも多い時代の中ですが、もちろん、映画館に来ていただくのが一番だと思いますけど、どういう入口からであっても、まず観ていただくというのが、本当に大事なことなんだと作る側として思います。

――これだけ長い期間、ひとつの作品に携わったり、次々と新しい作品に挑まれるにあたって、集中力の維持や気持ちの切り替えという部分で、大切にされていること、意識されていることはありますか?

山田 私は作品がひとつ終わったら、美容室に行ったり、ネイルをしたりするようにしています。作品を縫っていたりしたら難しいこともあるんですけど、1回終わったらルーティンとして、一度自分のやりたいことをバーってやって、「ひとつ終わったよ」というのを自分に言い聞かせるような感じですね。

※アシリパの「リ」は小文字が正式表記

取材・文:黒豆直樹
撮影:川野結李歌
ヘアメイク:菅長ふみ(Lila)
スタイリング:中井彩乃

<番組情報>
『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』

毎週日曜日午後10時よりWOWOW独占放送・配信(全9話)
公式サイト:
https://kamuy-movie.com/

(c)野田サトル/集英社 (c)2024 WOWOW