果てしない旅が始まる!内野聖陽の“ほぼ一人芝居”、こまつ座「芭蕉通夜舟」開幕
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こまつ座 第151回公演「芭蕉通夜舟」より。(撮影:宮川舞子)
内野聖陽らが出演する「こまつ座 第151回公演『芭蕉通夜舟』」が、昨日10月14日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで開幕した。
井上ひさしの「芭蕉通夜舟」は、1983年にしゃぼん玉座で初演された作品。“ほぼ一人芝居”を掲げる本作では、40年にわたる松尾芭蕉の俳人としての人生が、1人語りを中心に、富士三十六景になぞらえて全三十六景で描かれる。今回は演出を鵜山仁が担当。出演者には芭蕉役の内野のほか、小石川桃子、松浦慎太郎、村上佳、櫻井優凛が名を連ねた。
1662年春、芭蕉はまだ料理人として召し抱えられたばかりの詩人の卵だった。4年後、主君の急死によって芭蕉は武士として生きる道を絶たれてしまうが、主君の師匠に見いだされて俳諧の修行を積むことになり、その才能を開花させる。芭蕉は誰よりも早く出世し、売れっ子になるが、周囲からもてはやされる日々になぜか虚しさを覚え……。
初日に際し鵜山は「お客様という得体の知れない大海、果てしない大平原への旅が、いよいよ今日から始まるわけですが、是非この旅路を極め尽くし、芭蕉・井上ひさしのたどり着いたバショーに、さらに肉薄したいと願っています」、内野は「最初は、ほぼ一人で回して行く独り芝居という感覚が大きかったのですが、こうして稽古をしてきてみると、本当にチームワークの賜物という感が強い作品となりました。そして、やはりお客様がご覧になって初めて、僕らの芝居に画竜点睛を付けて下さるというような感がいたします。これから、毎日お客様との交流の中で、この『芭蕉通夜舟』という作品はまた違った形で変化し、成長していくのだろうなという感慨を持ちました」とそれぞれコメントした。
東京公演は10月26日まで。本作はその後、11月30日まで全国各地で巡演される。
鵜山仁コメント
芭蕉は俳句の名人であると同時に、ハイク(旅)の達人でもありました。
今回、稽古場では、内野聖陽君と四人の若者たちと一緒に、とても刺激的な旅を楽しむことができました。
お客様という得体の知れない大海、果てしない大平原への旅が、いよいよ今日から始まるわけですが、是非この旅路を極め尽くし、芭蕉・井上ひさしのたどり着いたバショーに、さらに肉薄したいと願っています。
内野聖陽コメント
ようやくというか、無事に初日の幕が開きました!
最初は、ほぼ一人で回して行く独り芝居という感覚が大きかったのですが、こうして稽古をしてきてみると、本当にチームワークの賜物という感が強い作品となりました。
そして、やはりお客様がご覧になって初めて、僕らの芝居に画竜点睛を付けて下さるというような感がいたします。これから、毎日お客様との交流の中で、この「芭蕉通夜舟」という作品はまた違った形で変化し、成長していくのだろうなという感慨を持ちました。
本日、初日に僕らの創作活動に新しい幕を開けてくださったこと心より感謝しております!
これからも、舌頭千転、この作品を最後まで育て上げて参ります!
ほんとうにありがとうございました!
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