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「ビール・ストリートの恋人たち」本編映像、主人公カップルが喜びを分かち合う

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「ビール・ストリートの恋人たち」

「ムーンライト」のバリー・ジェンキンスが監督を務めた「ビール・ストリートの恋人たち」より、本編映像がYouTubeで公開された。

ジェームズ・ボールドウィンによる小説を映画化した本作は、1970年代の米ニューヨークを舞台に、無実の罪で逮捕された青年ファニーと彼を助け出そうとする恋人ティッシュの愛を描くラブストーリー。ティッシュの母を演じたレジーナ・キングが、第91回アカデミー賞助演女優賞を受賞した。

映像には、キキ・レイン演じるティッシュとステファン・ジェームス扮するファニーが、何度も入居を断られる中でついに新居を見つけ、2人で暮らせることの喜びを分かち合う様子が収められた。長回しで撮影された映像に温かな旋律が重なる。

劇中音楽だけではなく、音響設計にも工夫を凝らしたというジェンキンスは「映画学校で学んでいたときの恩師に、リチャード・ポートマンがいる。彼はロバート・アルトマンの作品などで、マルチトラック録音を開発した録音技師だ。最初の授業で彼は言った。『観客が観る映画の50%は映像で、50%は音響だ。95%の映像と5%の音響ではない』と」と、学生時代の教えを大切にしていることを語る。

音楽を担当したのは、「ムーンライト」でもジェンキンスと組み、前作に続き今作でも本年度アカデミー賞作曲賞にノミネートされたニコラス・ブリテル。ジェンキンスは、「この物語は、ロマンスの喜びと社会制度の抑圧感を描いたものだ。伴奏やメロディは感情をある地点からまた別の地点へと運んでくれる。また、同じ音楽が異なる感情に再利用されることもある。例えば、喜びから鬱屈した思いへ、など。ニックとの共同作業はとてもオープンで有機的だった」と述懐し、「今作では、ブラックコミュニティにおける愛のステージ、愛を受けて応え、愛に呼応し変化するといったいくつかのステージが描かれる。彼の音楽には、それらを表現してもらいたいと思っていた」とブリテルに依頼した理由を述べた。

「ビール・ストリートの恋人たち」は、東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国でロードショー中。

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