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【日本アカデミー賞】樹木希林が最優秀助演女優賞に、内田也哉子が役者人生を代弁

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第42回日本アカデミー賞授賞式の様子。

第42回日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞が、「日日是好日」「万引き家族」の樹木希林に決定した。

2018年9月15日に75歳で死去した樹木。彼女の受賞は、本日3月1日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われた授賞式にて明らかになった。代理で登場した樹木の娘・内田也哉子は「生前母はよく『時が来たら、誇りを持って脇にどけ』と口にしていました。今日をもって、それができたと思います。6年前に最優秀主演女優賞を受賞したとき、母はまさにこの舞台で全身がんであると口を滑らせました。私はお祝いの席でなぜそんなことを言ったのかとクレームを付けたんですが、来年プレゼンターを務められないかもしれない母は『いつ死ぬかわからないから断っとかないと迷惑でしょ』と。まっとうな心を持ったアナーキストだと思いました」と声を詰まらせながら伝える。また、がんが発覚して樹木が最初にしたのは夫である内田裕也に会いに行ったことだと明かし、「今までのすべてのことを謝っていました。自分と関わった人に謝ってから逝きたいと。実に自分勝手な謝罪ですが、母らしいです。58年の役者人生の中で、映画作りという真剣勝負の場で、彼女は人を傷付けたこともあったと思います。母に代わってお詫び申し上げます。そして、それら1つひとつの稀なる出会いに感謝申し上げます」と語った。

なお授賞式には優秀助演女優賞の受賞者も登壇した。「万引き家族」で樹木と共演した松岡茉優は「憧れの希林さんとのシーンがたくさんあって。1発OKがあまり出ない現場で、私の記憶だと20回くらい撮ったシーンもあったんです。でも希林さんが『どうせ1回じゃ終わらないから、リハーサルみたいにやればいいのよ』と言ってくれたことがあって。そのときは1回でOKだったんです」と回想する。同作の監督である是枝裕和は「希林さんは僕以上に現場の状況を鋭くつかむ。そして、だいたい正しいんです。リハーサルだと思ってやったほうが、いいものが撮れることがわかっていたんでしょうね」と樹木との撮影に思いを馳せた。

優秀助演女優賞

※★印が最優秀助演女優賞
★樹木希林「日日是好日」「万引き家族」
篠原涼子「北の桜守」
深田恭子「空飛ぶタイヤ」
真木よう子「孤狼の血」
松岡茉優「万引き家族」