Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 岡田准一の「白い巨塔」に小林薫、松重豊、岸部一徳が出演、夏帆や斎藤工も

岡田准一の「白い巨塔」に小林薫、松重豊、岸部一徳が出演、夏帆や斎藤工も

映画

ニュース

ナタリー

ドラマ「白い巨塔」キャスト。上段左から松山ケンイチ、岡田准一、寺尾聰。2段目左から小林薫、松重豊、岸部一徳、沢尻エリカ。3段目左から椎名桔平、夏帆、飯豊まりえ、斎藤工、向井康二、岸本加世子、柳葉敏郎。4段目左から満島真之介、八嶋智人、山崎育三郎、高島礼子、市川実日子、美村里江、市毛良枝。

岡田准一が主演を務めるドラマ「白い巨塔」の全キャストが発表され、小林薫、松重豊、岸部一徳らが出演するとわかった。

山崎豊子の小説を原作とする「白い巨塔」は、大阪の大学病院で繰り広げられる熾烈な権力闘争を描く医療ドラマ。本作では時代設定が昭和30年代から2019年に変更されている。「のみとり侍」の鶴橋康夫が監督を務め、「フラガール」で知られる羽原大介らが脚本を担当した。岡田演じる財前五郎の同期である准教授・里見脩二役で松山ケンイチ、財前の師・東貞蔵役で寺尾聰が出演し、財前の愛人・花森ケイ子に沢尻エリカが扮する。

このたび、財前の義理の父で圧倒的な財力を誇る産婦人科医・財前又一役を小林が務めることが明らかに。自身の悲願である第一外科教授の座へ財前を押し上げるべく、金を使って人々を取り込んでいく狡猾な役どころだ。そして医学部長に君臨する鵜飼裕次を松重が、財前の野心を快く思わない教授選の選考委員・大河内恒夫を岸部が演じる。

さらに浪速大学医学部の面々として満島真之介、八嶋智人、美村里江、市川実日子が参加。財前の妻・杏子を夏帆が、財前の母キヌを市毛良枝が演じる。そして東の妻に高島礼子、娘に飯豊まりえが起用された。東都大学医学部第二外科・教授の船尾役で椎名桔平が参加し、患者の佐々木役で柳葉敏郎が出演。佐々木の家族役で岸本加世子と向井康二も参加する。そして佐々木家の代理人を務める弁護士・関口を斎藤工、財前の代理人を務める弁護士・国平を山崎育三郎が演じる。そのほか浅田美代子、筒井道隆、小林稔侍、徳永えりもキャストに名を連ねた。

「白い巨塔」は5月22日から、テレビ朝日系にて5夜連続で放送。

ドラマ「白い巨塔」

テレビ朝日系 2019年5月22日(水)~26日(日)21:00~放送

岡田准一 コメント

テレビ朝日開局60周年を記念した5夜連続の大型ドラマということで、こんなにも豪華なキャストのみなさんとお仕事をすることができ、とてもうれしく思っています。みなさんと一緒に「白い巨塔」という大作に挑めたことも楽しかったですし、鶴橋監督のもと、和気あいあいと撮影ができたこともいい経験になりました。

小林薫 コメント

この作品に出てくる人たちは欲望がはっきりしていて、みんながその思惑の中で動いているのですが、その中でも又一という人は特にわかりやすいんです。人って、空気を読んだり、周囲とのバランスを取りながら、そういう強い欲望を出さないように取り繕うものなので、彼はある意味とても正直な人だと思います。見る側からしたら、ここまで自分の欲望をあらわにする人は、むしろチャーミングに映るかもしれないですね。   
でも、そういう強い欲望をもった人が成功していくだけの物語だときっと面白くない。「白い巨塔」には、強い欲望だけでなく挫折もきちんと描かれているんです。五郎も病に倒れたり、裁判で負けたり、挫折を味わいます。五郎がスムーズに上り詰めていって、女性とお金に囲まれているようなドラマだったら、見ている人も納得しないと思います。欲望と挫折、どちらの要素も含まれているのが何度も映像化されるゆえんでしょうね。時代が変わっても楽しめる作品だと思います。

松重豊 コメント

山崎豊子さん原作の作品は以前にも経験させていただいているのですが、あの重厚な人間模様の中にまた入るんだなという、気合いも入りますし、覚悟が要るドラマになるだろうと思いました。原作の世界観を現代に置き換えて再生するのは大変ではないかと思ったのですが、台本を読んだ際には、見事に2019年のものに蘇っていると感じました。
私が演じる鵜飼という人物は、組織の中で上り詰めていくことが最高の目的であり、使命でもある。いつの時代にもこういう権威主義的な人間は組織の中に住みついているだろうと思うので、小気味よく憎まれ役に徹しようと思います(笑)。
大学病院という組織の中の人間模様が、日本の社会の縮図にも捉えられるような、普遍的な面白さがあるドラマだと思うので、ぜひその縮図を覗いてみてください。

岸部一徳 コメント

医者を目指す人は、みんな志をもってスタートして、そこから権力という渦に巻き込まれていくと思うんです。僕が演じる大河内は、一人一人の中にある医者としての良心を形にしたような存在です。大河内がいることで、医学界にもまだ良心が残っていると信じられる欠かせない存在だと思います。もちろん、この大河内の良心に共鳴する人もいれば反発する人もいるわけですが……。財前も大河内の教え子ですから、やはり志をもってスタートしているんです。だけど、次第に財前の権力志向が現れてくる。まぁ、そこが財前の魅力でもあるんですけどね。大河内は自分がどうなりたいというよりも、人を助けたいと考えているので、どちらかというと里見に近いタイプだと思います。
財前と里見という二人の教え子が、同時に“白い巨塔”の中で、キャリアをスタートして離れていく。岡田准一さんがこの「白い巨塔」を背負って、いろんな人が演じてきた財前をどんな風にやるんだろうというのも楽しみですね。