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『仮面ライダーガッチャード』を走り終えた本島純政が今思うこと「ワクワクと不安の両方がある」

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本島純政 (撮影:友野雄)

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ライダー俳優は、『仮面ライダー』が終わってからが本当のスタートと言えるかもしれない。

好評のまま終了した『仮面ライダーガッチャード』。主人公・一ノ瀬宝太郎役を演じた本島純政は次なるフェーズに向けて、今、エンジンを温めている。

そんな本島の今しか見られない顔がたっぷりつまった1st写真集『純』が11月8日に発売される。大役を務め上げたその胸には今どんな想いがあるのか。ちょっと凛々しくなった本島純政のリアルな気持ちを聞いてみた。

本島純政という人間のありのままを伝えたい

――写真集発売おめでとうございます!

ありがとうございます! 写真集をつくるにあたって、みなさんに届ける意味を持たせたいなと思ったんですね。それで、この1年の間にいろんな面で成長した本島純政という人間のありのままを伝えられるものしたいなと思って、こうした1冊になりました。

――本島さんとしても、自分自身の成長を記録として残しておきたいという思いがあったんですか。

そうですね。写真集には、この1年の僕が時系列で並んでいて。最初のカットは、事務所に入ってすぐの頃。まだ写真集を出すとか、そんなことはまったく決まっていなくて、作品撮りとして撮ったものをそのまま使わせてもらいました。

あとは『仮面ライダーガッチャード』にクランクインして間もない時期の写真とか。『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』の撮影が終わって、頭パンパンだった状態からようやく解放されたときの写真とか。1月5日が僕の誕生日なんですけど、袴の写真はまさに19歳になった誕生日のその日に撮ってもらいました。

僕自身の成長もそうですし、撮影した日付も入っているので、『仮面ライダーガッチャード』を応援してくれた方にとっては、これはこの時期に撮っていた写真なんだなと一緒に回想しながら見てもらえる構成になっていると思います。

本島純政ファースト写真集『純』(ワニブックス刊) 撮影:増田彩来

――なんだか一緒にアルバムを見ている感覚になれますね。

そうですそうです! そんなふうに一緒に楽しんでもらえたらいいなと思ってつくりました。中盤でガリガリくんを食べてる写真が出てくるんですけど、これはまさに『仮面ライダーガッチャード』がクランクアップした次の日の写真です。水の中に入ってる写真とか完全に「やった〜! 終わった〜!」という顔をしていますね(笑)。僕としても眺めているだけでそのときの記憶が甦ってくるような写真集になりました。

本島純政ファースト写真集『純』(ワニブックス刊) 撮影:増田彩来
本島純政ファースト写真集『純』(ワニブックス刊) 撮影:増田彩来

――衣装やシチュエーションについて本島さんからオーダーしたことはありますか。

衣装に関しては、基本は私服で、あとスタイリストさんが用意してくださったものの中から、これがいいなと思うものを自分でセレクトしましたけど、僕から何かリクエストしたことはなくて。あ、でも、袴は自分でお願いしたかも。「スーツと袴、どっちがいい?」ってマネージャーさんに聞かれて、「じゃあ、袴でお願いします」って。

本島純政ファースト写真集『純』(ワニブックス刊) 撮影:増田彩来

――袴は人生初ですか。

そうですね。あ! いや、七五三のときに履きました(笑)。なので、それ以来です。やっぱり着慣れないので、ちょっと歩きづらかったですけど。

――本島さんは来年1月の誕生日で20歳に。この袴は、ちょっとしたプレ成人式感がありますね。

そうなんです。来年の成人式はできたら参加したいなと思っていて、もうすでにマネージャーさんに頼んでいます。写真集で袴を着たので、自分の成人式では何を着ようかなって考え中です。

今でも自然と「オーマイガッチャ」って言ってるみたいです(笑)

――『仮面ライダーガッチャード』の撮影中から鍛えているという話は聞いていましたが、この写真集ではその成果もしっかり出ていますね。

めちゃめちゃ出てると思います(笑)。トレーナーさんにどこの部位が弱いかを聞いて。腹筋が弱いからもっと腹筋をやったほうがいいよと言われたので、撮影前は週7で腹筋をやっていました。あとは、まんべんなく全身を鍛えて。撮影直前は結構追い込んでいたのでキツかったです。

――ご自身で褒めてあげたい部位はどこですか。

やっぱり腹筋ですね。でも、もうちょっとこうやっておけばよかったなという反省もあって。撮影直前は水を飲むのを控えていたんでんですけど、意外と水を飲んでからのほうが筋肉は張ったなと思ったり。これに関しては、またいつかチャレンジする機会があったらリベンジしたいです!

――『仮面ライダーガッチャード』の放送が終わって1ヶ月あまりが経過しました。もう宝太郎は抜けましたか。

僕は抜けたと思ってます。でも周りの人から抜けてないって言われますね。この間、聖ちゃん(永田聖一郎)とご飯に行ったんですよ。そこで箸を落としちゃって、自然と「オーマイガッチャ!」って言ってたそうです(笑)。

――全然抜けてない(笑)。

しかも僕、自分で言った記憶がないんですよ。1年間もやってると、なかなか抜けないものなんですね(笑)。

――宝太郎から影響を受けた部分はありそうですか。

あると思います。宝太郎の明るさだったり、頑張る力だったり、あとは料理の楽しさだったり!1年間、宝太郎を演じられて幸せだったなと思えるぐらい、たくさんの影響をもらいました。

――料理、続けているんですね。

続けています! 今日も1日お仕事だったので、お弁当をつくって持ってきました。お母さんの分のお弁当も一緒につくったりしていますよ。

――そんなお母さん思いのところは宝太郎そのままですね。最終回で、母親の珠美さんから送り出される場面なんて感極まるものがあったんじゃないでしょうか。

本当のお母さんと話しているみたいでした。ドラマの最終回では、仮面ライダーである宝太郎をお母さんが優しく送り出してくれるシーンでしたが、僕も1年前仮面ライダーにクランクインする前は今までの人生の中でいちばん大きなものに挑むような気持ちがあって。そんな僕をお母さんが「1年間頑張ってね」と背中を押して送り出してくれた。あのシーンは、演じながら、そんなお母さんとの実際の思い出が重なるものがありました。

クランクアップの前にスタッフさんに手紙を書きました

――クランクアップはどのシーンの撮影だったんですか。

午前中にBACK-ONさんとFLOWさん、あと福圓(美里)さんが「キッチンいちのせ」にやってくるシーンを撮って、午後からクロトーが消滅するシーンを撮りました。

――最後はやっぱり涙が止まりませんでしたか。

涙が止まらなくなるかなと思ったんですけど、止まりました(笑)。むしろいちばん泣いたのは、藤林(泰也)くんに(松本)麗世ちゃん、安倍(乙)ちゃん、(富園)力也のクランクアップでしたね。

――なるほど。自分のラストよりも、一緒にやってきた仲間がラストを迎えるほうがこらえきれないものがあったんですね。

みんなとお芝居するのは今日でもう最後なんだなと思ったら、すごく寂しくなっちゃって、涙が止まらなくなりました。藤林くんたちとはまた絶対にどこかで共演しようという話をして。そのときまでお互いどんな壁にぶち当たっても負けずに乗り越えようと約束しました。

――ご自身のクランクアップの前日は、どんなふうに過ごしていたんですか。

ギリギリでしたね。(笑)クランクアップの前日に、宝太郎のキャラクターソングのMV撮影をしていて。ギターを練習していたので、それに追われているうちにいつの間にかクランクアップの日を迎えていたという感じで。わりとパンパンの本島純政だったかもしれない(笑)。

――忙しすぎて噛みしめている余裕が…。

なかったかもしれないです(笑)。あ、でもクランクアップの前々日から前日にかけて、お世話になったスタッフさんキャストさん全員に手紙を書きました。本当はみなさん一人ひとりに直接思いを伝えたかったんですけど、時間的にも難しいことはわかっていたので、何かいい方法はないかなと思って、だったら手紙がいちばんかなと。

結果的に100人以上書いたんですけど、内容も一人ひとり全部違って。やっぱりスタッフさん一人一人に書いていると、自然と思い出が甦ってくるので、手紙を書いているときがいちばんしんみりしていたかもしれないです。

――そこでちゃんと感謝の気持ちを一人ひとりに伝えようとする心根が素晴らしいですね。

僕が1年間やってこられたのは、支えてくださったスタッフさんと共演者のみんなのおかげです。みなさんと最後までやれたことが何よりうれしかったので、自分としては当たり前の感覚でやっていました。

ネガティブ解消法は、カメラに向かって自分の不安を話すこと

――ここから俳優・本島純政として新たなスタートが待っていますね。

これからいろんな役に挑戦していけることにワクワクしています。今すでに別の作品に入っているんですけど、その役が宝太郎とは真逆の性格なんですね。役づくりをしながら、また新しい自分の一面を見つけられると思うと楽しみでしょうがないです。

でもそういうワクワクが止まらない反面、不安もあります。いつか仕事が途切れちゃうんじゃないかなと思ったり。

――意外とネガティブなところが。

僕、実はネガティブだし心配性なんですよ。干されたらどうしようとか、調子に乗って道を踏み外すことがあったらどうしようとか、そんなことまで考えています(笑)。

――そういうネガティブ思考に取り憑かれたときはどうするんですか。

友達に電話します。相手にとっては大迷惑ですけど、夜中にいきなり電話して、1時間くらい話してスッキリするみたいなことはよくありますね。

――それに応えてくれる友達がいるということがありがたいですよね。

本当にそうなんですよ! 僕は周りに恵まれているなって思います。ご飯に誘ってくれる人も多くて。聖ちゃんもそうですし、この間は脚本の内田(裕基)さんとご飯に行って。そこで自分が今悩んでいることをバーッと吐き出すと、わりとスッキリします。

――吐き出せる場所があるって大事です。

吐き出すって大事だと思います。別に相手が人じゃなくてもいいんですよ。僕の場合、自撮りをして、今自分が何に不安を感じているのかをカメラに向かって話すということをやっています。そうすると不安に思っていたことがふっと消えたみたいに軽くなるんです。

そのときはどれだけ真剣な悩みだったとしても、後で見返すと「うわ、落ち込んでるな」とか「テンションがおかしいな」とか、ちょっと笑っちゃうんですよ。結局こうやって本気で悩んでいたこともいつか笑い飛ばせる日が来るんだなと思うと、悩むのも楽しいなって気持ちになります。

――では最後に『純』という写真集のタイトルにちなんで、本島さんの純(ピュア)なところを聞かせてください。

ひとつのことにハマったら、もう周りが見えなくなるところは自分でもピュアだなと思います。撮影に入ったらお芝居のことしか考えられなくなるし、筋トレを始めたら週7でやるくらいずっと筋トレをしていますし。頑張りすぎて自分でも何やってるんだろうって思うこともあるけど、やれることは全部やり尽くしたいんですよね。

恋愛もそうで、好きになるとその子のことしか目に入らなくなる。ひとつギアが入ると他は何も考えられないところはピュアなんじゃないかなと思います(笑)。

取材・文:横川良明 撮影:友野雄 ヘアメイク:木内真奈美(Otie)
スタイリスト:津野真吾(impiger)
衣装協力:ニット\9,900(AIVER)、パンツ\6,930(CASPER JOHN)/共にSian PR、靴 参考商品/arche

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【注意事項】
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<書籍情報>
本島純政ファースト写真集『純』

2024年11月8日(金) 発売
定価:3,300円(税込)
仕様:B5判・並製
4色96ページ+1色8ページ/計104ページ
撮影:増田彩来

本島純政ファースト写真集『純』表紙

詳細はこちら:
https://www.wani.co.jp/event.php?id=8285

◆発売記念イベント開催決定!
開催日:2024年11月10日(日) 13:00~
会場:ブックファースト新宿店 B2F Fゾーンイベントスペース 発券開始:2024年8月25日(日) 9:30~11月5日(火) 23:59まで
※ご購入は先着順となります。受付期間内でも予定数量に達し次第、受付は終了させていただきます。

詳細はこちら:
https://www.book1st.net/event/2024/08/000734.html

<番組情報>
ドラマ『未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~」

読売テレビ・毎週月曜深夜 2024年11月4日(月) スタート!
出演:本島純政 上村謙信 ほか

番組公式サイト:
https://www.beltoon.jp/detail/immature

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