佐藤流司×高橋克典が平安バディに!明治座 舞台『応天の門』製作発表会見
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明治座 舞台『応天の門』製作発表会見より
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すべて見る明治座 舞台『応天の門』が、12月4日(水) より上演される。本作は「コミックバンチ Kai」(新潮社)にて連載中の歴史漫画「応天の門」(作・灰原薬)の舞台化。平安時代を舞台に、学問の天才と称される菅原道真と、都で随一の色男である在原業平がタッグを組み、京の都で起こる怪奇事件を次々と解決していく様を描く歴史クライムサスペンス。
上演に先駆け、10月17日(木) 製作発表会見が行われ、菅原道真役の佐藤流司、在原業平役の高橋克典、昭姫役の花總まりに加え、演出を務める青木豪が登壇した。
会見の冒頭では、原作者・灰原薬からのコメントを紹介。「このような豪華製作陣・出演者の皆さまに恵まれて舞台作品にしていただけること大変光栄です。ご連絡をいただくごとに予想以上、期待以上のものを読み取ってご提案くださる製作陣の皆さまに、安心して作品をお任せします。無事初日を迎え、千穐楽までご健勝に走り抜けられることを楽しみに祈るばかりです(一部抜粋)」との言葉が寄せられた。
原作の熱烈なファンであり、この日俳優デビューから14年目を迎えたという菅原道真役の佐藤流司は、「14年間の役者人生で今日が一番緊張している。ガチガチの答弁をお楽しみください」と場を和ませた後、原作者からのコメントを受けて「感無量です。感謝とともに、期待に応えていけるよう努めたい」と意気込みを見せた。
続く質疑応答では、今作のキャストがSNSで「はまり役」と言われていることが話題に。自身の役の印象や自分に似ている部分を尋ねられると、佐藤は「先ほど楽屋で(高橋)克典さんに、"原作どおりの顔をしている"とお墨付きをいただいた。あとは芝居さえしっかりできれば」と笑顔に。一方の高橋は、「僕が演じる在原業平は、色気のある風流人でもあり、検非違使の長でもある。どちらを向いてもカッコいい人物なので"はまり役"と言われるのはくすぐったいが、両面のバランスをうまく表現していきたい」と語った。
また、渡来人で都の遊技場を仕切る女主人・昭姫を演じる花總まりは、自身の役について「ミステリアスで曲がったことが嫌いという、魅力的な人物。原作の昭姫を愛するファンの方々のイメージを壊さず、膨らませていけるよう演じたい」と回答。さらに、ビジュアル撮影の際に「昭姫の扮装が大好きになってしまった」という花總は、「お稽古場にも昭姫のメイクで挑みたいと思うほど。公演で昭姫を演じる日が待ち遠しくて仕方ない」と表情を輝かせた。
演出を務める青木豪は、明治座独自の機構を使った演出プランについて尋ねられると「前回、明治座で演出をさせていただいたときは、コロナ禍のピークで花道をはじめとした機構を使うことができず随分悔しい思いをした。今回は花道、回り舞台、セリなど、全ての機構を使うくらいの気持ちで挑みたい。原作が非常に面白く、読んでいる最中のワクワクを観客の皆さまにお届けできるような舞台にしたい」と熱意を示した。
2.5次元ジャンルの舞台にも多く出演する佐藤は、「原作のビジュアルがすでにある役を演じるときに意識すること」を尋ねられると、「漫画のコマとコマの間でその人物がどう動いているかを大事に考え、セリフを言うときの表情などが原作の印象とリンクするように意識して作り込んでいる。そこは自分の得意分野でもあるので、今作も一挙手一投足を大切に演じたい」と述べた。それを受けて高橋は「今、佐藤くんの話を"勉強になる"と思いながら聞いていましたが、考えてみれば『サラリーマン金太郎』や『特命係長 只野仁』は2.5次元のハシリでは!?」とおどけて会場を沸かせた後、「自分とはタイプが違う役でも、その役らしい雰囲気を醸し出し、原作ファンの方の愛情を裏切らないよう演じたい」と続けた。
最後に観客への意気込みを訊かれ、佐藤は「緊張がどんどん増すばかりで吐きそうな気分だが、原作の道真も最初吐きそうになっていた。役作りとしては完璧と言わざるを得ない」と笑って会場を沸かせ、続けて「錚々たる方々とこの作品を作れることを光栄に思います。素晴らしい演劇体験にさせるべく気合を入れて臨みます」と締めくくった。
舞台『応天の門』は、12月4日(水) 〜12月22日(日) まで、東京・明治座にて上演される。
取材・文:豊島オリカ
<公演情報>
明治座 舞台『応天の門』
公演期間:2024年12月4日(水)~12月22日(日)
会場:明治座
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/ohtenstage/
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