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ミュージカル『SONG WRITERS』約10年ぶりの公演が来月開幕 屋良朝幸、中川晃教らが息の合った稽古を披露

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ミュージカル『SONG WRITERS』稽古場取材会より、左から)演出の岸谷五朗、出演する実咲凜音、中川晃教、屋良朝幸、武田真治、作・作詞・音楽プロデュースの森雪之丞

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作詞家兼脚本家のエディと作曲家のピーター、ブロードウェイをめざす幼なじみふたりの姿を、エディの書く物語の世界を交えて描き出した『SONG WRITERS』。2013年の初演、2015年の再演から約10年。シアタークリエで3度目の上演を果たすこととなった。そして今回、作・作詞・音楽プロデュースの森雪之丞と演出の岸谷五朗によるシーン解説と共に、公開稽古が行われた。

公開されたナンバーは、1幕1場から「ソングライターズ」「秘密があれば」、1幕2場〜3場「愛はいつも愚かなもの」、1幕3場から「あなたがスターだ!」。エディ役の屋良朝幸、ピーター役の中川晃教、音楽ディレクター・ニック役の武田真治、マフィアのボス・カルロ役のコング桑田、初演オリジナメンバー4人が「キュートさはそのまま」(森)ながらも熟練のキレを見せれば、ミュージカル女優の卵・マリー役の実咲凜音、刑事・ジミー役の相葉裕樹、クラブのシンガー・パティ役の青野紗穂の新キャスト陣も既にかなりの完成度を見せつつ、若々しく爽やかな空気を吹き込んでいる。非常にバランスのよいチームであることが感じられた。

ミュージカル『SONG WRITERS』公開稽古より

最初に演じられた屋良・中川による「ソングライターズ」では、幕開けにふさわしくエディとピーター、そして彼らのおかれた状況の紹介が小気味よく進行していく。ふたりの息の合ったコンビネーションは言うまでもなく、彼らのまさに“無邪気”な笑顔で一気に『SONG WRITERS』の世界観に惹き込まれ、「最後のふたりが背中合わせのポーズで、『この物語が本当に始まる』と我々もいつも興奮させられる」(岸谷)ナンバーだ。

ミュージカル『SONG WRITERS』公開稽古より
ミュージカル『SONG WRITERS』公開稽古より

続く「秘密があれば」では、ふたりに武田・実咲が加わり、コミカルなやりとりが楽しい。実咲のコメディエンヌっぷりも光っている。また、途中でカットされたもののコングと相葉、そしてカルロの手下役であるベンジャミン役の蒼木陣、アントニオ役の東島京も加わった芝居場面もチラ見せ。相葉演じるジミーを主軸とした、エディの頭の中で展開しているストーリーが垣間見えた。

ミュージカル『SONG WRITERS』公開稽古より
ミュージカル『SONG WRITERS』公開稽古より
ミュージカル『SONG WRITERS』公開稽古より
ミュージカル『SONG WRITERS』公開稽古より

その相葉と青野が紡ぐ、「とても悲しい、素敵なラブソング」(森)である「愛はいつも愚かなもの」。相葉のソロから始まり、青野の声が重なって、ふたりの艶のある歌声が切ない恋心を訴えかける。前ナンバーに観られるようなコミカルさと、この曲のメロウさとの幅広さ。それもこの作品の魅力だと実感させられた。

ミュージカル『SONG WRITERS』公開稽古より

そして最後は「一番にぎやかな、一番ミュージカル的なナンバー」(森)、「武田真治が大暴れです」(岸谷)と、曲中で武田のサックスソロも堪能できる「あなたがスターだ!」。この曲の詞には『王様と私』『マイ・フェア・レディ』が登場し、アンサンブルが華麗な活躍を見せるなど、ブロードウェイミュージカルへのリスペクトに満ちている。それはこのナンバーに限らず、『SONG WRITERS』という作品自体がそうなのだ。だからこそ多くの観客の心に響き、“伝説の作品”となったのだろう。

それだけにスタッフの思いも強く、囲み取材では「日本のオリジナルミュージカルを、日本の素晴らしいクリエイターに一生懸命創っていってほしい。その足がかりとして、3回目の公演ができることを誇りに思って挑みたい」(森)、「世界でとても悲しいニュースがたくさん飛び交っていますが、我々はエンターテイメントの力で劇場に来てくださるお客様に元気を届けたい」(岸谷)などの発言が。

ミュージカル『SONG WRITERS』取材会より
ミュージカル『SONG WRITERS』取材会より

キャスト陣も「いろいろ勉強させてもらったし、ミュージカルに対する気持ちが変わった作品。3回目を迎えられて、いろいろな思いをぶつけていきたい」(屋良)、「全力で若き青春を演じられる、僕にとってターニングポイントになった作品ですし、最高に楽しいエンターテイメント」(中川)、「みんなで創り上げていることが実感できる稽古場で、とても充実しています」(実咲)、「素晴らしい脚本で、必ずまた上演されてほしいし、その時にイキのいい連中が『次は自分にやらせろ』って言ってくれるような公演をすることが、五朗さんや雪之丞先生に対する恩返し」(武田)と語った。

ミュージカル『SONG WRITERS』取材会より
ミュージカル『SONG WRITERS』取材会より
ミュージカル『SONG WRITERS』取材会より
ミュージカル『SONG WRITERS』取材会より

最後は「本当にハッピーになる作品で、全力でこの作品の魅力を届けていきたい」(中川)、「ステージ上で何が起こるかわからないライブ感あふれるお芝居で、何回観ても楽しめる作品」(屋良)と締めくくられた。

ミュージカル愛あふれるこの公演は、11月6日(水)~28日(木)、日比谷シアタークリエにて。12月に大阪・愛知公演あり。

取材・文・撮影:金井まゆみ

★屋良朝幸さん&中川晃教さんのインタビュー掲載中!
屋良朝幸&中川晃教の“名バディ”再び! 伝説のミュージカル『SONG WRITERS』から始まったふたりの絆

<公演情報>
ミュージカル『SONG WRITERS』

作・作詞・音楽プロデュース:森雪之丞
演出:岸谷五朗
音楽監督・作曲:福田裕彦
作曲:KO-ICHIRO(Skoop On Somebody)、さかいゆう、杉本雄治、中川晃教

出演:屋良朝幸 中川晃教
実咲凜音 相葉裕樹 青野紗穂 蒼木陣 東島京 コング桑田 武田真治 ほか

【東京公演】
2024年11月6日(水)~11月28日(木)
会場:シアタークリエ

【大阪公演】
2024年12月7日(土)・8日(日)
会場:森ノ宮ピロティホール

【愛知公演】
2024年12月11日(水)
会場:Niterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホール

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/song-writers/

公式サイト:
https://www.tohostage.com/song_writers/

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