二宮健の監督作43本を一挙上映、10日間で映画制作する企画も実施
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「SHINPA the Satellite series #1 KEN NINOMIYA COMPLETE WORKS 2005-2019」チラシビジュアル
二宮健の特集上映「SHINPA the Satellite series #1 KEN NINOMIYA COMPLETE WORKS 2005-2019」が、4月23日から5月2日まで東京・LOFT9 Shibuyaで開催される。
これは、「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY-リミット・オブ・スリーピング ビューティ」「チワワちゃん」で知られる、1991年生まれの二宮が手がけた43作品を制作順に上映するもの。劇場公開した長編作品数本を除き、中学時代の作品から2019年の新作までがスクリーンにかけられ、そのほとんどがワールドプレミアとなるという。
ラインナップには、松本穂香が出演した「MATSUMOTO TRIBE」、桜井ユキの出演作「LOCAL RULE」、吉澤嘉代子、滝口ひかり、佐津川愛美が共演した「MEDIOCRITY GIRLFRIEND」、木竜麻生の出演作「DELIVERY GIRL ELLIE & MAKO デリバリーお姉さん」などが並ぶ。
期間中には、二宮やゲストによるトークも開催予定。登壇者情報は公式サイトなどで更新されるので、ファンはチェックしてみよう。そのほか、イベント初日の4月23日に客席からテーマとキャストを募り、イベント期間中の10日間で短編映画を完成させる即興映画制作企画「KCP(ケーシーピー)」も行われる。
チケットは、3月16日の12時にLOFT9 Shibuya窓口、イープラスにて発売開始。
SHINPA the Satellite series #1 KEN NINOMIYA COMPLETE WORKS 2005-2019
2019年4月23日(火)~5月2日(木・祝)東京都 LOFT9 Shibuya
料金:前売り1回券 1800円 / 当日券 2300円 / 全日フリーパス(全11プログラム鑑賞券)12000円(限定20枚)
<上映作品>
「MATSUMOTO TRIBE」
「MEDIOCRITY GIRLFRIEND」
「LOCAL RULE」
「DELIVERY GIRL ELLIE & MAKO デリバリーお姉さん」ほか
二宮健 コメント
ある日、パソコンの内蔵HDDが壊れました。そのHDDの中には、中学生のときから撮りためてきた過去の自分の映画のデータがたくさん入っていました。復旧しようと修理に出したら、48万円という金額を提示され、僕は悩みました。修理したところで、そのほとんどが一度も上映されたことのない誰も知らない作品たち。もう過去はHDDの故障と共に置いていけばいいじゃないか、と。しかし、悩んだあげく、僕は復旧することにしました。HDD自体はいざ蓋を開けると修理不能だったので、あの手でこの手で時間をかけ、なんとか全作品復旧しました。そして、その工程の中で、僕はひとつの欲望を抱きました。この映画たちを一度で良いので上映したい。その思いを、親友・小林達夫、Loft9 Shibuyaの石崎さんに相談し、今回の企画を実現することが出来ました。
今でこそ、プロとして映画を撮らせていただける機会に巡り合うようになりましたが、14歳のときに撮った129分のアクション映画(一応そう言ってみる)からスタートする今回の企画の上映作品のほとんどが、右も左も分からない映画少年のガキが作った、目もあてられないものばかりです。しかし、逆にいうと、一本一本の作品を通して、将来が絶望的などうしようもない中学生から、建前だけでもプロになるまでの成長の機微を体感できる、かつてない上映企画になると思います。
10日かけて、劇場公開した長編作品数本を除いた全43作品を、制作順に上映します。そのほとんどがワールドプレミアです。ひたむきにトライ&エラーを繰り返した約15年の記録をぜひ観に来てください。これは、恥をさらした映画づくりへのラブレターです。よろしくお願いします。