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「進化したPSYCHIC FEVERを、世界に」アジアから北米に飛び立つPSYCHIC FEVERが目指す景色

音楽

インタビュー

ぴあ

PSYCHIC FEVER (撮影:友野雄)

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7つの“個”が揺蕩っているのに、不思議とまとまっている。国内はもちろん海外での活動にも余念がないダンス&ボーカルグループ・PSYCHIC FEVERは、集うべきタイミングで集い、7人として形を成したかのように、自然に存在している。

そんな彼らが送り出す新曲『TALK TO ME NICE feat. TAMP』は、さらに活動の裾野を広げていこうとする彼らにぴったりの音像。走り切ったばかりの『PSYCHIC FEVER ASIA TOUR 2024 "HEAT"』、そして2025年に控える『PSYCHIC FEVER FIRST US TOUR 2025』の意気込みについても、話を聞いた。

PSYCHIC FEVER「世界に挑戦する」強い思いを乗せた曲

ーー新曲『TALK TO ME NICE feat. TAMP』は『PSYCHIC FEVER ASIA TOUR 2024 "HEAT"』で初披露されてから、約半年後にリリースされました。ファンの方にとっても待望だったはずです。どんな思いでつくられた曲ですか?

JIMMY これまでも『BEE-PO』や『FIRE feat. SPRITE』でお世話になった、音楽プロデューサー・NINOさんと一緒につくらせてもらった曲です。ツアーやフェス、海外での共同生活を通して得られた経験を生かし「勢いが生まれるような曲を」とお願いして、音選びから参加させてもらいました。

ツアーやフェス、海外での共同生活など、自分たちの経験を詰め込んだような、ライブで勢いが出る曲を一緒に作りたいです! ってお願いしていて。つくられたのは結構前なんですけど、2025年の北米ツアーを控えたこのタイミングでのリリースになりました。強い気持ちが乗ったリリックは、そのまま僕たちの「これから世界に挑戦していくぞ」っていう心意気を表現できていると思います。

ーー『TALK TO ME NICE feat. TAMP』で初めて挑戦したこと、試してみたことなどありますか?

渡邉廉(以下、廉) JIMMYが言ったみたいに、リリックも音も強い曲なので、僕らとしては少し特殊でもあるかも。キャラが際立つような声質や発声の仕方でレコーディングしたいな、という思いがありました。歌詞のほとんどが英詞なので、海外の方に向けても一発で聞き取ってもらえるよう、発音も意識しました。

中西椋雅(以下、椋雅) 確かに、僕たちがこれまでリリースした楽曲と比べると、パンチがあってアグレッシブかもしれません。でも、これまでさまざまな国でイベントやライブをさせてもらうなかで、より場が盛り上がる曲、僕たちを知らない方にも刺さる曲をつくっていきたいと思うようになりました。

『TALK TO ME NICE feat. TAMP』は僕たちにとっても新鮮味があって楽しいし、応援してくださっているファンの皆さんにとっても、一味違ったPSYCHIC FEVERを味わってもらえる曲になっていると思います。世代問わず、場所を選ばず、たくさんの方に聞いてもらえたら嬉しいです。

ーー『TALK TO ME NICE feat. TAMP』を初披露した『PSYCHIC FEVER ASIA TOUR 2024 "HEAT"』では、お客さんの反応はどんな感じでしたか?

小波津志(以下、志) どうですか? みなさん、覚えてますか?

 いやいや、覚えてない人のやつやん! 俺めっちゃ覚えてるけど?(笑)

 『HEAT』の初日だったことは覚えてるんだけど、セットリストのなかでもダンストラックの直後だったから、僕もヒートアップしすぎてて、ちょっと記憶が……。

 アンコールで新曲として発表して、そのまま披露したんだよね。僕たちとしてもサプライズというか贈り物のような気持ちだったし、「ForEVER(フォーエバー)」(ファンネーム)のみなさんにとっても特別な公演になったんじゃないでしょうか。

そもそも当初は『TALK TO ME NICE feat. TAMP』をパフォーマンスする予定ではなかったんです。でも今回のツアータイトル『HEAT』になぞらえて、もっともっと、マジでやばいくらいに熱くさせたいよね!? って話で、僕ら全員の意見が一致して。スタッフの方も含めて相談して、いろいろ調整してもらって、なんとか当日に間に合わせることができました。

ーー実際に現地で、生でパフォーマンスを観たファンの方たちの熱気、すごかったでしょうね。

 事前に何の発表もしてなかったから、本当にびっくりしたと思いますよ! WEESAが「New song!」って煽ったときの圧と衝撃、あれは忘れられません。

デート前、ヨガや筋トレ、ドライブ中にも

ーー『TALK TO ME NICE feat. TAMP』の制作の裏側や、レコーディング現場で印象的だったこと、こだわったポイントなどもお聞きしたいです。

WEESA 『TALK TO ME NICE feat. TAMP』は、結構前からあった曲で、僕らにとってはとても馴染み深いんです。それこそ『BEE-PO』くらいの頃からすでにあって、トラックを聴いた瞬間に「めちゃくちゃカッコいい!」ってテンションが上がりました。どんな曲に仕上がるんだろう、ってワクワクして、この曲とともに長い月日を過ごして。

ーーレコーディングは日本でされたんですか?

WEESA この曲はタイでレコーディングしてます。朝から夜まで一日かけて録ったので、そういう意味でも思い出深いです。みんなで一斉に歌ってみたり、ほかにもいろいろな歌い方を試してみたり、多くのテイクを聴き比べて、その場で加工をかけてみたり。一人ひとり試行錯誤しながら新しい挑戦をした楽曲でもあるので、ぜひ細かなパートにも注目して聴いてほしいです。

ーー 一度聴いただけで、全身でノれる楽曲ですよね。龍臣さんは、この曲をどんなシチュエーションで聴いてほしいですか?

半田龍臣(以下、龍臣) えー!? なんだろうな!

椋雅 大事だよ、大事な質問だよ、これ!

龍臣 そうだな、デートに行く前とか?

 だいぶ気合い入るね!(笑)

龍臣 学校や会社に行く前とか、あと習い事に行く前とか……そうだ! 何かスポーツされてる方は試合前とか、筋トレ中に聴くのとかはどうですか? やる気が出るんじゃないでしょうか。

 確かに、めちゃくちゃ力入りそう!

龍臣 筋トレ中って、なるべく集中したいし。女性の方でも筋トレとか、あとヨガとかピラティスとかね! ここぞってとき、モチベーションを高めたいときに、ぜひ聴いてほしいです。ドライブ中とかも良いんじゃないかな。いろいろな場面で聴いてもらったら、また楽しみ方も変わってくると思うので、たくさん聴いてほしいです。

熱いままにファイナルを迎えたアジアツアー

ーーファイナルを終えられたばかりの『PSYCHIC FEVER ASIA TOUR 2024 "HEAT"』についても聞かせてください。もっとも印象的だったライブや、思い出に残っているエピソードは?

 もう、すべてのライブが思い出深いんですけど……。

 だよね。でも強いて言うなら?

 もちろん全員が同じ思いだと思うんですけど、すべてのライブにおいての僕の目標は「自分のパフォーマンス・熱量を更新する」だったんです。どの曲に対しても向上心を持って臨めたライブばかりだったので、最初から最後まで楽しくて、毎公演終わったら燃え尽きるくらいにパフォーマンスしていました。

龍臣 僕は、ツアー初日の仙台公演です。やっぱり初日は独特の新鮮さがありました。椋雅くんがDJをしてるときや、廉くんがビートボックスをしてるとき、ほかのメンバーもステージ袖から見てたんですよ。お客さんと熱いコミュニケーションを取れたのはもちろん、僕たち自身も楽しめたライブだったので、印象に残ってます。

ーーお客さんの盛り上がりも、肌で感じられたんですね。

龍臣 去年、単独ツアーをやらせていただいたときに「もっとファンの方と盛り上がれる曲がほしい」「一緒にタオルを振れる曲があったらいいよね」ってメンバー間で話をして。それからより一層、ファンの方とも一体になれるパフォーマンスができるようになったと感じてます。距離が近くなったような。

 僕はバンコクかなあ。

龍臣 ああ〜! バンコクも良かったね!

 全公演でビートボックスと、それに加えてLoop Stationっていう機械を使ったパフォーマンスもさせてもらったんです。録った音をループさせて音楽をつくるものなんですが、タイの有名なラッパー・MILLIさんの『Mirror Mirror』をカバーさせてもらいました。お客さんみんなが一緒に歌ってくれて、感動しましたね。

この曲は、タイの方なら全員が知っているくらい有名なので、一緒に盛り上がれてすごく嬉しかった! アットホームに受け入れてくださっているのを感じたし、僕たちも全力のパフォーマンスで応えられたのかな、と思います。

JIMMY 僕は、地元でもある名古屋での公演が思い出深いです。FANTASTICSの堀夏喜くんとも出身が一緒で、サプライズ出演してくれたんですよ。僕たち、ドッキリを仕掛けるのも仕掛けられるのも初めてで、どっちもグダグダしちゃって(笑)。

椋雅 一応、僕が仕掛け人だったんですけど、ぜんぜん仕掛けられてなくて(笑)。

JIMMY 流れをコントロールできてなくて、なんかめちゃくちゃになっちゃったよね。僕自身、PSYCHIC FEVERとして地元に帰ってこられた凱旋公演でもあるし、ハプニングも含めて忘れられない、スペシャルな公演になりました。

ーードッキリって、仕掛ける側のほうが緊張しそうですもんね。

JIMMY 一応リハーサルはしてたらしいんですけど、なっちゃん(堀夏喜の愛称)が出てくるタイミングで剣くんがずっと立ってて、なっちゃんが出てきたこと自体にも気づいてなくて(笑)。

 なんか様子がおかしいな、と思って横を見たらいつの間にかなっちゃんがいて、びっくりしたわ〜。

JIMMY 後ろから申し訳なさそうな顔で出てきたなっちゃんの顔が忘れられないです。あとから「楽しかったね〜」って言ってくれたので、無事平和に終わったんですけどね!

家族の前で、いつもはしないミスを……?

WEESA 僕も廉くんと同じで、バンコク公演かな。ファイナルだったし、2025年の北米ツアーを発表させてもらったこともあって、集大成のように感じてます。タイに限らずたくさんの国の方が来てくださって、景色も綺麗だったし。またバンコクでライブしたいです。

ーーバンコク公演も含め、アジアツアーを通じてより「自分のここが磨かれたな!」と思う瞬間はありましたか?

WEESA 海外公演では、マイクの音が出なくなるとか、機材トラブルが結構多いんです。そんななかでも、例えばマイクなしでできるパフォーマンスをしたり、代わりに何ができるか? を即興で考えながらやる力がついたかな、と思います。そういうトラブルがあるからこそ次のライブに生かせるし、お客さんのために、危機感も忘れずにいたいと思えるようになりました。

 さっきJIMMYが地元の名古屋公演について話してましたけど、僕も地元である大阪公演が印象に残ってます。滅多にライブを観に来ない、僕の家族が来てくれたんですよ! 母親はたまに来てくれるんですけど、父親も来てくれたのが本当にレアで。なんというか、早めに正月が来たような感覚で、気合いが入りすぎて。いつもはしないミスをしちゃいましたね。

椋雅 え、そうだったんだ!

 普段は絶対にしないであろうミスね! 気づかれてはいなかったと思うんだけど。

 確かに家族が観に来てたら、緊張しちゃうな。

 これだけ近くで家族に観てもらうのが初めてだったから、より緊張しちゃって。でも、自分の頑張ってる姿を家族に応援してもらえるのは、幸せなことですよね。それを実感したライブでもありました。終わったあとに「カッコよかったよ!」って声をかけてもらえて、それでまた「頑張ろう!」って火がついて。

でも僕のお兄ちゃんは、ずっと僕じゃなくて、ゲストに来てくれていたJP THE WAVYさんのことを「良かった!」って連呼してましたけどね。

 お兄ちゃ〜ん!

 あと今回のアジアツアーでは、EXPGのダンススクールの子たちも、ステージでパフォーマンスしてくれたんですよ。僕たちも先輩のステージで経験を積んできたので、後輩たちの姿を見て、夢が広がっていくというか、受け継がれていくのを感じました。僕たちも熱が入りましたし、よりパフォーマンスを洗練させていかないと! と気合いを入れるきっかけにもなりましたね。

椋雅 僕は、このアジアツアー自体に本当にお客さんが集まってくれるのか、すごく不安だったんです。海外でやるからこそ、セットリストはもちろん、パフォーマンスの細部まで調整して……。新鮮さや学びの多いツアーだったな、と感じてます。

いざツアーが始まってみたら、タイの方はもちろん、ほかの国の方々もたくさん来てくださって。最初の公演からすごく良いスタートダッシュを切れましたし、あらためて僕らの自信に繋がった、2年間頑張ってきてよかったと心から思うツアーでした。

ーー日本国内はもちろん、海外のファンもどんどん増え続けていますよね。

椋雅 ありがたいです。僕らのライブでは最後にファンミーティングをやっていて、ライブに来てくださった方とコミュニケーションがとれるんですけど、挨拶にいろいろなパターンがあるんです。タイの方でも、日本語で「ありがとう」って言ってくださったり。わざわざ各地から来てくれているんだと思うと、やりがいを感じます。

北米ツアー、楽しみにしていることは「街の音楽」

ーー2025年に控えた北米ツアーについても聞かせてください。準備はどんな段階ですか?

椋雅 もう本格的に進んでいますね。コンセプトもロゴも決まっていて、セットリストなども年内には形になると思います。

『PSYCHIC FEVER FIRST US TOUR 2025』というタイトルツアーなので、まずはアメリカの皆さんにPSYCHIC FEVERを知ってもらいたい、という思いが強いです。もしかしたら、やっと生で僕たちのパフォーマンスを観られると楽しみにしてくださっている方もいるかもしれない。自己紹介も兼ねつつ、進化した僕たちのパフォーマンスを見てもらえるようなツアーにしたいです。

ーー現地でしか見られない演出もありそうですね。ツアー期間中は、少し観光したりする時間もあるのでしょうか?

 ご飯を食べに行ったり、洋服を見たり、街を歩いて現地の音楽を感じたりするだけでも勉強になりますよね。海外で公演をするようになって「街に音楽が流れている」っていう感覚が身近になったんです。どんな音が熱いのか、肌で感じたいと思ってます。

椋雅 僕たちはどこの国に行っても、写真や動画を撮ってSNSにアップすることが多いので、北米ツアー中も現地の僕たちの様子を届けたいです。観光地に行ったり、有名なお店でご飯を食べたり。そういった姿を見て、実際にその場所を訪れる方が増えてくれたら嬉しいですね。アメリカの魅力を伝える役割も担えたら。

ーー日本にいても、皆さんの様子が知れるのは嬉しいですね。ちなみに、そういうときに「ここのご飯は美味しいらしい!」とリサーチをする係は?

JIMMY 僕かな、大体。

 「これ食べてみたいんだよね〜」って言うと、JIMMYがすでに食べてることが多いですね。「美味しいですよ!」って教えてくれます。

JIMMY 事前に調べて、マップにピンを立てておくのが好きなんですよ。近くまで来たときに、すぐに行けるように。

龍臣 確かに、めっちゃ立ててるよね!

 俺は逆なんよな、行ったことのある店にピン立ててる。

龍臣 先じゃなくて、後タイプだ! 僕もそうだな〜。

 あと、しっかりお店やご飯の感想も書くタイプ。

 すご! ガチじゃないですか!

WEESA 僕まだニューヨークに行ったことないから、早く「ニューヨーク初上陸!」って言いたい。映像でしか見たことないけど、ニューヨークの街並みが綺麗で小さい頃から憧れてて。

 カッコいいな〜初上陸!

最大限のPSYCHIC FEVERを表現したい

ーーあらためて『PSYCHIC FEVER FIRST US TOUR 2025』に向けての意気込みを、代表して志さん、廉さん、龍臣さんからお願いします。

 2019年に結成、2022年にデビューした僕たちにとって、2025年の『PSYCHIC FEVER FIRST US TOUR 2025』はひとつの集大成でもあり、また大きな夢が叶う証でもあります。北米ツアーのお話を聞いたときは率直に嬉しかったですし、またたくさんの人にPSYCHIC FEVERを知ってもらえるチャンスだと思うと、いまの僕たちが届けられる最大限のPSYCHIC FEVERを表現したいな、という気持ちでいっぱいです。

 アジアツアーを終えたタイミングで北米ツアーの発表ができたことが嬉しいですし、これまでとはまた違う、カッコいいPSYCHIC FEVERを楽しみにしてほしいです。2025年は、さらに磨かれたPSYCHIC FEVERになっていくので、楽しみにしていてください!

龍臣 ForEVERの皆さんには、いつも応援してもらって感謝しかないです! 新しくリリースした『TALK TO ME NICE feat. TAMP』はもちろん、2025年の北米ツアーでも、僕たちの新しい一面を知ってもらえると思います。これまで応援してくださっている方も、新しく応援してくださる方も、ぜひ2025年のPSYCHIC FEVERもよろしくお願いします!

取材・文:北村有 撮影:友野雄

PSYCHIC FEVER 公式HP:
https://www.ldh.co.jp/management/psychic_fever/

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