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「広島国際映画祭2024」上映作品が発表。多くの映画人が今秋も広島に

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広島国際映画祭2024

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「広島国際映画祭2024」がNTTクレドホールと広島市映像文化ライブラリーで11月22日(金)から24日(日)まで開催され、10の国と地域から選ばれた25作品が上映される。本記事では、先日行われた記者会見で発表された内容をもとに今年の見どころを紹介する。

本映画祭の名物企画といえば、「国際短編映画コンペティション」だ。今年は、前身のダマー映画祭でグランプリを獲得した経歴を持つ李智亨(韓国)の作品『ゴースト・ララバイ』をはじめ、アジアの6作品が広島に集結する。上映作品の全監督が来場予定だ。

コンペティションの審査員長には自主制作にバックグラウンドを持つ映画監督・橋口亮輔氏を、審査員には俳優のMEGUMI氏と、広島出身の映画監督・森ガキ侑大氏を迎える。審査員を務めるゲストがかかわる作品もそれぞれ上映され、トークも行われる。

特別招待作品としてオープニングを飾るのは、広島国際映画祭と関わりが深い映画監督・藤井道人氏による台湾・日本合作作品の『青春18×2 君へと続く道』。本作は、本映画祭と並行して開催される第44回台北金馬映画祭で4部門にノミネートされている。上映当日は藤井監督も駆けつける予定だ。

『黒の牛』 ©NIKO NIKO FILM / MOOLIN FILMS / CINEMA INUTILE / CINERIC CREATIVE / FOURIER FILMS

セカンドプレミアの『黒の牛』は、美術を広島国際映画祭代表の部谷京子氏が、音楽を故・坂本龍一氏が務める。誰も見たことのないような“SF牛物語”となっており、35ミリフィルムで撮影された映像も映画ファンの心を掴むことだろう。

そして、『この世界の片隅に』で監督を務めた片渕須直氏の最新作『つるばみ色のなぎ子たち』のパイロット版が大きなスクリーンで上映される。大河ドラマで平安時代への関心が高まるなか、片淵監督の解釈する平安時代にも注目が集まる。さらに今年も監督のティーチイン企画が予定されており、来場者との活発な対話が期待される。

そのほか、「ヒロシマEYE」というセクションでは、来年1月の劇場上映に先立ち、本映画祭でジャパンプレミアを迎えるアイスランド映画『TOUCH/タッチ』をはじめ、広島に関わりのある作品が選定されている。

広島国際映画祭の特徴として“人が集う場”として機能している点が挙げられる。今年も上映される作品の監督をはじめ、携わった方々の多くが会場に駆けつけ、上映後トーク等を行う予定だ。

「ダマー映画祭 inヒロシマ」を前身として「広島国際映画祭」が誕生して16年。“ポジティブな力を持つ作品を、世界中から集めた映画祭”をコンセプトにして、復興と希望、そして平和の象徴である広島に全世界から良質な映画を集めてきた。今年も「ヒロシマ/広島」という場で映画を中心に多くの人が空間を共有することで、映画だけではなく人との出会いの場となり、広く豊かな関係をつなぐことになるだろう。

広島国際映画祭2024

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2455258

11月22日(金)〜11月24日(日)
NTTクレドホール、広島市映像文化ライブラリー

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