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小野賢章「スパイダーバース」に運命感じる、宮野真守はぐうたらポーズ披露

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ナタリー

「スパイダーマン:スパイダーバース」舞台挨拶の様子。

「スパイダーマン:スパイダーバース」の公開記念舞台挨拶が、本日3月9日に東京・TOHOシネマズ新宿にて開催され、日本語吹替を担当する小野賢章、宮野真守、悠木碧が登壇した。

第91回アカデミー賞の長編アニメーション賞に輝いた本作では、時空がゆがめられたことにより、異なる次元で活躍するスパイダーマンたちが一堂に会するさまが描かれる。主人公マイルス・モラレス役の小野は「本当に僕、スパイダーマンが大好きで。本当にうれしくて……感無量です」と胸がいっぱいの様子。さらに「今こうして、自分がこの場に立たせていただいているのが不思議なぐらいです。本来なら皆さんと同じく、客席でポップコーン食べながら、バターかけて、コーラ持って……」と客席へ語り始めると「ディテールが細かい!」「もういいよ!」と宮野と悠木からツッコミまれていた。

ピーター・パーカー役の宮野は「スパイダーマンと言えばピーター・パーカー。正直僕でいいのかとドキドキしながらも光栄だなと思っていたんですが、台本を開いたら様子がおかしくて」と切り出す。「今回、皆さんが思うようなカッコいいスパイダーマンからは少し外れた、うだつの上がらないおじさんスパイダーマンなんですよ。だから僕が呼ばれたのかな?って(笑)。でもある意味、僕にしかできないと自信を持って作品に挑むことができました」と続けた。

グウェン・ステイシー役の悠木は「『え、戦うやつ? サイコー!』って(笑)」とヒロイン役をもらった際の気持ちを明かすと、「カッコいいじゃないですか、グウェンちゃん。まさか女子でマーベルシリーズのヒーローに入れてもらえるとは思わなかったので、超うれしかったです!」とにっこり笑う。宮野が「めちゃめちゃカッコいいんですよ、あおちゃん」と称賛すると、悠木は「ぶっちゃけ、私が1番付き合いたい女の子でした(笑)。これは私と似ている部分を探すよりも、私が一番付き合いたい女にするのが一番カッコいいって思って。すごく私好みの女に仕上がっているので、皆さんの好みにもなっているとうれしいな」と役柄をアピールした。

自分とキャラクターの似ているところを問われると、宮野は「あー……えーと、おじさんなところ?(笑)」と冗談を飛ばしつつ、「僕、実年齢より若い役をすることが多いので、自分とほぼ同世代の役を演じるのは逆にプレッシャーで、緊張感がありました」と吐露。ぐうたらなピーターと宮野とのギャップに、小野は「マモさんはカッコいいところと面白いところしか見てない」と述べると「今日も決まってますね? なんかちょっと見たことある格好で」と宮野の衣装をいじる。すかさず宮野は「違うわ!(ルパン)三世じゃないわ」と切り返し、笑いを誘った。さらに小野に家でぐうたらする姿をリクエストされた宮野が、しゃがんでポーズを決めると、小野と悠木は「カッコいい! 脚長っ!」「三角定規みたいでしたよ?」と口々に褒めそやし、仲のいい掛け合いで会場を盛り上げた。

最後に小野は「ずっとスパイダーマンをやりたかったので、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を劇場で観たとき、スパイダーマンが出てきて絶望したんです……(笑)。でも今こうして夢を叶えることができて、『運命を受け入れろ。』というキャッチコピーのとおり、この作品に出会う運命だったんだなって」と熱い気持ちを語る。「ずっと言い続けていたマーベル作品に参加するという夢が、素晴らしい形で実現してうれしかったです。とにかく素晴らしい作品なので、ぜひ映画館の大きなスクリーンで思いっきり映画を楽しんで体感していただけたらなと」とアピールし、イベントを終えた。

ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマンが共同で監督を務めた「スパイダーマン:スパイダーバース」は全国で公開中。