左から)高柳明音、レイザーラモンRG (撮影:飯塚さき)
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すべて見る東京・上野の国立科学博物館にて、11月2日から特別展「鳥~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」が始まった。生物の遺伝情報を総合的に解析する「ゲノム解析」。実は、人類の次に進んでいるといわれているのが鳥類のゲノム解析なのだ。研究の結果、鳥類の系統が正確にわかり、今年の9月に新たな分類が改定されたばかり。分類改定後、世界初の鳥の展示となる。
見どころは、なんといっても600点以上の標本が集結すること。総合監修を務めた同館動物研究部脊椎動物研究グループの西海功氏は、「見た目のよいものを中心に集めたので、バードウォッチャーも満足していただけるはず。生態系ピラミッドでさまざまな役割を果たす鳥たちの歴史や生態を知り、鳥になじんでもらうことで、皆さんに地球環境を考えてもらうきっかけとなれば」と、本展示への思いを語る。
また、開催前日の内覧会では、音声ガイドのナビゲーターを務めた芸人のレイザーラモンRGと、女優の高柳明音が登壇。「芸人界一の鳥好き」を公言し、日本野鳥の会会員でもあるレイザーラモンRGは、実際の展示を目の当たりにし「年パスが欲しい!」と興奮気味。見どころを次のように語った。
「標本の数がすごいですね!主催者の熱を肌で感じました。特に男の子には、猛禽類(鷹や鷲など)のコーナーを見てほしいな。まさに鳥界のヒーローたちが並んでいます。とにかくカッコいい!」
幼少期から鳥が好きだったという高柳は、自身が務めた音声ガイドのPRもしつつ、展示について次のように紹介。
「史上最大級の飛ぶ鳥『ペラゴルニス・サンデルシ』の生態復元モデルが本当に大きくてびっくりしました。私はシマエナガも小さくてかわいくて大好き。歴史も新しい種類や分類も知れるし、何度来てもその都度新しい発見がありそうです」
目の前で見る標本の数々は、言わずもがな圧巻だ。思わず足がすくむような鋭い眼光をこちらに向けてくる猛禽類や、大きな翼を広げて悠々と宙を舞う鳥たち、はたまた顔をぐっと近づけて見る愛くるしい小鳥たちなど、種類の幅広さにも驚かされる。
鳥の生態や体の仕組みはもちろん、化石から見る歴史、絶滅危惧種、そして現在見ることのできるさまざまな鳥たちまでが、最新の分類ごとにわかりやすく展示されている。親しみやすいイラストと共に掲示される「鳥のひみつ」という豆知識のコーナーも興味深い。まさに大人から子どもまで楽しめる今回の鳥展。これを機に、地球の生態系に思いを馳せてみてはいかがだろうか。
取材・文:飯塚さき
<東京展情報>
特別展「鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」
会期:2024年11月2日(土)~2025年2月24日(月・祝)
会場:国立科学博物館
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/toriten/
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