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青森でもらった元気を東京へ!田中夢羽らのミュージカル「ALICE」東京公演がスタート

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ナタリー

ミュージカル「ALICE~不思議の国のアリスより~」出演者

去る11月4日に青森・リンクステーションホール青森で開幕したミュージカル「ALICE~不思議の国のアリスより~」の東京・きゅりあん 大ホール公演が、本日7日にスタート。それに先駆け、ゲネプロ取材会が行われた。

本作は、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」を原作に、西田直木が上演台本・音楽・演出を手がけ、“ALICEの誰も知らなかった物語”を立体化するミュージカル。2016年に初演され、このたびフレッシュな顔ぶれで再演される。オックスフォードに暮らすアリスは、自分で物語を作ることが好きな女の子。ある日、アリスは白ウサギを追いかけて、不気味な大穴に飛び込む。すると穴の中には、これまで見たことがない世界が広がっていて……。

幕開けは田中夢羽扮するアリスが、物語を一生懸命執筆しているシーンからスタート。熱心に筆を走らせるアリスが、白ウサギに導かれ、落ちた先の不思議の国で、さまざまなキャラクターたちと出会う様子がテンポ良く展開する。不思議の国の住人たちはカラフルな色の衣裳を身に着け、子供たちが喜びそうな面白いシェイプをしている者も。新たな世界に直面し、目まぐるしく変化するアリスの心情を映し出すかのように、さまざまなジャンルの楽曲が多彩なダンスと共に次々と歌われた。

よく知られる「不思議の国のアリス」の筋をなぞりながら、本作では、“誰も知らなかった物語”として、恐怖政治を敷くようになったハートの女王の過去や、帽子屋ハッターが“マッドハッター”になった背景、そしてアリス同様、穴の中の世界に迷い込んだ小説家チャールズの姿が描かれ、ただ楽しいだけではない、人生に訪れる困難や悲しみ、幸せを見つけるために必要な勇気などを示唆する“大人な味わい”を見せる。

土屋アンナはチェシャ猫の策士ぶりを、吉田要士は白ウサギ役の憎めないおっちょこちょいさを軽快に演じ、河相我聞は周囲に振り回されるチャールズの悲哀をコミカルに好演した。ROLLYは帽子屋ハッターが持つ悲しみを演技ににじませ、劇中ではギターの弾き語りも披露。ハートの女王役の池上季実子は、初ミュージカルにして、パワフルな演技と歌声で観客を惹きつけた。アリス役の田中は、自分をしっかりと持った女性としてアリスを演じ、明るさと力強さが光るポジティブなエネルギーを振りまいた。池田以外にもメインキャストにミュージカル初挑戦の出演者がいたカンパニーだが、作品がたたえるメッセージ性や色とりどりのパフォーマンスで、オリジナリティあふれる舞台を立ち上げた。

ゲネプロ後には囲み取材が行われた。登壇した田中、池上、ROLLY、土屋、吉田、河相は口々に、「青森公演でいかに観客から元気をもらったか」を熱弁。東京公演に向けて士気が高まった様子で、「お客さんからいただいたたくさんエネルギーを、皆さんにお返ししたい」(池上)と話す。田中は「私も負けない熱量で演技をしていきたいです。世の中にあふれる他人事だと思えるような事柄も、ミュージカル『ALICE』を生で体感していただくことで、自分事に感じていただける……そんな素敵なミュージカルです。劇場でお待ちしております!」と意気込みを語った。

上演時間は休憩ありの約2時間15分。東京公演は11月9日まで。その後、本作は来年1月まで全国で上演される。

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