『ぴあフィルムフェスティバル in 京都2024』が開幕! 初日の高校生企画に、手塚眞監督、小田香監督が登壇
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左から)小田香、手塚眞
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すべて見る11月9日、京都文化博物館フィルムシアターにて、『ぴあフィルムフェスティバル in 京都2024』が開幕した。
今回の京都開催では3つの高校生企画が展開されており、オープニングの「高校生8ミリフィルムに出会う」プログラムでは、手塚眞監督が高校時代に8ミリで制作したPFF入選作『HIGH-SCHOOL-TERROR』『UNK』、そして今年のPFFアワード最終審査員の小田香監督が近年制作した8ミリ作品『カラオケ喫茶ボサ』『Lighthouse』の4作品が上映され、手塚監督、小田監督がアフタートークに登壇した。
手塚監督は「僕らが8ミリをやっている頃は、プロの映画監督になるための方法として8ミリを使っていて、ドラマをつくろうという人が大半だった。そのための登竜門として、PFFがあった」と80年代当時を振り返った。
また、無邪気さや純粋さが溢れていた当時の作品群と比べ、特にオリジナリティを求められる近年の風潮に対し、「当時はきちんと映画を勉強できる場所が少なかったので、独学しかなかった。過去の作品を真似るということが最大の勉強。その中で自分の視点や演出を見つけていった。本当のオリジナリティとは、その監督の視点と、過去の映画の歴史が、どう混ざったのかという部分だと思います。」と語り、「80年代の学生監督たちが、プロの映画監督になって活躍できたのは、彼らが過去の作品を真似できたから。そこにオマージュを捧げて、自分なりに昇華していくということが、すごく大事なこと」と続けた。
小田監督は「独学でやってきた人の方が、基本的には長生きで、いまも映画をつくり続けている気がします。映画館で観る映画しかなかった時代の情報と熱に対して、さまざまなメディアで映像やイメージが溢れている今、映画だけをやろうと志している人の方が珍しいのではないか」と話す一方、今年のPFFに入選した監督にも、あまり映画を観ずに映画をつくる、新たな世代の監督が出現しており、「自分もマラソン的な鑑賞教育も受けてますが、でもそれだけが糸口じゃないとも感じます」と新たな可能性にも言及した。
『ぴあフィルムフェスティバル in 京都2024』は、11月17日(日) まで開催中。最終日までに、全24名のゲストが来場予定。また、今回の映画祭では、18歳以下は全プログラム無料で鑑賞することができる。公式noteの応募フォームより、各上映日の前日まで申込可能になっている。
<開催情報>
『ぴあフィルムフェスティバル in 京都2024』
日程:2024年11月9日~17日(日)
会場:京都文化博物館
公式サイト:
https://pff.jp/46th/kyoto/
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