歌舞伎座12月公演『十二月大歌舞伎』明日開幕 全上演作品の特別ビジュアル公開
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『あらしのよるに』特別ビジュアル
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すべて見る12月3日(火) より歌舞伎座12月公演『十二月大歌舞伎』(26日千穐楽)が三部制で開催される。開幕に先立ち、全上演作品の特別ビジュアルが公開された。
第一部は、絵本発刊30周年を記念して、歌舞伎座で8年ぶりに上演される『あらしのよるに』。原作の絵を背景に、中村獅童演じるがぶと、初役となる尾上菊之助演じるめいが仲良く絵本から飛び出た様子が描かれた特別ビジュアルには、狼と山羊が奇跡的な友情を育んでいく作品の魅力が凝縮されている。
第二部は、江戸の粋を感じる河竹黙阿弥の傑作『加賀鳶』と、儚い恋を描いた情景溢れる名作舞踊『鷺娘』を上演。『加賀鳶』は、尾上松緑が天神町梅吉と竹垣道玄の2役を初役で勤め、中村雀右衛門が道玄とつるんで悪事を働く女按摩お兼を勤める。特別ビジュアルには、暗闇のなかに小悪党の按摩・道玄とお兼の姿が浮かび上がり、その眼差しからいかにも怪しげな雰囲気が漂う。中村七之助が鷺の精を勤める『鷺娘』は、しんしんと降りしきる雪のなかに現れる白無垢姿の娘の静謐な雰囲気と、恋の妄執に取り憑かれた鷺の精の激しい舞が対比された一枚に。恋に迷う女性の姿をさまざまにみせていく早替りや、雪の舞う儚く幻想的な雰囲気の中、激しく踊る幕切れにも注目だ。
第三部は、十七世中村勘三郎(俳名「舞鶴」)に書き下ろされた中村屋ゆかりの舞踊『舞鶴雪月花』と、泉鏡花の戯曲の中でも屈指の名作『天守物語』。『舞鶴雪月花』は、愛らしい娘姿の桜の精、儚い運命を待ち受ける松虫、そして軽妙な雪達磨をひとりで踊り分ける変化舞踊で、特別ビジュアルには、「下の巻 雪達磨」の場面が描かれる。『天守物語』は、演出をする玉三郎が本興行では平成26(2014) 年以来10年ぶりに天守に棲む美しく気高い富姫を勤める。また、昭和40(1965) 年1月に日生劇場で祖父・二世市川猿翁(三代目猿之助)も勤めた所縁ある姫川図書之助を市川團子が初役で勤める。特別ビジュアルで同じ視線を向け寄り添うふたりの姿は、物語のひと場面をそのまま切り取ったかのよう。泉鏡花ならではの幻想的な世界が織り込まれた、屈指の名作の上演だ。
なお、これらの特別ビジュアルのポストカード全5種セットの販売も決定した。
<公演情報>
『十二月大歌舞伎』
【第一部】11:00~
『あらしのよるに』
二代目澤村精四郎襲名披露
【第二部】15:00~
一、『加賀鳶 本郷木戸前勢揃いより 赤門捕物まで』
二、『鷺娘』
【第三部】18:20~
一、『舞鶴雪月花 上の巻 さくら/中の巻 松虫/下の巻 雪達磨』
二、『天守物語』
2024年12月3日(火)~12月26日(木)
※11日(水)、19日(木)休演
※21日(土)第一部は貸切(幕見席は営業)
※下記日程は学校団体来観
第一部:4日(水)・5日(木)・6日(金)・12日(木)・18日(水)・20日(金)・23日(月)・24日(火)
第三部:4日(水)・10日(火)
会場:東京・歌舞伎座
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2455488
■「十二月大歌舞伎」ポストカード
『あらしのよるに』『加賀鳶』『鷺娘』『舞鶴雪月花』『天守物語』各1枚ずつ計5枚セット
販売価格:1,500円(税込、セット販売のみ)
販売場所:歌舞伎座地下2階木挽町広場のお土産処「かおみせ」、1階お土産処「木挽町」、歌舞伎座オンラインストア 予定
公式サイト:
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/882
フォトギャラリー(5件)
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