作間龍斗・那須雄登・織山尚大・内田煌音 撮影で育まれた4兄弟の絆「今回を機に一段と仲が深まりました」
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インタビュー
左から)作間龍斗、那須雄登、織山尚大、内田煌音 (撮影:堺優史)
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すべて見るまるで本当の兄弟が話しているかのように、取材現場はリラックスムードに包まれていた。畑芽育主演映画『うちの弟どもがすみません』にて、長女・成田糸と暮らすことになる4人の兄弟を演じた、作間龍斗・那須雄登・織山尚大・内田煌音にインタビュー。同じ事務所だから、というだけでは説明しきれない、その親密な空気感の理由は?
スイートすぎるゼロ距離♡ラブコメディ!成田家4兄弟と似ているところは?
――本作は少女漫画原作。作間龍斗さん演じる長男・源、那須雄登さん演じる次男・洛、織山尚大さん演じる三男・柊、内田煌音さん演じる四男・類の4兄弟と一つ屋根の下で暮らすことになった畑芽育さん演じる長女・糸が奮闘する姿と、そこで生まれるほのかな恋模様をを描いたゼロ距離ラブコメディです。それぞれ演じることになった役柄と自分との共通点や、注目ポイントを教えてください。
那須雄登(以下、那須) 僕も、洛と同じで比較的、冷静だねって言ってもらうことが多いです。あと洛にはちょっと腹黒いところがあったり、おどけたカジュアルな面もあったりして、割と似ているところが多かったかな。ところどころで兄弟の背中を押すシーンがあるので、ぜひそこを見てほしいです。
作間龍斗(以下、作間) ちょうどこの間、初号試写を観たんですけど、意外とカッコいいじゃん! って思いました(笑)。映像で見ると自分自身とは似てないですけど、家族想いなところも含め、ぜひ源のいろいろなカッコいい面を見てほしいな、と。僕自身も長男なので、家族に対して何かしてあげなきゃっていう、気遣いの部分は通じるところがあったかもしれないですね。
内田煌音(以下、内田) 僕は、セリフを喋っているところ! あと、ご飯を食べているシーンの、箸の持ち方を見てほしいです。
織山尚大(以下、織山) 箸か! そこなんだね。
内田 よくお母さんに「箸の持ち方が……」って言われていたから、撮影までにちゃんと綺麗に持てるように頑張りました。
織山 煌音と那須ちゃんは、二人のシーンでのアドリブが多かったんだよね。
那須 ね、多かったよね! 煌音と話し合いながら頑張りました。アドリブが上手くいったのは煌音のおかげです。煌音は、類と自分が似ているところはあった?
内田 やっぱり、ちょっとポンコツなところ?(笑)類くんは僕よりもちょっと年下の小学3年生なので、ちゃんと3年生の類くんを演じられているかなって、考えながらやっていました。
織山 僕が演じた柊は、とある出来事から家に引きこもってしまっているので、結構ミステリアスで影がある子なんですけど。家族想いで優しいがゆえに、他人の顔色を伺いながら生きてきた部分もあって。自分としては演じやすかったです。事務所の方にも「そのまんまだよね」って言われるくらい。
でも、試写であらためて柊を客観視してみて、やっぱりちょっと暗いよなって思いました(笑)。もう少し僕も、ほかの3人みたいに上を向いて歩けるようになりたいです!
作間 柊くんも、頑張ってたよ!
主演・畑芽育は「フラット、かつ芯が通った人」
――皆さんが演じた成田兄弟を、長女としてまとめた糸を演じたのは、主演の畑芽育さんです。実際にお話しされての印象はいかがでしたか?
那須 すごくフラットな方でした。やっぱり、同じ事務所の人間が4人もいたら、構えるじゃないですか。
作間 普通にこわいよね(笑)。
那須 でも、畑さんのほうから話を振ってくれたり、あったかい現場作りを積極的にしてくださったので、とても助かったし楽しかったです。最後には、みんな友達! みたいな。
作間 それこそ、煌音の面倒も見てくれたよね。本当に成田家の長女みたいに、場をまとめてくれて。それに、作品に対する愛情も人一倍、強い人なんだと感じました。違和感があったらちゃんと言葉にして伝えるし、わいわい楽しんでいるだけじゃなく、座長として現場を引っ張る意識もある人。
織山 この現場をちゃんと動かそう、最後まで走り切ろうっていう自覚が、一番あったよね。同じ作品に携わる者同士だけど、やっぱり畑さんから見た景色と、僕らから見た景色は違うと思っていて。僕たちも畑さんに頼ってもらえるように、と思いながら現場にいたけど、もう、トントントン〜! って勢いよく走っていく、場を照らす太陽みたいな人で、カッコよかったです。
「初めまして」が要らない間柄
――皆さんは同じ事務所に所属されていて、もともと知っていた仲だと思います。今回のようなラブコメ作品で共演してみて、やりやすかったですか? それとも、正直恥ずかしかった?
作間 「初めまして、よろしくお願いします!」みたいな、最初に仲良くなる工程が必要なかったのは大きかったと思います。最初からいろいろ気軽に話せましたし。煌音とは、これまでなかなか一緒に作品に携わることがなかったんですけど、だからこそ今回を機に一段と仲が深まった気がして、嬉しかったですね。
那須 休憩時間とか、楽しかったよね! 作品の話もできたし、ちょうど撮影期間が夏場だったから「最近はライブしてる〜」とか、お互いの近況報告もできたし。みんなでショッピングモールとか、コンビニとか行ったよね。
作間 行ったね! 変に気を遣わなくても良いから、楽しかったな。「スーパー行こう!」って行って、煌音も「僕も行く〜!」って。
内田 先輩と一緒にコンビニとかついていって、仲良くなりたいと思っていたから、嬉しかったです。少し、心の距離が近くなってきたのかな、と思って。
織山 ほんと楽しい現場だったよね。とくに、那須ちゃんがいるのといないのとだったら、まったく現場の雰囲気が変わっていたと思う。那須ちゃんは無茶振りも全部受け止めてくれて、最後にはサンドバッグ状態(笑)。
那須 そう言ってくれると嬉しいよ〜。だんだん「俺、ベイマックスかな?」と思ってたもん(笑)。
作間 なんでも優しく受け止めてくれる那須!
那須 そういえば撮影中さ、煌音がルービックキューブやってたの、あれすごかったよね?
内田 ずっとルービックキューブやってました! 僕が持っているやつより、回しやすかったから。
作間 そうそう! 俺たち最後の一手がわかんなかったんだよね。ちゃんと家に帰ってから練習して、次の日にはできるようにしてきました。
織山 作ちゃんと俺で、やり方を検索したよね。「どうやったらこれ揃えられるんだろう!?」って。
作間 必死だったよね。煌音いわく、ちゃんと手順があるらしいんですけど、見ながらやってもまったくできなくて。やっぱり煌音はすごいわ。
4人のなかで、意外と子どもっぽいのは?
――本当に兄弟みたいにワイワイしていた現場だったんですね。もしこの4人で本当に兄弟だったとしたら、誰が長男・次男・三男・末っ子になると思いますか?
作間 うわ、難しいな! でも煌音は絶対に末っ子だね。
内田 それは、絶対にそう!
作間 リアルな年齢で言ったら、長男は那須じゃない?
那須 確かに、年齢順だと俺、作ちゃん、尚大、煌音かな。俺、実際にも長男だしね。尚大にはお兄ちゃんがいるんだっけ?
織山 上と下がいて、俺は真ん中なの。柊と一緒だね。映画を観ていたら、作ちゃんが長男で那須ちゃんが次男っていうのが、すごくぴったりだなと思った。真ん中ってさ、「自分がしっかりしないと!」って頑張りがちじゃない? 那須ちゃんが兄弟のために背中を押しているのとか、すごく合ってたよ。
作間 確かにな〜。意外と成田家のまんまなのかもしれないね。
――末っ子で後輩の内田さんから見て「意外と僕のほうが、ほかの3人より大人かも」って思った瞬間はありましたか?
内田 え〜! でも、結構みんなちゃんとお兄ちゃんだったけど……。TikTokとか撮るときに暴れたりするのは、ちょっと子どもっぽかったかも(笑)。
作間 言われてますよ! それ誰ですか?
内田 (小声で)織山くんとか……
織山 俺か〜!
内田 ちょっと自分が出ちゃってたかな。
作間 いいじゃないか、自分が出ちゃっても!(笑)
内田 全員ちょっとずつ、子どもっぽいところもあるなあって、思いながら見てました(笑)。
――皆さんの仲良しっぷりが伝わってきます。今回の撮影を通して、あらためて知ったお互いの新しい一面はありますか?
那須 作ちゃんとはもうプライベートでも仲が良いですし、ふたりでご飯も行くんですけど。煌音の面倒を見ていたり、一緒にショッピングモールに行ったりするのを見ていたら、長男らしさを感じましたね。ちゃんとお兄ちゃんっぽく面倒をみてる。ふたりでいるときは、もっとふざけてるんですけど(笑)。
作間 それで言ったら、僕は煌音のことで少し残念に思っていることがあって。煌音が演じた類が走って転びそうになって、帽子を落とすっていうシーンがあったんですよ。畑さんと一緒に、何度も坂を走りながら撮影していて。でも、本編ではカットされてたんだよね。
内田 頑張って走ったんですけど、カットされちゃいました……。
作間 監督に言われなくても、自分で転ぶ位置とか、どうやったら上手いこと帽子が落ちるか研究していて。同じ事務所の人間として、これからが楽しみだな、と思いました。
――そんな内田さんは、さっき「ちょっと子どもっぽいかも」と思った織山さんの新しい一面について、何か見つけましたか?
内田 織山くんは、泣くシーンが多くて、柊くんみたいなしょんぼりした役が似合うのかな、と思ってたんです。でも、織山くんはハッピーで話しやすくって。本番ではちゃんと柊くんを演じていたので、すごいなと思いました。
織山 尊敬した?
内田 尊敬できるところ、たくさんありました!
織山 いや、絶対してないだろ!(笑)そうだな、那須ちゃんはもともと同期なんですけど、弟として甘えられたな、と思います。普段は僕も「ちゃんとやらないと!」って気を張っているんですけど、那須ちゃんや作ちゃんのおかげで自分を解放できました。とくに那須ちゃんへの感謝はすごくって。
那須 いや〜、本当に嬉しい! 尚大、良いヤツだな!
思わず「すみません!」と謝りたくなった瞬間
――今回の映画タイトル『うちの弟どもがすみません』にちなんで、撮影中に思わず「すみません!」と謝りたくなったハプニングはありましたか?
作間 あ! あります、あります。真夏の撮影だったので、スタッフさんがアイスクリームを差し入れしてくれたんです。カップやコーンのものじゃなくて、片手で食べられるタイプのやつ。それを見て「そろそろ差し入れしなきゃ!」と思って、みんなでショッピングモールに行ったときにアイスクリームを買って、差し入れしたんですよね。
そしたら、もともとスタッフさんが差し入れしてくれた片手タイプのアイスが、まだ3つ残っていたらしく、そのうえに僕たちが買ってきたアイスが並べられていて……。なんだか、少し申し訳ないなって思いました。残った3つのアイスは、僕と監督が責任を持って食べました!
織山 それで思い出した! 確か体育祭のシーンを撮影した日にも、作ちゃんがコーヒー買ってくれたよね。
作間 あ〜! あったね。デリバリーで頼んだんだよ。「何を頼みますか?」ってみんなに聞いて、僕が代表して注文して。そしたら、畑さん用に買ったコーヒーがなぜか、すっごい熱々のホットが届いて。
那須 あ〜! あったね!
織山 めちゃくちゃ真夏だったのにね(笑)。でも畑さん、すっごく嬉しそうだったよ。
那須 めっちゃおもしろかったわ、あれ!
ラブコメ要素だけじゃない、家族愛に溢れた映画
――皆さんそれぞれ、この映画の魅力はどんなところにあると思いますか? お気に入りのシーンもあれば伺いたいです。
作間 お、これは回答によって観る人に影響しちゃうやつだぞ。
那須 重要だね! なんかある? おもしろい答え。
作間 一個ある! まず、この『うちの弟どもがすみません』はラブコメでもありつつ、家族愛にフォーカスを当てた作品でもあるので、キュンキュンするシーンと心あたたまるシーンが両方あり、最後に「良いもの観たな」って思える映画だと思います。女性はもちろん、一緒に観に来るであろう彼氏さんやお父さんにも楽しんでもらえるんじゃないでしょうか。
あと僕、個人的に好きなシーンがあって。僕が演じる源の同級生が二人、廊下を歩いてくるシーンがあるんですよ。そのうちの一人がスキップするんです。それを見たもう片方が「お前スキップすんなよ!」って言うんですよね。いや、別にスキップしてもよくない? なんで注意されているんだろうって一瞬考えちゃって(笑)。結構好きなシーンです。
那須 家族愛もありつつ、学校のシーンも多いから青春も味わえるよね。僕が好きなのは、最後の騎馬戦のシーン。カメラが360度ぐるぐるまわって、すごく迫力のあるシーンに仕上がっているので、注目してほしいです。ただ、詳しくは本編を観てほしいのですが、僕が演じた洛は騎馬戦そのものには関わっていなくて。みんな練習で大変そうななか、僕は煌音と一緒に、ずっと後ろのほうで応援していました。
内田 僕も、その騎馬戦のシーンが好きです! 洛くんの応援の仕方が、なんか「おお〜がんばれ〜〜」みたいな、本当に応援しているのかな? って感じで、おもしろかった(笑)。
那須 騎馬戦のシーンは、休み時間もずっと煌音と一緒だったよね。みんなが頑張っているなか、僕らはちょっとだけ応援の様子を撮影して。「はい、ナイス〜!」とか言って。
内田 騎馬戦のシーンと、あとはやっぱり類くんが箸を上手く使えているシーンも観てほしいです! ちゃんと末っ子らしく、お兄ちゃんたちに甘えられているかどうかも。
作間 もう煌音のお母さんも、この映画を観てくれたんでしょ?
内田 観てくれました! そして箸の持ち方も「良かったじゃん!」って、すごく褒めてくれたから嬉しかったです。
那須 キュンキュンするし、心があったかくなるし、ハラハラドキドキもする。シーンによっていろいろな気持ちになれる映画なので、楽しみにしていてください。映画を観終わったあとは、成田家のことがまるっと好きになっていると思います!
織山 騎馬戦のシーンも、煌音の箸のシーンもそうだし、成田家の一員になれるような感覚がするくらい、自然に世界観に入り込める映画になっているよね。カメラの抜き方が妙にリアルというか、こんな映画よくつくれるな〜! と思いながら試写を観させてもらいました。どのシーンの撮影も思い出に残っていて、素敵な時間だったな。
那須 本当に楽しかったよね。
織山 僕たちの思い出が一つひとつ詰まった映画なので、ぜひ劇場に観にきてください!
取材・文:北村有 撮影:堺優史 ヘアメイク:服部幸雄、小林綾子(メーキャップルームプラス) スタイリング:柴田拡美(Creative GUILD)
衣装協力:
【作間龍斗】
・ジャケット ¥148,500/ANARCHIST TAILOR (ともにSian PR)
・カットソー ¥6,589/SPINNS
【那須雄登】
・シャツ ¥46,200
・フーディ ¥46,200
ともにCULLNI(CULLNI FLAGSHIP STORE)
・パンツ ¥4,389/SPINNS
・靴 ¥35,200/プラスツバサ(株式会社 心)
【織山尚大】
・シャツ ¥9,900/Remember.(株式会社アンティローザ)
・パンツ ¥6,930/CASPER JOHN
(ともにSian PR)
◉その他スタイリスト私物◉
※すべて税込価格※
☎︎お問い合わせ番号☎︎
・SPINNS(0120-011-984)
・CULLNI FLAGSHIP STORE(03-6416-1056)
・Sian PR(03-6662-5525)
・株式会社アンティローザ(03-6431-9431)
・株式会社 心(03-6455-3291)
<作品情報>
『うちの弟どもがすみません』
12月6日(金) より全国ロードショー
配給:松竹
出演:畑芽育 作間龍斗 那須雄登 織山尚大 内田煌音
STORY
大好きなお母さんと新しいお父さんとの穏やかな生活に憧れる女子高生・糸を待っていたのは、超イケメンだけどクセ強な4人の弟たちだった――。
クールだけど家族想いな長男・源、
頭が良くてスマートだけど、たまに腹黒な次男・洛、
ミステリアスなシャイボーイ三男・柊、
甘えん坊な一家のアイドル、四男・類。
さらに父の転勤が決まり、いきなり姉弟5人での生活がスタート。糸は戸惑いながらも、常に冷静で大人な次男・洛や人懐っこい四男・類に助けられながら、持ち前の明るさと面倒見の良い性格で少しずつ新しい弟たちと打ち解けていくが、長男・源は常にぶっきらぼうで、三男・柊は部屋にこもって出てこず、糸はふたりの心を開こうと奮闘。源の言動が、家族を想ってのことだと気づいた糸は、いつしか源のことが気になる存在に。さらには、柊が糸にトクベツな気持ちを抱いて、事態は思わぬ方向へ――。果たして糸と4人の弟たちの運命は――?
関連リンク
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