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モネから草間彌生まで、近現代美術史を「色彩」で読み解く『カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ』ポーラ美術館で開催

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ベルナール・フリズ《Ijo》2020年 ポーラ美術館 ©Bernard Frize / ADAGP, Paris, 2024 Photo: Ken Kato Courtesy of the artist and Perrotin

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箱根仙石原のポーラ美術館では、2024年12月14日(土)より、『カラーズ-色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ』が開催される。多様化する現代社会では、ファッションやインテリアほかあらゆる分野で色彩の果たす役割が広がり、現代人は膨大な色彩の世界に巻き込まれてしまっている。同展では、近代から現代へと続く美術の歴史において、この「色彩」がどのような役割を果たしてきたのかを、印象派以降の絵画や彫刻、インスタレーションなどで紹介する。

近代美術にとっての物質的な色彩の革命は、チューブ入りの油絵の具が発明されたことだろう。これにより画家たちは、画材を携えて描きたい場所に行き、容易に戸外制作ができるようになった。クロード・モネとオーギュスト・ルノワールが、絵の具を混ぜずにカンヴァスに並置する「筆触分割」の手法を確立し、光あふれる明るい画面を実現したのも、まさに戸外制作の賜であった。その後、「筆触分割」は、ジョルジュ・スーラなど新印象派の画家たちにより、科学的な論理によってつきつめられ、純色の細かな点で作品を描く点描技法が編み出される。

ロベール・ドローネー《傘をさす女性、またはパリジェンヌ》1913年 ポーラ美術館

さらにワシリー・カンディンスキーやピエト・モンドリアンと並ぶ抽象画の先駆者ロベール・ドローネーは、色彩の失われたキュビスム絵画に鮮やかな色彩を取り入れ、アンリ・マティスは激しい原色とかたちが躍動するフォーヴィスムの中心人物として頭角をあらわした。

その後も、「色彩」はあらゆる芸術家たちによって探求され、色の力で見る者の身体感覚をゆさぶる現代アートを生み出していく。「色彩の美術史」が展開する同展では、ブリジット・ライリー、ゲルハルト・リヒター、ヴォルフガング・ティルマンス、杉本博司、桑山忠明、草間彌生など、現代の美術家の作品を「色彩」で読み解く手法にも注目だ。

<開催概要>
『カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ』

会期:12月14日(土)~ 5月18日(日) ※会期中無休
会場:ポーラ美術館
時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
料金:一般2,200円、大高1,700円
公式サイト:
https://www.polamuseum.or.jp/

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